イラク・モスル:戦闘により主要水道管が破壊、安全な水を入手できない子ども 30万人近く【報道参考資料】

ユニセフ、井戸や水処理施設を再稼働へ

避難民キャンプで水を汲む、モスルから逃れてきた女の子。(2016年11月15日撮影)避難民キャンプで水を汲む、モスルから逃れてきた女の子。(2016年11月15日撮影)

※本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※本信の原文は https://www.unicef.org/media/media_93491.html にてご覧いただけます。
※本信に関連する画像・映像は http://uni.cf/2fNgE1L にてご覧いただけます。

【2016年11月30日  バグダット(イラク)発】

戦闘が激化しているイラクのモスルで、主要な水道管が破壊され、市内で暮らす子どもの約半数にあたる30万人近くの子どもたちとその家族が、断水によってきれいな水にアクセスできていないと伝えられています。

破壊された水道管は、モスル東部の市民に水を供給する主要な3つの水道管のうちの1つで、IS(イスラミックステート)が占拠している地域を通っており、早期の修理が不可能となっています。

「子どもたちとその家族は、モスルの恐ろしい状況下に暮らしています。彼らは攻撃の犠牲になったり負傷したりする危険に直面しているだけではなく、今や50万人が安全な飲料水を手に入れられなくなる恐れがあるのです」とユニセフ・イラク事務所代表のピーター・ホーキンスは述べました。

現在、イラク当局は35キロメートル離れたモスル東部からトラックで水を運んでいますが、この供給手段では住民が必要とする量を満たすことはできません。

数日内に水道が復旧しなければ、住民は安全でない水源に頼らざるを得なくなり、子どもたちは重度の下痢などの水を媒介する感染症に罹り、栄養不良に陥る危険に晒されます。この地域で暮らす子どもたちは、何年もの間、極めて厳しい環境下での生活を強いられてきており、すでに疲弊しきっています。

ユニセフはイラク政府と共に、影響を受けているモスル南部および新たに奪還した南西部に早急に水を届けるために、破壊された主要な水道管の修復が可能になるまで、近隣地域の井戸や水処理施設を再稼働させていきます。

「ユニセフはすべての紛争当事者に対して、命を守るために必要な水の輸送と水道の修繕を認めるよう求めます。民間インフラは絶対に攻撃されてはならないのです」とホーキンスは訴えました。

* * *

■     画像・映像素材のお貸し出しについて
本リリースに関連する画像は、http://uni.cf/2fNgE1L よりダウンロードいただけます。
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会
 
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

101フォロワー

RSS
URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-