パナソニック インダストリーとMeta Materials Inc.が次世代透明導電ソリューション創出に向け戦略的協業
パナソニック インダストリー株式会社(本社:大阪府門真市、社長:坂本 真治、以下パナソニック インダストリー)とカナダの先端材料・ナノテクノロジー企業であるMeta Materials Inc.(本社:カナダ・ノバスコシア州、以下、META(R))は、次世代の透明導電ソリューション創出に向け、設計から量産における戦略的協業を推進します。
パナソニック インダストリーは、透明導電フィルムにおいて、独自のプロセス技術を有し、タッチセンサの高機能化・大型化といったニーズを受け、低抵抗かつ高い透過率の商品を2018年から量産しています。META(R)は、透明導電材料業界におけるリーディングソリューションプロバイダーで、電極のメタルメッシュ設計技術に強みがあります。
今回、両社の協業により、META(R)の持つ独自メタルメッシュ設計を、当社の独自プロセス技術で具現化することで、透明アンテナ、透明ヒーター、透明電磁波シールドといった、車載・民生機器向けの次世代透明導電ソリューションの創出が可能となり、透明導電フィルム業界のさらなる成長が期待されます。
近年、超低抵抗・高透過の透明導電フィルムは、フレキシブル太陽電池、次世代通信用スマートウィンドウ、自動車用透明ヒーターといった特に大面積用途におけるニーズが高まっています。透明導電フィルムの世界市場は、2020年の49億ドルから2025年には76億ドルまで拡大し、年平均成長率は9.2%と予測されています。(出典:BCC Research)
パナソニック インダストリー メカトロニクス事業部 タッチソリューションビジネスユニット長の吉川 祐一は、今回の協業について、「META(R)の持つ優れたメタルメッシュ設計技術と我々の独自プロセス技術を組み合わせることで、これまでにない価値を世の中に提供することが可能になります。様々な用途、業界における新たな可能性を共に創造し、透明導電フィルムの市場拡大に挑戦していきます。」と述べています。
META(R)の社長兼CEOであるGeorge Palikarasは、「今回のパナソニック インダストリーとの協業は、META(R)にとって極めて重要な節目となります。パナソニック インダストリーを協業相手に選んだのは、同社の卓越した独自プロセス技術と品質が、透明導電材料市場を拡大するという共通の目標に不可欠だからです。」と述べています。
両社はマスターサービス契約のもと、複数のアプリケーション向けに設計・試作を推進し、この度商品化に向けた品質評価を完了するに至りました。今後両社では、電子レンジの電磁波シールド、透明アンテナ、防曇・融雪技術を含む様々なアプリケーションへの応用例を実証していきます。
パナソニック インダストリーとMETA(R)は2023年10月17日(火)から20日(金)まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される総合技術展「CEATEC 2023」のパナソニック インダストリーブースにおいて、両社のアプリケーション事例を展示します。これらの展示品から、今回の協業によって開発された透明導電ソリューションの優れた性能と用途の広がりを分かりやすくご覧いただけます。
【お問い合わせ先】
パナニック インダストリー株式会社
経営企画部 コーポレートコミュニケーション課
press-industry@ml.jp.panasonic.com
Meta Materials Inc.
Rob Stone
Vice President, Corporate Development and Communications
Meta Materials Inc.
media@metamaterial.com
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース]パナソニック インダストリーとMeta Materials Inc.が次世代透明導電ソリューション創出に向け戦略的協業(2023年9月29日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn230929-2
<関連情報>
・パナソニック インダストリー株式会社
https://www.panasonic.com/jp/industry.html
・Meta Materials Inc.