第22回(2023年度)小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞受賞作決定のお知らせ
8月24日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、ここにお知らせいたします。
第22回 小林秀雄賞
■受賞作品■
平野啓一郎『三島由紀夫論』(新潮社)
■著者略歴■
平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)
1975年、愛知県蒲郡市生まれ。小説家。1999年、デビュー作の『日蝕』で芥川賞を当時最年少(23歳)で受賞。2009年に『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2019年に『ある男』で読売文学賞を受賞。2014年、フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ。他の著書に『葬送』『マチネの終わりに』『滴り落ちる時計たちの波紋』『顔のない裸体たち』など。2020年より芥川賞選考委員。
■授賞理由■
構想から23年。「三島由紀夫の再来」と言われた著者が、自身の作家としての原点である三島に真摯に向き合った。同時代を生きた人とは違う形で、新しい三島像を紡いだ。その営為を評価する。(文責・事務局)
小林秀雄賞 記念品及び副賞百万円
本賞は下記の規定により、自由な精神と柔軟な知性に基づいて新しい世界像を呈示した作品一篇に授与する。
一、選考の対象は、日本語による言語表現作品一般とする。ただしフィクション(小説・戯曲・詩歌等)は除外する。
一、第22回は、令和4年7月1日から令和5年6月30日までを対象期間とする。
一、選考委員/片山杜秀氏、國分功一郎氏、関川夏央氏、堀江敏幸氏、養老孟司氏(五十音順)
第22回 新潮ドキュメント賞
■受賞作品■
三浦英之『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』(集英社)
■著者略歴■
三浦英之(みうら・ひでゆき)
1974年、神奈川県相模原市生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。著書に『南三陸日記』、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』、『日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日』(布施祐仁との共著)、『牙 アフリカゾウの「 密猟組織」 を追って』、『白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺』、『災害特派員』など。
■授賞理由■
執念を感じさせる粘り強い取材により、海外メディアによって歪められてきた日本の姿を修正し、真実を伝える作品である。(文責・事務局)
新潮ドキュメント賞 記念品及び副賞百万円
本賞は下記の規定により、ジャーナリスティックな視点から現代社会と深く切り結び、その構成・表現において文学的にも良質と認められる作品一篇に授与する。
一、選考の対象は、ノンフィクション作品(雑誌掲載も含む)とする。
一、第22回は、令和4年7月1日から令和5年6月30日までを対象期間とする。
一、選考委員/池上彰 梯久美子 櫻井よしこ 藤原正彦 保阪正康(五十音順)
贈呈式は10月6日(金)、都内にて行なわれます。
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