太陽光発電量予測の高精度化に向けた産官連携プロジェクトを開始
東京ガス株式会社(社長:笹山晋一、以下「東京ガス」)は、2024年8月に安中市と締結した「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定(*1)」に基づき、このたび、安中市と「太陽光発電の発電量予測の高精度化を目指す共同研究プロジェクトに向けた基本合意書」を締結しました。
東京ガスと安中市は、この基本合意書に基づき、気象予測手法の高度化による高精度な太陽光発電所の発電量予測技術の構築を行います。(以下「本プロジェクト」)。
また本プロジェクトでは、東京ガスへの技術支援として、公立大学法人名古屋市立大学(以下「名古屋市立大学」)、および、国立大学法人東北大学(以下「東北大学」)が参画し、大学が有する高度な解析技術を用いて本プロジェクトの深化を図ります。
太陽光発電は天候に大きく依存し、その発電量の変動が電力の需給バランスに影響を与えるため、高精度な発電量予測技術が求められています。本プロジェクトでは、各発電量予測モデルが特化する予測範囲や期間の違いを活かし、複数モデルの組み合わせや使い分けによって、単一のモデルのみでは解消が困難であった予測の不確実性を低減します。このアプローチにより、翌日までの太陽光発電所の発電量予測の平均絶対誤差率(*2)を20%以内に抑えることを目標としています。
この取り組みにより、太陽光発電の導入促進に繋げることで、地域の脱炭素化、および、レジリエンス強化、雇用創出、遊休地の有効活用をはじめとする地域振興といった、持続可能な街づくりに貢献します。
<本プロジェクトの概要>
期間 |
2024年12月~2026年3月(予定) |
主な研究開発内容 |
・ 発電所周囲の気象を高精度に予測するモデルの開発 ・ データサイエンスに基づく発電量予測モデルの開発 ・ 予測システム、運用の低コスト化に向けた検討 |
<本プロジェクトにおける役割分担>
安中市 |
・ 気象観測を実施するための実証フィールドを提供 ・ 安中太陽光発電所の所在自治体として知見の提供 |
東京ガス |
・ 安中市内および「安中市太陽光発電所」における気象観測 ・ 観測データ・発電所運用データの分析 ・ 予測システム、運用の低コスト化に向けたセンシングシステ ムの開発 |
名古屋市立大学 データサイエンス学部 辰己 賢一 教授 |
・ データ駆動型発電量予測モデルの開発
|
東北大学 大学院工学研究科 平賀 優介 助教 |
・ 気象シミュレーションに基づく発電量予測モデルの開発
|
<安中市太陽光発電所の概要>
事業主体 |
プロミネットパワー株式会社(東京ガス100%出資子会社) |
所在地 |
群馬県安中市 |
発電出力 |
6.3万kW |
商業運転開始時期 |
2020年1月 |
*1:安中市におけるカーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定の締結について(2024
*2:予測精度指標の一つ。予測値と実際の値の差の絶対値を実際の値で割ったものの平均。
以上
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