歴史と森のサウナ・廃墟のアート・お茶をセットで体験する、九州・御船山楽園の「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」、サウナ後の休息の時をより深いものにするEN TEA「月茶」を提供開始

サウナシュラン2年連続日本一のサウナで脳を開き、月茶を飲み、アートに没入

チームラボ

御船山楽園(九州・武雄温泉)で開催中の、チームラボの常設展「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」が、肥前のお茶ブランドEN TEAの「月茶」(げっちゃ)を、2月19日より提供開始します。本展は、サウナシュラン2019・2020の二年連続で日本一のグランプリを獲得した御船山楽園ホテル「らかんの湯」と、チームラボのアート群による、《歴史と森のサウナとアートの新しい体験》。温冷交代浴で脳を開き、サウナ後の休息の時をより深いものにする月茶を飲み、遺跡が点在する森にある廃墟のアート空間に佇むことで、長い時間と世界に再びつながることを目指しています。

EN TEAは、東京・お台場のチームラボボーダレスのティーハウスでも使用されている、肥前で生まれた茶葉ブランドです。月茶は、休息の時を、より豊かに、自分らしい生活のリズムに寄り添うことを思い、EN TEAが新しく作ったお茶です。テアニンの含有量が多いとされる2種類の蒸し製玉緑茶を主原料とし、さらに低温で15分かけて抽出する事でカフェインを減らして提供されます。月茶は「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」の来場者に対し、サウナ後に、御船山楽園ホテルのティーハウス「EN TEA HOUSE - 応灯楼」で提供されます。


チームラボは、2019年より、アートとサウナによる新しい体験を、その歴史的背景も紐解きながら模索してきました。室町時代(1336-1573)中期、風呂上がりの客人に茶をふるまう茶の湯を「淋汗茶の湯」と呼び、書院茶などと同じように、風呂場にも絵や香炉、花入、掛軸などを飾り、風呂上りに闘茶を行い、多くの見物人が現れたといいます。当時の風呂とは蒸し風呂のこと、つまり現在のロウリュウサウナ(熱したサウナストーンに水をかけるサウナ)のようなもの。日本では古くから、サウナに入りアートを見て、茶を飲む行為を文化的な遊びとして楽しんでいたのです。

御船山楽園ホテル「らかんの湯」の日帰り入浴とチームラボによる廃墟のアート群(※1)のセットチケットは、1日40名限定で販売。サウナで五感を呼び覚ますことで、普段の感覚では気が付かない体験を得ることができます。また、入浴なしで作品だけ見ることができるチケットも販売中。

「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」公式ウェブサイト: https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen-sauna/
EN TEA「月茶」: https://en-tea.com/products/1000000551

(※1)森と庭での展覧会「チームラボ かみさまがすまう森」の作品群は見られません。「チームラボ かみさまがすまう森」は毎年7月から11月に開かれます。


《展覧会コンセプト》
樹齢3000年の神木の森の中に、1300年前に行基が彫った五百羅漢の洞窟がある。そのほとりにある歴史と森のサウナ(温冷交代浴)で脳を開き、お茶を飲み、どこまでも広がっていく身体感覚で、遺跡が点在する森の中の廃墟のアート群の中で佇む。 心と身体と環境が、自分という存在の全体性であることに気付き、歴史と自然の一部となり、長い時間と世界に再びつながる。

《日本のサウナ(風呂)のはじまりと行基》
御船山で五百羅漢を彫った行基は、奈良時代の僧である。後に日本で初めて最高位である大僧正になり、奈良の大仏を造る。奈良の大仏が造られた東大寺には、大湯屋と呼ばれる民衆が入れる温室(サウナ)や浴室(洗い場)があり、それが、はじめての功徳湯(庶民に風呂 を提供する活動)で、都市部での風呂のはじまりだと言われている。当時の風呂とは、蒸し風呂(サウナ)のことである。

当時の日本は、仏教の教えに基づいて国家体制の安定化を図り、各地に寺院を建設した。そして仏教を各地に普及させる役割を担った寺院にとって、功徳湯は民衆の支持を得る重要な施策となり、やがて東大寺以外の多くの寺院でも功徳湯が行われるようになっていったとされている。

日本に現存する最古のサウナの一つである「塚原のから風呂」は、奈良の大仏を造る以前に、全国を修行していた行基が人々の病気を治すことを誓願し建立したとされている。そのことから推測するに、行基は、風呂(サウナ)を人々に広めた第一人者とも言える。そして、風呂(サウナ)によって人々が寺に集まり、そのことによって仏教が広まり、国家が成立していったとも言えるかもしれない。

参考:
行基, Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%9F%BA
国家の成立にも深くかかわった日本の風呂, 政府広報オンライン, 2019
https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/201903/201903_02_jp.html
【東大寺大湯屋】かつて僧侶らが身を清めるために使用した「お寺のお風呂」, 奈良まちあるき風景紀行, 2019
https://narakanko-enjoy.com/?p=12303
塚原のから風呂, Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%9A%E5%8E%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E9%A2%A8%E5%91%82

《アートとサウナの歴史的背景:淋汗茶の湯》
行基が活躍した奈良時代に始まった施浴の習慣は、鎌倉時代に入ってもっとも盛んになり、室町時代に入っても、幕府や寺院により施浴の習慣は受けつがれます。

さらに、施浴の習慣は個人にも広まります。このころから、人を招いて遊ぶことを、「風呂」というようになり、入浴(当時は蒸し風呂、つまりサウナ)はさまざまな趣向がこらされ、浴後には茶の湯や、酒食がふるまわれました。これがいわゆる「風呂ふるまい」です。

