カバー装画は漫画家・魚喃キリコ! クリープハイプ・尾崎世界観×千早茜の共作小説『犬も食わない』、新潮文庫より12月23日発売!
周りには「なんで付き合ってるの?」と言われてしまう、喧嘩ばかりの同棲中カップルの日常を、男性視点を尾崎世界観さん、女性視点を千早茜さんが担当して描いた共作小説『犬も食わない』。
男女の視点別の章が交互に続き、恋愛中のかっこわるい本音をさらけ出す本作は、2018年10月の単行本刊行当時、全国書店で続々第1位を獲得&大重版を果たしました。
そんな話題作が12月23日、満を持して新潮文庫に登場します。
新たな装いとなる文庫カバー装画は、代表作『Strawberry shortcakes』『blue』をはじめ、美しい線と切ない心理描写で絶大な支持を集める漫画家・魚喃(なななん)キリコさんの『魚喃キリコ 未収録作品集』[上](東京ニュース通信社)所収作品を使用。また中扉には、『Strawberry shortcakes』(同)からの一枚を使用しています。
カバーと中扉共に、長らく魚喃作品ファンである尾崎・千早両著者が選び抜いた一枚。魚喃さんからの快諾を得て、この最強コラボが実現しました。
さらに文庫特典として、両著者による約30ページの新規対談を収録。共作の思い出や、書き手としての自分の変化、「恋愛」を書くことについてなど、たっぷり語り合います!
【両著者からのコメント】
・尾崎世界観さん
あれから4年が経って、こうして文庫化されることが嬉しいです。
「成長」よりも「相変わらず」が似合う二人を愛しく思います。
ぜひ手に取っていただきたいです。
・千早茜さん
4年ぶりに読み返すと、大輔と福は変わらずダメなままでした。
でも、その変わらなさがなんだか愛おしく、4年の間に変わった自分にも気づけました。
既読の方も、未読の方も、都会の片隅に必ずいるであろうダメなふたりの日々を、
苦笑しながら覗いてくれたら嬉しいです。
【内容紹介】
派遣秘書の福は雇い主と出かけた先のビルで、廃棄物処理業者の大輔とぶつかった。ろくな謝罪もない舐めた態度に激高した福は罵詈雑言の限りを尽くし、大輔は一言でやり返す……そんな最悪な出会いから始まった。脱ぎっぱなしの靴下、流しに放置された食器、風邪の日のお節介。ベッドの半分を占める体は邪魔だし、同じシャンプーが香る頭は寝癖だらけ。他人の「いいね」からは程遠い、喧嘩ばかりで格好つかない恋愛の本音を、男女の視点別に描く共作小説。
【著者紹介】
尾崎世界観(おざき・せかいかん)
1984(昭和59)年、東京都生れ。2001(平成13)年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター。’12年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。’16年、初小説『祐介』を上梓し話題となり、’20(令和2)年には初の純文学作品『母影』(おもかげ)で芥川賞候補となる。エッセイに『苦汁100%』『苦汁200%』『泣きたくなるほど嬉しい日々に』。千早茜との共著に『犬も食わない』。対談集に『身のある話と、歯に詰まるワタシ』。歌詞集に『私語と』などがある。
千早茜(ちはや・あかね)
1979(昭和54)年、北海道生れ。立命館大学卒業。幼少期をザンビアで過ごす。2008(平成20)年、小説すばる新人賞を受賞した『魚神』(いおがみ)でデビュー。’09年、同作にて泉鏡花文学賞、’13年、『あとかた』で島清恋愛文学賞、’21(令和3)年『透明な夜の香り』で渡辺淳一文学賞を受賞した。『あとかた』と’14年の『男ともだち』はそれぞれ直木賞候補となる。他の小説作品に『西洋菓子店プティ・フール』『クローゼット』『神様の暇つぶし』『さんかく』『ひきなみ』『しろがねの葉』や、食にまつわるエッセイも好評で「わるい食べもの」シリーズ、新井見枝香との共著『胃が合うふたり』がある。
■書籍データ
【タイトル】『犬も食わない』
【著者名】尾崎世界観・千早茜
【発売日】12月23日
【造本】新潮文庫
【価格】693円(税込)
【ISBN】978-4-10-104451-4
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/104451/
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