児童相談所へのランドセルの贈り物が、ヒト・モノ・カネを動かした。書籍『影響力を上げる タイガーマスク運動を始めた人の「つなぐ力」』に学ぶ、社会の仕組みのつくり方とは?
自らも孤児として育ち、成人したら子どもたちの支援活動をしたいと考えてきた著者・河村正剛は、なぜ「伊達直人」の名を使ったのか? そこには明確な戦略があった。

2010年クリスマス、群馬県前橋市の児童相談所に「伊達直人」の名前でランドセルの贈りものが届いた。漫画『タイガーマスク』の主人公「伊達直人」による善意の行動は、世間で話題となった。匿名での支援活動の輪は全国に広がり、やがて、「タイガーマスク運動」と呼ばれるようになったーー。

自らも中学卒業と同時に一人暮らしを余儀なくされた河村氏は、社会に出ると、営業マンとして働きながら、個人での支援活動を開始します。しかしやがて、個人でできることには限界があると感じて、社会的養護の現状を世に伝えるために計画を立て実行に移しました。計画は「タイガーマスク運動」として実を結びました。この話題をきっかけに、河村氏は営業マンとして培ったノウハウを使い、行政、果ては民間企業も巻き込んだ大きな仕組みを構築していきます。
社会運動には営業マンのノウハウを活かすことができるーー「人と関わる力」「人の親身になる力」「壁を突破する力」「人をつなぐ力」の4つの側面で語られる本書は、成し遂げたい計画があるが、協力してくれる人や組織を動かす方法がわからない人にとって示唆に富む知見が詰まった1冊です。
【著者】河村正剛(カワムラマサタケ)
社会現象となった『タイガーマスク運動』の発端となった人物。自身が孤児として育ち、16歳から一人暮らしをしながら高校に通う。自動車整備会社勤務を経て営業職としてカラオケ機材大手に就職。24歳から児童養護施設への寄付を開始。2010年クリスマスに前橋市の児童相談所にランドセルを贈り話題となる。現在は行政や民間企業と協力し、児童養護施設やひとり親の支援などを続けている。
書誌情報
タイトル: 影響力を上げる タイガーマスク運動を始めた人の「つなぐ力」
書籍:定価1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-484-221267
発行:CEメディアハウス
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