インテックの「EDIプラットフォームサービス」をカゴメが採用
~EDIシステムの保守・運用をアウトソーシングにより負荷軽減し、社内IT人材をDX注力にシフト~
TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:疋田 秀三、以下:インテック)は、カゴメ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:山口 聡、以下:カゴメ)に、企業間電子取引サービスである「EDIプラットフォームサービス」が採用されたことを発表します。
インテックの「EDIプラットフォームサービス」は、EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)に関する設備や導入後の保守・運用をフルアウトソーシングすることにより、ユーザーの企業内・企業間における、データ交換業務を強力にサポートするクラウドサービスです。また、遠隔地の二拠点間で稼働し、拠点間で常にEDIデータや処理状況を同期することで、今までEDIでは不可能と考えられていた、データ加工・集配信処理の並列・分散処理が可能です。災害時においても、ユーザーのビジネスへのインパクトを限りなく“ゼロ”にします。これにより、社内IT人材を企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)へ注力させることができます。
「EDIプラットフォームサービス」の導入イメージ

背景と選定理由
カゴメは、トマト加工事業では国内最大手として愛知県名古屋市と東京都に本社を置く日本の食品・飲料・調味料の大手総合メーカーです。国内外で食品の製造、仕入れ、販売を行っており、全国にわたる物流ネットワークを構築、効率的な商品供給を実現しています。
その商品供給・物流を支える出荷業務の中核はEDIであり、得意先との商取引において、止まってはいけない重要なシステムです。
これまでカゴメは、クラウド上に自社でEDIシステムを構築し、保守・運用を行っていました。EDIシステムの保守サポート終了タイミングを迎え、EDIシステムの各種ソフトウェアのバージョンアップを検討しましたが、再構築における大きなコスト負担とEDI技術者が必要になることから、これを機に外部委託の検討を開始しました。安定したEDIシステムは、より効率的、かつ安全な運用を目指して外部委託し、社員のIT人材リソースをDXなどの新しいプロジェクトに注力させたいという狙いもありました。
カゴメは、EDIシステム保守・運用の外部委託先ベンダー選定にあたり、以下の点を評価し、インテックの「EDIプラットフォームサービス」の採用を決定しました。
<評価ポイント>
1. EDIサービスが二重化されており非常に安定している点
2拠点(Active-Active)で常時稼働する止まらないEDIシステムにより、災害時切り替えもリアルタイムで被災拠点を切り離すことができ、ダウンタイムが発生しないBCP対策が可能。
2. 長年の酒類・加工食品業界VAN※1ファイネット※2の運用実績に対する信頼と安心感
酒類・加工食品業界VAN(付加価値情報ネットワーク)ファイネット設立以来、約40年にわたる運用実績があり、ユーザーに寄り添った質問への丁寧な回答、自社の事情を押し出さず、一緒に仕事を進めていくという姿勢への信頼と安心感。
3. わかりやすく利用しやすい固定料金体系
接続先登録数(ID数)による階段式料金体系により安価で使いやすい料金体系を実現。
カゴメとインテックは、共同でEDIシステムの移行プロジェクトを立ち上げ、約半年間のスケジュールにて接続先のEDIシステム移行を実行しました。全接続先に対する事前テストの実施計画の策定や実施サポートを遂行し、プロジェクトをトラブルなく成功させることができました。
カゴメは、自社EDIシステムからインテックの「EDIプラットフォームサービス」へ移行したことにより、BCP強化に加えて、社内IT人材を経営戦略実行に欠かせないDXの推進に注力することが可能となりました。
※1 標準EDIとも呼ばれ、特定の業界に特化したネットワークサービスのこと。パケット通信などのネットワーク技術を用いて、メールサービス、通信速度、通信プロトコル、データフォーマットなど、異機種間接続を可能とする業界のネットワークのこと。
※2 酒類・加工食品業界の約2,300社が会員企業として参加する、酒類・加工食品業界の標準VAN会社であり、メーカー・卸店間の商取引を中心に企業間情報交換のシステム化・標準化を推進し、情報系共有インフラの提供を行う会社。
「EDIプラットフォームサービス」の効果・メリット
1. 高信頼性・高パフォーマンスなEDIサービスを提供
「EDIプラットフォームサービス」は、遠隔2拠点でActive-Activeの並列・分散処理を実現、万全のBCP対策で災害時も“止まらない”EDIサービスを提供。
ユーザーによるDR(ディザスタリカバリ)※3設備の維持や更改、災害発生時の切り替え作業などが不要。