室町時代(1336-1573)中期、風呂上がりの客人に茶をふるまう茶の湯を「淋汗茶の湯」と呼び、書院茶などと同じように、風呂場にも絵や香炉、花入、掛軸などを飾り、風呂上りに闘茶を行い、多くの見物人が現れたといいます。
「淋汗茶の湯」はいわゆる婆娑羅(ばさら)趣味として、奈良の興福寺を中心に国内で広く行われていました。

当時の風呂とは蒸し風呂のこと、つまり現在のロウリュウサウナ(熱したサウナストーンに水をかけるサウナ)のようなもの。日本では古くから、サウナに入りアートを見て、茶を飲む行為を文化的な遊びとして楽しんでいたのです。

さて、婆娑羅とは、日本の中世、主に室町時代初期(南北朝時代)の社会風潮や文化的流行をあらわす言葉です。身分秩序を無視して実力主義的であり、貴族といった名ばかりの時の権威を軽んじて嘲笑・反撥し、奢侈で派手な振る舞いや粋で華美な服装を好む美意識でもあり、後の戦国時代における下克上の風潮の萌芽ともなった文化でした。

千利休(1522~1591)の師の師とも言える、「侘び茶」の祖・村田珠光(1422~1502)も若かりし頃、「淋汗茶の湯」に夢中になっていたとも言われています。そして、後に大徳寺の一休宗純(一休さん!)に学び「茶禅一味(茶道と禅とは一体である)」の境地に達し,「佗び茶」を創始したのです。そして「淋汗茶湯」の中心人物であった古市胤栄、古市澄胤兄弟が村田珠光の弟子になることで、「淋汗茶湯」は「佗び茶」へと変わっていきます。

参考:
鎌倉・室町時代の風呂ふるまい, 東京都浴場組合ホームページ
http://www.1010.or.jp/menu/history/rekishi02.html
はじめての茶道 - 茶道の歴史 - 喫茶の多様化 室町時代/前期, 茶道本舗 和伝.com
https://sadou-waden.com/user_data/first-tea_ceremony/history/late-muromachi_period.php
茶の湯の歴史
http://wa.ctk23.ne.jp/~take14/History_of_tea_ceremony/rekisi_2.html

【概要】
チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯

https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen-sauna/
#チームラボ廃墟 #teamLabRuins

■会場
御船山楽園
佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
https://goo.gl/maps/YRhmBuXUVfzH941u8
Tel: 0954-23-3131

■会期 
2020年11月10日(火)~常設
*「チームラボ かみさまがすまう森」会期中は、チケット価格と展示内容が変わります。
* メンテナンスの関係で一部の作品をご体験いただけない場合がございます。
* 展示内容が変わる場合がございます。

■時間
アート展 開催時間:
11:00 - 22:00(最終入場21:30)

「らかんの湯」日帰り入浴 ご利用時間(予約制/定員制):
第1部:15:00 - 17:30(男女各10名)
第2部:17:30 - 20:00(男女各10名)
* アート展は11:00 - 22:00の間でお好きな時間に入場いただけます。
* 中学生以下は「らかんの湯」日帰り入浴はご利用頂けません。
* 同性4名以上のグループでのご利用はお断りしております。
* 公式チケットサイト 又はお電話(御船山楽園ホテル 0954-23-3131)でご予約ください。

御船山楽園の庭園 開園時間:
季節によって異なります。詳しくは御船山楽園公式ウェブサイトをご確認ください。
https://www.mifuneyamarakuen.jp/

■チケット料金
らかんの湯+アート展 セットチケット(予約制/定員制):
大人 3,850円
* 中学生以下はご利用頂けません。
* 同性4名以上のグループでのご利用はお断りしております。
* 公式チケットサイト 又はお電話(御船山楽園ホテル 0954-23-3131)でご予約ください。
* 料金に含まれるもの:アート展への入場、「らかんの湯」日帰り入浴、EN TEA HOUSE 応灯楼(ワンドリンク)
* 本チケットでは、御船山楽園の庭園には入園できません。庭園に入るには、会場にて別途入園料のお支払いが必要となります。
* 庭園の入園料および開園時間は、季節によって異なります。詳しくは御船山楽園公式ウェブサイトをご確認ください。

アート展 チケット:
中学生以上 600円
小学生 400円
未就学児(6歳以下)無料
* 公式チケットサイト 又は会場でご購入ください。
* 料金に含まれるもの:アート展への入場
* 本チケットでは、御船山楽園の庭園には入園できません。庭園に入るには、会場にて別途入園料のお支払いが必要となります。
* 庭園の入園料および開園時間は、季節によって異なります。詳しくは御船山楽園公式ウェブサイトをご確認ください。

■チケット販売 
公式チケットサイト: https://mifuneyamarakuen.teamlabticket.com/#/order
御船山楽園

【EN TEA】
肥前でつくられた新しい茶「EN TEA」。若き天才茶師として知られる松尾俊一と、日本の伝統文化を探り、多くの職人を束ねる丸若屋の出会いにより生まれたEN TEAの茶葉は、土地の味、すなわち自然力を感じられることを良しとします。茶畑や製造過程に関しても、一貫して自然に寄り添った農法にこだわっています。
https://en-tea.com/

【チームラボ】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。

ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ」開催中。2019年上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」ソフトオープン。

チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に永久収蔵されている。

teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art International.

チームラボ: https://www.teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab/
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YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART

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会社概要

チームラボ株式会社

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URL
https://www.teamlab.art/jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区神田小川町2-12 小川町進興ビル 受付 6階
電話番号
-
代表者名
猪子寿之
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2001年04月