【鳥羽商船高専】黒のりの色落ち早期警戒情報を発信開始
独立行政法人国立高等専門学校機構鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市 校長:和泉 充 以下「鳥羽商船高専」)は、三重県の「次世代型海藻養殖による豊かな伊勢湾再生事業」の一環として、LINEアプリを使った黒のりの色落ち早期警戒情報(色落ちアラート)の発信を行っています。本取組は鳥羽商船高専、三重県水産研究所、株式会社中電シーティーアイが共同で実施しているもので、令和4年12月20日(火)より始まった試行発信期間を経て、令和5年2月1日(水)に正式に発信を開始しました。
- 概要
まず、鳥羽商船高専は三重県水産研究所と連携し、黒のり養殖漁場においてIoT海洋モニタリングシステム「うみログ」(※)による観測を行った結果、黒のりの色落ちにはクロロフィルの濃度が関係していることを発見しました。そして、この情報をクロロフィルの濃度に基づく「色落ち早期警戒情報」として、「三重県黒のり研究会」のLINEグループへ毎朝7時に送信することとなりました。
色落ち早期警戒情報では、漁場ごとにクロロフィルの濃度レベルが色分けされています。黒のりの色落ち早期警戒情報を導入することで、生産者は色落ちが危惧されるレベルになった際に速やかに黒のりの摘採(収獲)を行えるようになります。データの活用・発信については、気象観測・分析のノウハウを持ち、鳥羽商船高専と包括連携協定を締結している株式会社中電シーティーアイが実施しています。なお、本取組は三重県事業「次世代型海藻養殖による豊かな伊勢湾再生事業」の一環として実施しています。
例年、漁期の後半(2月3月ごろ)は、黒のりの色落ちが発生する傾向が見られるため、色落ちアラートの活用が期待されます。
※「うみログ」とは
鳥羽商船高専が株式会社アイエスイーと共同開発した、海洋データをリアルタイムでモニタリングするためのシステムです。水温、水位、画像、GPS等の機能を備えた海上観測機を複数個所に配置することで、利用者はスマートフォンやパソコンを通じて30毎に海の状況を把握することができます。
- 鳥羽商船高等専門学校について
「進取・礼譲・質実剛健」を教育理念とし、世界と地域で活躍する、科学的思考を持つ高度な技術者を育成し、令和4年9月現在で7千人を超える卒業生・修了生を輩出しています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
代表者:和泉 充
設立:1881年
URL:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
鳥羽商船高等専門学校 総務課総務係
TEL:0599-25-8000
e-mail:soumu-soumu@toba-cmt.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/
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