マイナビウエディング「2023年 結婚・結婚式の実態調査」
結婚式の実施率は45.3%。20代で「結婚式を挙げない」「写真のみ実施」を選ぶ人が増加。結婚式では「自分らしさを表現したい」傾向があり、「人前式」の需要が増加。
【TOPICS】
結婚式を行った割合は45.3%で前年とほぼ横ばい。20代で「結婚式を挙げない」「写真のみ実施」を選ぶ人が増加【図1】
結婚式を挙げない理由は20代では「呼びたい人がいなかった(19.9%)」が前年比+11.2ptで大幅増加。全体では、「コロナウイルスの影響(11.7%)」が前年比-22.3ptで大幅減少【図2】
招待人数平均は51.7人で前年比2.2人減少し、少人数開催の傾向は続く【図3】
結婚式では「自分らしさを表現したい」傾向に。挙式スタイルは「人前式」が増加傾向に【図4、5】
【概要】
2022年7月から2023年6月までに結婚した20~49歳男女のうち「結婚式を行った」割合は45.3%で前年比0.7pt減とほぼ横ばいだった。年代別でみると、20代で前年に比べ増加幅が大きかったのは「結婚式を挙げていない・挙げる予定はない」で16.4%(22年比+4.5pt)、次いで「写真のみ(フォトウエディング)実施済み」が13.6%(22年比+3.8pt)となった。【図1】
結婚式を挙げない理由を聞いたところ、「他のことにお金をかけたかった(40.6%)」が前年に続き最も多かった。前年2番目に多かった「新型コロナウイルスの影響(11.7%)」については、前年比-22.3ptと大幅に減少し、結婚式の開催有無にコロナ禍が与える影響は少なくなったことがわかる。また、年代別では、20代で「呼びたい人がいなかった(19.9%、22年比+11.2pt)」が前年に比べ増加幅が最も大きく、次いで、「他のことにお金をかけたかった(50.4%、22年比+8.1pt)」となった。物価高騰の影響やコロナ禍を経て交友関係にも変化があったことが推察される。【図2】
結婚式を行った(「挙式・披露宴どちらも行った」「披露宴・ウエディングパーティのみ行った」)人の招待人数は平均51.7人(前年比-2.2人)だった。招待人数別に前年との増減をみると、招待人数が少なく規模が小さい式は増加し、規模の大きい「90名以上:14.3%(21年比:-6.3pt、22年比:-2.6pt)」の式のみ3年連続減少となった。交友関係の変化も影響し、規模の大きい式の需要は低迷が続く見込みだ。【図3】
結婚式で最も重視したことについて聞くと「自分らしさを表現できること」6.7%(21年比:+4.9pt、22年比:1.9pt)が2年連続で増加した。コロナ発生前から発生直後に結婚した男女を対象にした2021年調査は、「アットホーム、料理がおいしい、列席者を退屈にさせない」など、“おもてなし”を重視する傾向があったが、2023年は「自分らしさ」も表現する傾向に変化してきているようだ。【図4】
また、挙式スタイルについて聞いてみると、「教会式」が60.7%で最も多く、次いで「人前式」が23.0%となった。「人前式」は、この2年間で3.9pt増加しており、特に20代では3割を超え、全体比+10.5ptとなった。【図5】
人前式を選んだ理由で最も多かったのは、「自分たちらしくしたいから(43.1%、前年比+4.5pt)」で、“自分らしさ”を重視する傾向から今後も「人前式」の需要拡大が予想される。【図6】
【図1】結婚式の実施率(単一回答)
【図2】結婚式を挙げない理由(複数回答)
※結婚式の実施について「結婚式を挙げていない・挙げる予定はない」「写真のみ」を選んだ人
【図3】披露宴・ウエディングパーティ招待人数(単一回答)
※2022年7月から2023年6月までに結婚した20~49歳男女のうち、結婚式を行った人
【図4】結婚式で最も重視したこと(単一回答)
※2022年7月から2023年6月までに結婚した20~49歳男女のうち、結婚式を行った人
【図5】実施した挙式形式(単一回答)
※2022年7月から2023年6月までに結婚した20~49歳男女のうち、挙式を行った人
【図6】人前式を選んだ理由(単一回答)
※実施した挙式形式で「人前式」と回答した人
【総括コメント】
2023年は2月より新型コロナウイルス感染対策としてのマスク着用ルールが緩和され、5月からは新型コロナウイルス感染症の法上の分類が「2類感染症」から「5類感染症」に引き下がるなど、コロナ禍の収束に向けて結婚式を検討するカップルの気持ちも変化があったと考えられます。
結婚式のスタイルにも変化が見られており、「自分らしさ」を重視する傾向が年々増加しています。それに伴い人前式の需要も増加傾向です。自由に式の内容やプログラムを組むことができる人前式は、ふたりらしさを存分に出せるため、選択するカップルが増えていることが推察されます。
大人数の式は減少しているものの、結婚式の実施率は回復しており、形式にとらわれず、自分らしさを表現する内容で行われているようです。また、結婚式を挙げないカップルも20代では増加傾向にありますが、思い出や記念に残せるよう、フォトウエディングの実施などを行っています。
2023年の結婚式は、アフターコロナをきっかけに、自分らしさ、家族や仲間と過ごすかけがえのない時間に大きな価値を見出しはじめていることがうかがえる結果となりました。
【調査概要】マイナビウエディング「2023年 結婚・結婚式の実態調査」
○調査期間/2023年7月27日(木)~ 8月3日(木)
○調査方法/インターネット調査
○調査対象/
①2022年7月~2023年6月までに結婚した全国の20~49歳までの男女
②2022年7月~2023年6月に結婚式を実施した全国の20~49歳までの男女
○有効回答数/①1,083名 ②1010名
○調査機関/株式会社マイナビ『マイナビウエディング』(パネル提供元:外部調査会社)
※調査結果の詳細は下記「マイナビウエディング 調査・データ」で公開しています
https://wedding.mynavi.jp/contents/special_contents/mw_marketdata/
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