キム・ギドクの精神と歌「アリラン」の魅力に迫るドキュメンタリー。ナレーターを担当した斎藤工は「最も興味ある映像」と語った。
WOWOWでは、5月17日(金)夜10時より「ノンフィクションW キム・ギドクが愛したアリラン 韓国第二の国歌と言われる“究極のブルース”」を放送。キム・ギドク監督の大ファンだという俳優の斎藤工が、番組のナレーションを務めることになった。
韓国映画界を代表する映画監督であるキム・ギドクが愛してやまない歌「アリラン」。番組では、貴重なキム・ギドクのインタビューを交えながら、韓国第二の国歌とも言われる「アリラン」の魅力に迫る。今回のオファーについて斎藤は「『ノンフィクションW』は通好みというか、本物志向ですよね。若松孝二監督のドキュメントだったりとか、他局にはない着眼点があって、大ファンなんです。もともと僕はギドクが好きだと公言していたんですが、それをわかったうえで、今回のお話をいただけたのがうれしかったですね」と笑顔を見せる。さらに「ギドクの映像なら、何が何でも関わりたかった。ぼくが最も興味がある映像に、ナレーターとして関わらせてもらえるなら、断る理由なんてないですよ」とコメントするなど、今回の仕事に対する思いもひとしおのよう。
モラルを超越したスキャンダラスな物語、人間の恥部をさらけ出すような赤裸々な人物描写、研ぎ澄まされた映像など、その強烈な個性で、世界的に熱狂的なファンを持つキム・ギドク。「映画の常識が通用しない部分で映画作りをしている人。そういう意味では、多くの映画ファンが、ここまでやってしまうのかと、鈍器で殴られたような感覚を持ったんだと思うんです。一度その扉を開けてしまうと、もう観たくないと思っているのに、しばらくするとまた観たくなってしまうんですよ」と語る斎藤もまた、キム・ギドク映画の魔力から抜け出せなくなった一人のようだ。そして最後に「映画と自分自身の人生が同調している唯一無二の人だし、確実に100年後にも作品が残る人だと思う。こんな強烈な人と同時代に生きられるなんて幸せです」とコメントを付け加えた。
また、ノンフィクションWの放送と同日の夜7時より、情報番組「ザ・プライムショー」(WOWOWプライム・無料放送)にて、キム・ギドクの独占インタビューも放送される。これは、来月公開予定の「嘆きのピエタ」についてのインタビューだが、その中で、さらに新作で撮影を終えたばかりの「メビウス」についても語っている。
「ノンフィクションW キム・ギドクが愛したアリラン 韓国第二の国歌と言われる“究極のブルース”」
5月17日(金)夜10:00 WOWOWプライム
ノンフィクションWオフィシャルHP http://www.wowow.co.jp/documentary/nfw/
関連番組:映画「アリラン」 5月30日(木)夜10:45 WOWOWシネマ
斎藤工 撮影:小林ばく
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