ICT分野の世界的アワードInforma Tech Automotive Award 2023において「Collaborative Partnership of the Year」を受賞

パナソニックグループ

パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社(代表取締役社長:永易正吏、本社:神奈川県横浜市、以下、パナソニック オートモーティブシステムズ)は、Informa Tech Automotive Award 2023(https://wardsauto.informa.com/informa-tech-automotive-awards/)において、VicOne、トレンドマイクロと共に「Collaborative Partnership of the Year」を受賞したことをお知らせいたします。この賞は、英国に本拠地を置く、ICT向けの市場調査を行うInforma PLCが米国・デトロイトで2023年6月6日に開催したAutoTech: Detroit 2023内で、自動車部門で最も優れた才能、企業、製品、サービスを讃えて発表されたものであり、今回3社はソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)向けの仮想化セキュリティソリューションにおける技術的なリーダーシップとイノベーションが認められ受賞を果たしました。


■受賞の背景

パナソニック オートモーティブシステムズ、VicOne、トレンドマイクロは、次世代の電子制御ユニット(ECU)内のソフトウェア脆弱性に対処するための共同開発に取り組んで参りました。3社が協力して、仮想化プラットフォームのための堅牢なセキュリティシステムを設計し、ソフトウェア・デファインド・ビークルを簡易かつ安全に実現するソリューションの技術実証を行いました。今回の受賞理由として、以下のソリューションの統合が特筆されます。


1. パナソニック オートモーティブシステムズの「VERZEUSE for Virtualization Extensions」:

アプリケーションが仮想デバイスを利用する際の通信データを取り出す拡張インターフェースを提供します。他社製を含むセキュリティ機能がこの拡張インターフェースを利用することで、通信データを監視するセキュリティプラグインを追加できる、高い拡張性を実現します。また、仮想化プラットフォームの中で、サイバー攻撃が届きにくい安全な領域にセキュリティ機能を配置可能であり、堅牢性を高めています。

2. VicOne・トレンドマイクロの「xCarbon」:

このソリューションは、サイバー攻撃の検出と防止を行う組み込み型セキュリティモジュールです。パナソニック オートモーティブシステムズの「VERZEUSE for Virtualization Extensions」との連携により、「xCarbon」は、仮想化プラットフォーム上の通信データを監視し、脆弱性を悪用したサイバー攻撃や悪意のあるメッセージの侵入から次世代コックピットシステムを保護することが可能となりました。


仮想化プラットフォームにより、単一のECUへのソフトウェア機能の集約が容易になります。例えば、次世代コックピットシステムでは、スピードメーター、カーナビゲーションなどの機能を統合する流れが進んでいます。この際、仮想化プラットフォームにセキュリティ機能を統合することで、機能の集約とセキュリティの両立が容易に実現されます。


■Informa Tech Automotive Award 2023 審査員 コメント:

今回の受賞は、審査委員会が設定した厳格な基準に基づいており、Informa Tech Automotive Award 2023の審査員は次のように述べています。

「仮想化プラットフォーム向けに事前統合された独立のセキュリティソリューションを備えることは、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)にとって特に重要です。これらの車両は、高度な運転支援システム(ADAS)、情報エンターテイメント、その他の接続サービスなどの機能を提供するためにソフトウェアとの接続性が重視されるからです。このソリューションは、仮想化プラットフォームの管理と統合が簡素化され、信頼性を向上させるという目標を達成しています。」


■VicOne研究開発担当副社長Pender Chang氏 コメント:

「審査員の皆様が私たちのコラボレーションを評価されたことを大変光栄に思います。大規模なソフトウェア開発において最も大きな懸念事項の1つは、拡大するセキュリティリスクへいかに対応するかということです。こうした中、自動車産業におけるソフトウェアの進化は不可欠であり、迅速にシフトしない限り、リスクにさらされたままとなるでしょう。こうした新しい産業におけるサイバーセキュリティは、まさしくサイバーセキュリティと自動車産業のギャップを埋める私たちのようなパートナーシップが必要とされています」



【パナソニック オートモーティブシステムズについて】

パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制スタートに伴い、車載事業を担う事業会社としてスタートしました。国内外61拠点、従業員数約3万人、売上高1兆671億円(2021年度実績)のグローバル企業です。Tier1として、国内外の自動車メーカーに、インフォテインメントシステムをはじめとするパナソニックならではの先進技術を提供し、快適で安全・安心な車作りに貢献しています。企業ビジョン「Heartmotive~こころ動かす出会いをつくり続ける」を掲げ、人に寄り添う技術で世界のお客様のご期待にお応えします。

詳細は、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社のホームページをご覧ください。

https://automotive.panasonic.com/


【VicOneについて】

VicOneは、未来の自動車を守るというビジョンを持ち、自動車産業向けに幅広いサイバーセキュリティソフトウェアやサービスを提供しています。自動車メーカーの厳しい要求に応えるために開発されたVicOneの各ソリューションは、現代の車両が必要とする高度なセキュリティニーズにマッチし、セキュリティを確保、スケーリングするように設計されています。VicOneは、トレンドマイクロの子会社であり、トレンドマイクロが30年以上にわたって培ってきたサイバーセキュリティ技術をベースにしています。これにより、類まれな自動車の保護と深いセキュリティへの洞察を提供し、お客様が安全でスマートな車両を開発できるよう支援しています。

詳細は、https://www.vicone.com/をご覧ください。


会社名:VicOne

代表者:CEO マックス・チェン

設立日:2022年6月

従業員数:約100名

所在地:11F, No. 198,Section 2,Tun Hwa South Road,Taipei,Taiwan

事業内容:自動車向けサイバーセキュリティソリューション

URL:https://www.vicone.com/jp

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会社概要

パナソニックグループ

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URL
https://holdings.panasonic/jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121
代表者名
楠見 雄規
上場
東証プライム
資本金
2590億円
設立
1935年12月