車椅子をご利用のお客様に安心・快適にご利用いただくため、列車乗降時の段差・隙間の解消に向けた検証を行います
西日本旅客鉄道株式会社(本社:大阪市北区、社長:長谷川一明)では、車椅子をご利用されているお客様が列車へスムーズに乗り降りいただける環境づくりを目指し、ホームと列車の段差・隙間を自動で可変的に埋め、スロープ機能を果たす機構(以下、可動スロープ)の開発を進めています。
この度、桜島駅・新大阪駅の2駅に試験導入し、より多くの駅で稼働させるための検証を行いますので、お知らせいたします。
1.目的
車椅子をご利用のお客様を含む全てのお客様のご利用状況から、本スロープを乗り・降り両場面でご利用いただくことで、より多くの駅で稼働させる上での課題を抽出すること。
2.実施概要
(1)場所
・新大阪駅 2番のりば (足元△2付近)
・桜島駅 1,2番のりば (足元〇7付近)
(2)スケジュール
2025年4月21日(月)(予定)~2025年10月(万博開催期間)10:00~20:00
(3)概要
・万博期間中に運行される臨時直通列車:エキスポライナーにご乗車のお客様で、新大阪・桜島両駅が発着のご旅行であれば、「乗り・降り」どちらの場面でも可動スロープが自動で段差・隙間を縮小(下図の通り、大阪や西九条の乗換場面は対象外)

3.検証の内容
(1)本機構設置によるお客様の利便性
・乗り・降り一連のご移動における、お客様の利便性などを確認
・ご利用状況を分析し、改良点等を抽出
・ホームにおけるお客様の流動や、列車乗降時の影響確認
(2)鉄道環境での安定性
・機構動作の安定性確認(長時間の連続動作、安全装置や付帯設備の適合性確認)
・鉄道オペレーションや安定輸送への影響確認
4.可動スロープの概要、検証イメージ
(1)可動スロープの概要
・列車の到着を検知し、自動でスロープが張り出し、隙間・段差を埋めます。
・列車乗降口に応じ、可変的に隙間・段差を埋めます。
・列車の乗降完了後、自動でスロープが収納されます。
◆列車非在線時(スロープ収納時) ◆列車到着時(スロープ張り出し時)

※写真は検証時点のものです。今回、実証実験を行う可動スロープとは異なります。
(2)検証イメージ
・新大阪駅2番のりば(足元△2付近)、桜島駅1,2番のりば(足元〇7付近)の車椅子・ベビーカースペース最寄り乗降口にて検証を行います。
◆検証位置とホーム設置状況


(3)安全装置等(一例)
・スロープの稼働中に人や物体を検知すると、音声による注意喚起を行うとともに、人が乗った状態ではスロープを動かさないよう一時停止することでお客様の転倒を防止します。
・スロープ先端センサにより、スロープと列車の間に足や杖等が挟まる事を防止します。
◆安全装置動作イメージ


このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像