「パリ・オペラ座バレエ団特集 2012−2014」放送! 世界最古・最高峰バレエ団の魅力を、東京バレエ団・上野水香と柄本弾が語る。「一本の映画を見るように、気軽にそれぞれ作品を楽しんで欲しい」
WOWOWは、バレエ界における世界最古・最高峰バレエ団、フランスのパリ・オペラ座バレエ団の最新公演を5回にわたり特集放送する。
パリ・オペラ座バレエ団は、350年以上の歴史を持ち、ルイ14世によって国家事業として団体が組織、劇場も建設されたバレエ団。ダンサーたちは、併設のバレエ学校で厳しい研修を受けた後、選抜を経てバレエ団に所属。そこでさらにバレエ団の頂点・エトワールの座を目指し熾烈な競争を続けていく。世界最高峰に君臨し続ける理由だ。2014年よりナタリー・ポートマンの夫、バンジャマン・ミルピエが芸術監督に就任し話題を集めている。
「パリ・オペラ座バレエ団特集 2012−2014」と銘打った今回。ヌレエフ『眠れぬ森の美女』『ドン・キホーテ』(ともに7月18日放送)、ミルピエ『ダフニスとクロエ』+バランシン『水晶宮』(7月25日放送)、ノイマイヤー『マーラー交響曲第三番』(7月25日放送)、ジェローム・ロビンス『ダンシズ・アット・ア・ギャザリング』+アレクセイ・ラトマンスキー『プシュケ(プシシェ)』(7月25日放送)。古典、名作から、最先端のモダンバレエまで、バラエティに富んだラインナップで、“パリ・オペラ座の現在”を堪能できる。
放送に合わせ、東京バレエ団よりプリンシパルの上野水香と柄本弾が、パリ・オペラ座バレエ団の魅力を語るインタビュー収録に参加した。2012年、東京バレエ団公演『ザ・カブキ』でパリ・オペラ座の舞台にも立っている2人は、パリ・オペラ座の舞台を、「歴史と伝統があり、バレエ界最高峰のバレエ団の公演が行われている。バレエダンサーにとって、一度は立ちたい憧れの劇場」と上野。さらにその舞台に実際に立った時は、「私のなかで、どの劇場よりも立ってみたかったので嬉しかった。いざ立ってみると、客席に向かって斜めになっている舞台なので、ダンサーにとっては試練でしたね。そして舞台に飲み込まれるような感覚もありました」と、念願の舞台に立った感想を語った。同じく憧れの劇場であった柄本は、「劇場の外観を見た時から、そのまま本番直前まで緊張していたことを思い出します。でも、本番になったら不思議なことに集中して踊ることができた。パリ・オペラ座は、パワースポットのように、元気になる劇場ですね」。柄本の“パワースポット”という表現に、上野も同調した一幕も。 また、パリ・オペラ座バレエ団のダンサーとの共演も多く、上野は同団エトワールのマチュー・ガニオと友人としてメール交換をする仲であることも明かした。
パリ・オペラ座バレエ団のダンサーの特徴を、上野は「基本に裏打ちされた美しさがある、まさにお手本」と語る。今回WOWOWで放送される作品のなかで、バレエ初心者におすすめの作品は、ヌレエフ『眠りの森の美女』。「とてもエレガントな振付で舞台装置も、衣裳も素敵。いつかこの作品全幕をパリ・オペラ座の舞台で踊ってみたい」。柄本は、「バレエを見るというと、壁を感じてしまう人も多いと思うが、『眠り〜』は皆さんよくご存知のストーリーなので1本の映画を見るように軽い気持ちで見てもらえると思います」。さらに、ノイマイヤー『マーラー交響曲第三番』の、見応えのある壮大なステージは一見の価値ありと声をそろえた。そのほか、テレビで見る時には、「ダンサーたちの美しい動きはもちろん、衣裳デザインも見どころのひとつ」と上野。上野は、バランシン『水晶宮』の花のようなカラフルな衣裳や、柄本はラトマンスキー『プシュケ』の動物をイメージしたような衣裳が気になったと語った。
この2人のインタビューの模様は、「パリ・オペラ座バレエ団特集 2012−2014」の番組内で放送される。
8月1日(土)より13日(木)まで、東京上野・東京文化会館にて「第14回世界バレエフェスティバル」が開催される。パリ・オペラ座のオレリー・デュポン、マチュー・ガニオのほか、世界で活躍するトップダンサーが集結する機会は貴重。パリ・オペラ座の珠玉の公演を見た後には、生の舞台に触れてさらにバレエの魅力にハマってほしい。
WOWOW「パリ・オペラ座バレエ団特集 2012-2014」
7月18日(土)、25日(土)午後2:00~(全5回)
詳しくは番組オフィシャルHP http://www.wowow.co.jp/stage/ballet/
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