※3 情報システムが自然災害などで深刻な被害を受けたときに、損害を軽減、機能を維持あるいは回復・復旧すること。また、そのための備えとなる設備や体制、措置などのこと。
2. 約300名のEDI専従者による万全のサポートで自社の運用負荷を軽減
食品業界も含め各業界のEDI事情に精通したEDI専門部隊が、移行から運用までフルサポート。
365日24時間運用のサポートにより、導入先企業のEDIサーバーの運用負荷や障害対応などの人的リソース不足の懸念を払しょく。
3. ユーザー環境、用途に合わせた豊富なオプションサービスを提供
オンプレミスやクラウド利用などユーザー環境と合わせて、セキュアな専用ネットワークサービス「統合型セキュアネットワークサービス」※4を「EDIプラットフォームサービス」のオプションサービスとして提供。
法や制度改正への対応、金融機関への接続などさまざまなオプションを用意しており、コンサルティングやアセスメントなど導入支援サービスも充実。
※4 インテックが提供する「お客さま」と「TISインテックグループの各種サービス」を接続するマネージド型の企業ネットワークサービス。多様なアクセス回線によるお客さま拠点の接続、TISインテックグループが提供する各地のデータセンターハウジングラックへの高信頼な接続、多種多様なクラウドサービスとのゲートウェイ接続を、お客さまのニーズに応じて提供します。
「統合型セキュアネットワークサービス」の詳細は、以下をご参照ください。
https://www.intec.co.jp/service/detail/secure-network/
今後の展開
インテックは、約40年にわたる食品業界VANでの運用実績をもとに、カゴメのビジネスパートナーとして、豊富なEDIサービスのラインナップに加え、EDI周辺ソリューションとの連携も強化し支援していきます。また、食品業界や大手流通の話題や動向に関する情報提供に加えて、ユーザーシステムのクラウド化やDXの推進、課題解決に貢献します。
本導入事例の詳細は、以下をご参照ください。
https://www.intec.co.jp/case/detail/75.html
「EDIプラットフォームサービス」について
インテックが提供する「EDIプラットフォームサービス」は、従来のEDIサービスにおける常識や発想を超えて、これまで実現不可能と考えられていた遠隔2拠点での分散・並列処理をインテックの独自技術で実現(特許取得:特許第6583975号)、標準機能として提供し、最上級のレジリエンスを実装したEDIサービスです。
自社開発エンジンを利用し、導入から開発、運用までワンストップ提供します。また、クラウドサービスのため、リプレイス費用や設備・回線のメンテナンスも必要なく、コスト削減や運用負荷の軽減を実現します。
「EDIプラットフォームサービス」の詳細は、以下をご参照ください。
https://www.intec.co.jp/service/detail/ediplatform/
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
カゴメ株式会社について
カゴメの創業は1899年。農業を営んでいた創業者蟹江一太郎がトマトの栽培に挑戦し、その発芽を見た日にはじまります。トマト加工事業では国内最大手としてその名を知られており、調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売、種苗、青果物の仕入れ・生産・販売、健康サポートサービスの開発・販売を行っている大手総合食品メーカーです。
創業以来、自然の恵みである野菜や果物のおいしさや栄養を活かしたものづくりを大切にし、農業から生産・加工・販売と一貫したバリューチェーンを持つ世界でもユニークな企業として、健康寿命の延伸、農業振興・地方創生、そして持続可能な地球環境への貢献に取り組んでいます。
カゴメは「トマトの会社から、野菜の会社に」というビジョンを掲げ、「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長する強い企業」を目指しています。
詳細は、以下をご参照ください。
株式会社インテックについて(https://www.intec.co.jp/)
お客さまの経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客さまに新しい価値を提供していきます。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
【本サービスに関するお問い合わせ先】
株式会社インテック 情報流通プラットフォームサービス事業本部
サービスコンサルティング部 竹内
営業部 中島
E-Mail:edi_info@intec.co.jp
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