【京都府】京都の日常を温かに映し出す 映画が東京進出~京都映画企画市にゆかり 柳裕章監督『事実無根』が全国順次公開~
■京都府では、「KYOTO CMEX」※の一環として、京もの・時代ものの映像クリエイターの発掘・育成を目的に「京都映画企画市」に取り組んでいます。
■ 同事業で令和3年度ファイナリストになられた柳裕章監督の映画「事実無根」について、京都シネマでの続映と東京進出が決定しましたのでお知らせします。
※「KYOTO CMEX(キョウト シーメックス)」
産学公連携のもと、京都ならではの魅力的なコンテンツを融合し、その魅力を国内外へ発信する取組。
1.映画「事実無根」
(1)内容
いつ誰に降りかかるかもしれない「事実無根の罪」、どこの家にも潜んでいる「家族の問題」。これらが複雑に絡み合い翻弄される父娘の姿を、京都に実在する一軒のユニークな喫茶店を通して映し出す。9つの国際映画祭で13の賞を獲得した他、8つの映画祭でオフィシャルセレクションに選出。
(2)監督
柳 裕章 氏
※令和3年度に府主催の「京都映画企画市」1次審査を通過、ファイナリスト。
出品作品:「天一〜TENICHI〜」
(3)上映
-
令和7年2月21日(金)から京都シネマで上映中。当初3月6日(木)まで上映予定のところ、盛況により3月20日(木・祝)までの続映が決定。
-
5月10日(土)から新宿K’s cinemaでの上映が決定。
2.京都映画企画市について
(1)概要
若手映画・映像制作者(監督、プロデューサー等)を対象とした時代劇・歴史劇ジャンルの映画企画コンテスト。書類審査・映画企画コンテスト(プレゼンテーション)で優秀映画企画を決定。2011年の開始以来、これまで495企画が出品され、そのうち15企画のパイロット版(短編)の制作を支援。
(2)主な応募者
-
蔦 哲一朗監督
平成28年度ファイナリスト・優秀映画企画受賞(出品企画:「黒の牛」)
同作品の長編化作品が2026年全国順次公開予定
-
安田 淳一監督
平成29年度ファイナリスト(出品企画:「侍タイムスリッパ―」)
同作品は2024年8月17日劇場公開、全国300館以上で上映
3.柳裕章監督のコメント
2021年、第13回企画市に参加させて頂きました。
残念ながら我々の企画は通りませんでしたが、ファイナリストとしてプレゼンテーションをする機会を与えて頂きました。
仲間と企画を立てる面白さ、どうやったら他者に想いが伝わり、面白がってもらえるか?改めて考える良い機会になりました。
企画市に参加した事で、自分の手で作った作品を世に生み出す事を真剣に、現実味を持って考えるようになりました。
その2年後、別の企画をもう一度作り直し、映画「事実無根」が生まれる事になりました。この企画には2つの狙いを定めました。一つは現代劇ですが、太秦での時代劇経験を活かした企画であるという事。もう一つは、自分が京都で映画を撮る意味について、を映し出す事でした。
15年ほど前に話は遡りますが、東京で助監督をしていた私は、たまたま時代劇の現場でご一緒した京都の小道具さんの丹念な仕事ぶりに惚れて、小道具の勉強をしようと太秦へ下宿し、その方の元でアルバイトをはじめました。
仮住まいでしたが、京都での暮らしの中で、小道具や時代劇に触れて学んだ期間は私の財産になりました。
5年後には太秦へ腰を据えて移住することを決意しました。
人との付き合い方、丁寧な仕事、おおらかな時間の流れ、関西弁の柔らかさ、人心地がついた暮らし・・・京都で感じた心地よさに私は救われたように思っています。私は京都で映画を撮りたいと思うようになりました。
初の映画監督作「事実無根」を京都の皆様にぜひ観て頂きたいと願い、2月21日より京都シネマで先行上映をした本作は大好評を得て、延長上映となり、5月10日より東京での公開も決定しました。
この作品には観光都市だけではない、私の好きな京都が詰まっています。その魅力を全国の方へ伝えてみたいと思っています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。