TISと沖縄都市モノレールが参画する「沖縄MaaS」、那覇空港から宿泊先ホテルまでの手荷物配送サービスとゆいレール当日乗り放題乗車券とのセット券販売を開始

～観光客の利便性とゆいレールの輸送効率向上に貢献～

TISインテックグループのTIS株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：岡本　安史、以下：TIS）と、沖縄都市モノレール株式会社（本社：沖縄県那覇市、代表取締役社長：渡慶次　道俊、以下：沖縄都市モノレール）が参画する「沖縄MaaS」において、沖縄ヤマト運輸株式会社（以下：沖縄ヤマト運輸）が提供する「手荷物らくちん便サービス」と連携し、那覇空港から宿泊先ホテルまでの手荷物配送サービスと、ゆいレールの当日乗り放題乗車券をセットにした電子チケットを販売する実証実験を、2024年12月より開始することを発表します。

今回の実証実験は、国土交通省の令和6年度共創・MaaS実証プロジェクト（共創モデル実証運行事業）に採択されています。このプロジェクトにより、観光客は那覇空港に到着した初日から手ぶらで観光を楽しむことができると同時に、スーツケース等の手荷物を持たずにゆいレールに乗車する観光客が増加することで、手荷物分の乗車スペースが増え、ゆいレールの輸送効率向上にもつながることが期待できます。

この実証実験では、TISが企画とシステムの構築および運営、沖縄都市モノレールが「沖縄MaaS」事業主体者として全体の取り纏めとゆいレールの運行、手荷物配送サービスは、沖縄ヤマト運輸の「手荷物らくちん便サービス」と連携し、提供します。

＜サービス利用画面のイメージ＞

背景

「沖縄MaaS」は、2020年12月から沖縄全域のモノレール、バス、船舶などの公共交通機関や観光・商業施設、その他サービスと連携し、観光客や地元住民がお得なチケットをスマートフォンで購入することで、移動や観光の利便性を向上させる取り組みを展開しています。

沖縄県の統計によると、2023年度に沖縄県を訪れた観光客数は853万人超と前年度比25.9％増加し、国内観光客数はコロナ禍以前で最多であった2018年度を上回り過去最多、外国人観光客数も前年度比増加数が過去最多で推移しており、円安効果などにより今年度以降も増加が見込まれています※1。

このような状況の中で、那覇空港と那覇市・浦添市の主要部を結ぶゆいレールには、スーツケース等の大きな手荷物を持った観光客が多く乗車しており、ピーク時間帯を中心に輸送効率低下が課題とされていました。そこで、TISと沖縄都市モノレールは「沖縄MaaS」において、沖縄ヤマト運輸が提供する「手荷物らくちん便サービス」と連携し、観光客の利便性とゆいレールの輸送効率を向上させるための実証実験を開始します。

※1　沖縄県「令和５年度 沖縄県入域観光客統計概況」

https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/026/300/r5-nendo-gaikyou2.pdf

実証実験の概要

今回実施する実証実験の概要は以下の通りです。

期間　　：2024年12月～2025年1月（予定）

発売内容：「手荷物らくちん便サービス」＋「ゆいレール当日乗り放題乗車券」のセット券販売

利用方法：①「沖縄MaaS」利用登録

　　　　　②利用日、手荷物の個数など必要情報を入力

　　　　　③クレジットカードによる事前決済

　　　　　④手荷物の配送先住所など必要情報を入力

　　　　　⑤那覇空港内の沖縄ヤマト運輸カウンターで二次元コードをかざし、伝票を印刷後、

                 手荷物配送を手配

　　　　　⑥QR乗車券を利用してゆいレールに乗車

提供価格：1,000円 （税込）

　　　　　（参考）通常販売価格：1,500円（税込）

※手荷物配送は沖縄県本島に限る

※手荷物の宿泊先ホテルへの当日配送は13時までに那覇空港内沖縄ヤマト運輸カウンターでの配送手続きが必要

メリット

• スムーズなサービス利用

クレジットカードによる事前決済とスマートフォンでの配送情報の入力により、那覇空港到着後の手続きをスムーズに行えます。

• 手ぶらでの観光

那覇空港到着後、手荷物を預けることで手ぶらで快適に観光を楽しむことができます。

• 受付効率向上

手荷物配送カウンターの混雑を緩和し、受付の効率を向上させます。

• ゆいレールの輸送効率向上

ゆいレールの乗車スペースを増やし、輸送効率を向上させます。

今後について

今回サービス提供する「那覇空港から宿泊先ホテルまでの往路」に加えて、「宿泊先ホテルから自宅や那覇空港までの復路」にもサービスの拡大を検討しています。これにより、ゆいレールのさらなる混雑緩和や輸送効率の改善を図り、手ぶら観光による那覇市・浦添市での観光客の活動が活性化されることが期待できます。

TISと沖縄都市モノレールは、今後も「沖縄MaaS」の利用拡大に向けて取り組み、観光客や地域住民の利便性向上につながる、「沖縄MaaS」でしか体験できない魅力的なサービス提供を進めていきます。

「沖縄MaaS」について

「沖縄MaaS」は、国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択された実証事業で、2020年12月から沖縄全域のモノレール、バス、船舶などの乗車券や観光／商業施設、その他サービスと連携し展開しています。

TISはMaaSプラットフォーマーとしてサービス提供を行い、MaaSの成功モデルの確立を目指し構想策定などの支援を進めてきました。また、沖縄都市モノレールは運営者として実証事業全体の取り纏めを行い、また沖縄県内の交通機関において中核サービスを提供する事業者として沖縄県内の交通課題解消に向けて他の交通関連事業者へ連携を働きかけてきました。

詳細は以下をご参照ください。

https://service.paycierge.com/okinawa-maas/

「MaaSプラットフォームサービス」について

TISが提供する「MaaSプラットフォームサービス」は、鉄道、バス、タクシーなど複数の移動手段を使用できる地域で、各事業体が共同での施策を実施する際に活用できる「MaaSプラットフォームサービス」として提供しています。MaaSによる利便性向上、地域住民や観光客などの交通における社会課題解決を実現するプラットフォームを目指しています。

詳細は以下をご参照ください。

https://www.tis.jp/service_solution/maas_platform/

TIS株式会社について（https://www.tis.co.jp/）

TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。

沖縄都市モノレール株式会社について

沖縄都市モノレールは、2003年8月に開業し、2019年10月には4駅の延長を行いました。ゆいレールは高架の運行であり、その車窓からの眺望は、まさに「空中散歩」さながらです。運行にあたっては、安全を第一に安定輸送を心がけ、定時・定速でもあることから、安心して快適なモノレール沿線の旅をお楽しみ頂けるお手伝いをいたします。

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

　

◆サービスに関するお問い合わせ先

TIS株式会社　デジタルイノベーション事業本部　PAYCIERGE総合窓口

E-mail：[e-mail]

沖縄都市モノレール株式会社　営業部営業統括課　石井

TEL：[phone]