マリリン・モンローの“最後の肉声テープ”を初公開。ナレーションを担当した米倉涼子は「当時のマリリンと私は同じ年。彼女の知られざる苦悩に共感しました」

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50年前の8月5日、36歳の若さでこの世を去ったマリリン・モンロー。その衝撃的な死の2日前に雑誌「LIFE」はマリリンのインタビュー記事を掲載した。WOWOWのドキュメンタリー番組「ノンフィクションW マリリン・モンロー 最後のインタビュー~初公開の肉声から浮かび上がる素顔~」では、その貴重なラスト・インタビューを行なったリチャード・メリーマン氏に接触。彼が大切に保管していた取材時の録音テープから、マリリンの最後の肉声を日本初公開(一部世界初)する。番組のナレーションは女優の米倉涼子が担当することになり、アフレコ収録が行なわれた当時、マリリンの享年と同じ年。
米倉はブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」のアメリカ公演を終え、帰国したばかり。英語漬けの日々から一転、日本語のナレーションに挑戦しただけに「台本に書いてある活字を見て、大丈夫かなと思いました。口が回らなくてNGを出しちゃったところも」と最初は苦戦した様子。それでも女優ならではの感性あふれる表現で、収録を順調にこなした。
収録を終えた米倉は「映画『マリリン 7日間の恋』(3月公開)を見て、これからマリリン・モンローの出演作を見ていこうと思っていたところ。それだけに番組の内容もすごく面白かったです。スターとして騒がれていることと、彼女が心の中で思っていることのギャップがどれだけ大きかったか。自分が伝えたいこと、努力してきたことを理解してもらえない苦しみは、日本の女優である私でもわかる気がしましたね」と番組の感想を述べた。
今回、公開されるテープの中でマリリンが『セックス・シンボルってモノみたいじゃない。モノになるのはいやだわ』と発言するが、米倉はその言葉に共感したと語る。「よく芸能人は商品と言われますけれど、私にも商品と思わないでほしいと思う気持ちはある。このテープが録音されたときのマリリンと、私が今、同じ年齢だからさらに共感できるのかもしれないですね」。さらに、テープではマリリンが三回の結婚と離婚を振り返り『二度も大好きな人と結婚できた』と言うくだりがあるが、「素敵な言葉ですよね。マリリンはあれほどの名声があって自信たっぷりに見えるのに、それでもアプローチしてくれる男性がいたなんて。ちょっとうらやましいな、と思いました(笑)」と率直にコメントした。
晩年は演技派として認められだしていたマリリン。その生き方に、米倉も刺激を受けたと言う。「演技学校に通ってステップアップしたからこそ、マリリンの名声は続いたのだと思います。私も女優として常に自分にハードルを課していきたい。ブロードウェイにもまた呼んでもらえるよう、がんばります」と凛とした表情で今後の抱負を述べていた。

★「ノンフィクションW マリリン・モンロー 最後のインタビュー~初公開の肉声から浮かび上がる素顔~」はWOWOWプライムにて8月3日(金)夜10.00放送
★WOWOW没後50年 マリリン・モンロー特集
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