スキルアップ研究所、「転職活動におけるスキル評価についての実態調査」の結果を発表
ITスキルが最も評価を得やすい
株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社 ベンド(本社:東京都千代田区/CEO:近藤潔)は、運営する「スキルアップ研究所(https://reskill.gakken.jp/)」にて、「転職活動におけるスキル評価についての実態調査」を行い、2025年4月11日に結果を発表いたしました。
調査結果全文はこちら:https://reskill.gakken.jp/4870
【調査結果のポイント】
・ポータブルスキルのアピールがテクニカルスキルの評価を高めることにつながる
・プログラミング・ソフトウェア開発スキルやデータ分析・統計解析スキルは高評価を得やすい
・7割以上が資格をとっておけばよかったと回答
〈用語について〉
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ポータブルスキル:特定の職種や業界に限定されず、どのような職場でも役立つ汎用的なスキル
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テクニカルスキル:汎用性があまり高くないものの、特定の職種や業界で特に高く評価される専門的な知識や技術
〈調査概要〉

項目 |
詳細 |
---|---|
調査名 |
転職活動におけるスキル評価についての実態調査 |
対象者 |
20代~60代の転職活動経験者 |
対象地域 |
全国 |
調査方法 |
インターネット調査 |
調査期間 |
2025年3月3日~3月10日 |
回答数 |
300名 |
◼️調査背景
現代の労働市場では、職場の要求に応じたスキルを持つことが、転職成功の鍵となるが、その評価基準は業界や職種によって異なる場合がある。多くの転職者がいる中で、スキル評価の正当性や実態は依然として明確ではない。
そこで、スキルアップ研究所では「どのスキルが評価されやすいのか」、「業界や職種が評価にどのように影響するのか」など、具体的なスキル評価の実態を明らかにすることで、転職市場におけるスキル評価の現状と価値を探る調査を行った。
◼️調査結果
◆ポータブルスキルのアピールがテクニカルスキルの評価を引き上げる

上記の調査から、ポータブルスキルを十分にアピールできた転職者はテクニカルスキルも高く評価される傾向が判明した。
背景には、両スキルが相互補完的な関係にあり、バランスの取れたアピールが転職成功の鍵となる可能性や、テクニカルスキルの運用にあたりポータブルスキルが重要になること、またアピールのスキルそのものが評価されるにあたって必須であることなどが考えられる。
◆高評価を得やすいのはプログラミング・ソフトウェア開発スキルやデータ分析・統計解析スキル

「転職活動において、自分のテクニカルスキルが正当に評価されたと感じましたか?」という質問に対し、プログラミング・ソフトウェア開発スキルやデータ分析・統計解析スキルを強みとしてアピールした転職者の85%以上が「評価されたと思う・やや思う」と回答した。
現在の多くの業界では、ITスキルやデータ解析能力の需要が高まっており、これらのスキルを持つ人材の価値が高まっていることが結果に反映されている。
◆実務経験・保有資格と転職先の要件とのマッチが正当な評価につながる


「転職活動において、自分のテクニカルスキルが正当に評価されたと感じた理由は何ですか?」という質問に対し、最も多かった回答は「転職先の業務内容と過去の経験がマッチしていた(実務経験ベース)」であり、「転職先が求めるスキルと自分のスキル・保有資格が一致していた(要件ベース)」が次に続いた。
また、「転職活動において、自身のテクニカルスキルが正当に評価されるために重要だと感じた要素を教えてください(複数回答可)」という質問では、約6割が「実務経験」を、約4割が「保有資格の種類」を挙げた。
実務経験は応募者のスキル活用能力を実証するものとして最重要視されるが、同時に適切な資格の保有も評価獲得の重要な鍵となることが明らかになった。
◆7割以上が資格をとっておけばよかったと回答

「もし転職前に戻れるとしたら、『資格があれば、もっと有利に転職活動できた』と思いますか?」という問いに対し、7割以上が「そう思う・ややそう思う」と回答した
転職市場の競争激化により、他の応募者との差別化要素として資格の価値が再認識されている。資格は職務関連スキルの客観的証明となり、多くの転職者がスキルの「見える化」の重要性を痛感していることが示された。
◼️課題と展望
本調査の結果から、ポータブルスキルのアピールがテクニカルスキルの評価を引き上げる効果があることが分かった。つまり、ITスキルや英語関連の資格などの需要が高いテクニカルスキルの獲得に躍起になるだけでなく、コミュニケーション力などのポータブルスキルの獲得が、テクニカルスキルのアピールや実際の運用に際して必要であり、ポータブルスキルの獲得も同等に重要であることが指摘できる。
また、テクニカルスキルの評価は業界によって大きく異なり、転職の障壁となりうるため、業界特性をよく理解し、自身のスキルセットを常に批判的に分析することが重要であろう。
調査結果の引用・転載について
本レポートの著作権は、株式会社ベンドが保有します。 引用・転載される際は、必ず「スキルアップ研究所調べ」のような形で出典を明記し、本記事(https://reskill.gakken.jp/4870)及びスキルアップ研究所(https://reskill.gakken.jp/)のリンクを付してください。
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スキルアップ研究所は、当社実施のアンケートによる最新の実態調査に基づき、独自のキャリア情報や有益な学習法を紹介しています。
実態調査では、スキルアップ及びリスキリング等に関する現状について、実際にアンケートを実施し、結果をもとに解説しています。現状を分析し、今後、より多くの方が望んだ時にスキルアップに取り組める社会を実現するためには次に何をするべきか、生の声をもとに検討していきます。
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スキルアップ研究所:https://reskill.gakken.jp/
【企業情報】
◆株式会社ベンド(Bend Co., Ltd.)
https://reskill.gakken.jp/company
代表取締役:近藤潔
設立:2019年3月1日
資本金:1500万円(資本準備金を含む)
所在:〒102-0083 東京都千代田区麹町5-3-23 日テレ四谷ビル 4F
問い合わせ窓口: info@thebend.jp
■株式会社学研ホールディングス(GAKKEN HOLDINGS CO., LTD.)
https://www.gakken.co.jp/
・代表取締役社長:宮原 博昭
・法人設立年月日:1947年3月31日
・資本金:19,817百万円
・売上高:1,855億円、連結子会社79社(2024年9月期)
東京証券取引所 プライム市場上場(証券コード:9470)
・所在住所:〒141-8510 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・電話番号:03-6431-1001(代表)
・事業内容:1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社
教育分野:「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、
学習教材などの出版・コンテンツ事業、
教科書・保育用品などの園・学校事業など
医療福祉分野:サービス付き高齢者向け住宅事業、
認知症グループホーム事業、
保育園・学童などの子育て支援事業など
グローバル:150か国以上で活動・事業展開
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