大ヒット『青い壺』の次はコレ! こんどは「元祖タワマン小説」! 昭和の大ベストセラー作家・有吉佐和子による50年前の傑作長編『夕陽ヵ丘三号館』が文春文庫から“復刊”!
過去に八千草薫さん主演でテレビドラマ化の名作が甦る!
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、50年前に初版が刊行され、当時大きな話題となった有吉佐和子の小説『夕陽ヵ丘三号館』を、このたび文春文庫から復刊します。

令和に大ヒット中の半世紀前に書かれた傑作小説『青い壺』。
昭和の大ベストセラー作家・有吉佐和子の小説にあらためて関心が高まっている中、有名商社の社宅を舞台にした傑作長編『夕陽ヵ丘三号館』が文庫で復刊します。
■ ■
■『夕陽ヵ丘三号館』のストーリー
商社マンの夫の転勤に伴い、大坂から東京の憧れの社宅暮らしをスタートさせた専業主婦の音子。
喜びもつかの間、夫の出世や子供の成績、家の自慢や陰口の応酬に(水面下で)火花を散らす社宅の妻たちに振り回され、自分を見失っていく――
▼こんな人たちが登場します……
・成績が落ちた一人息子をなんとかしようと焦る専業主婦
・アクティブで親切だが信用しきれない、財テク婦人
・家庭訪問先で、教育ママたちにイライラする小学校教師
・現実主義のド根性で、次第に頭角を現す大阪出身一家
・かつての部下の活躍に嫉妬を抑えきれぬ東大卒の商社マン
いつの時代も変わらぬリアルな人間ドラマとジェットコースター展開、鋭く人間心理に迫る有吉佐和子の文章が堪能できる壮快なエンタメ長編です。
*過去に、八千草薫さん主演でテレビドラマ化も。
1971年(昭和46年)10月17日 ~ 1972年(昭和47年)3月26日 /TBS系
<文春文庫 担当編集者・山口由紀子から>
「子どもと気持ちが通じ合わない」
「自分がもっと社交上手なら夫が出世する?」
「引っ越しの挨拶に来てくれない」
「隣の人は、私より幸せなのだろうか?」
『夕陽ヵ丘三号館』の主人公は、(社会的に見たら) 取るに足らない悩みに右往左往して愚かなミスを連発。そんな彼女にイライラしたり、「そこは頑張れ!」とつい応援したりするうちに有吉佐和子の筆にグイグイと惹きこまれて、ページをめくる手が止まらなくなります。
この素晴らしいエンタメ感と、読了後に感じる「人間の強さ」は、まさに『青い壺』の読み味さながら。
有吉佐和子の沼にはまった人にオススメしたい小説です。


<著者プロフィール>
有吉佐和子(ありよし・さわこ)
昭和6(1931)年、和歌山生まれ。
昭和31(1956)年に『地唄』で文壇デビュー。
紀州を舞台にした『紀ノ川』『有田川』『日高川』三部作、世界初の全身麻酔手術を成功させた医者の嫁姑問題を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老人介護問題に先鞭をつけ当時の流行語にもなった『恍惚の人』、公害問題を取り上げた『複合汚染』など意欲作を次々に発表し人気作家の地位を確固たるものにする。
多彩かつ骨太、エンターテインメント性の高い傑作の数々を生み出した。
昭和59(1984)年8月逝去。
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。
■
<書誌情報>
書 名:『夕陽ヵ丘三号館』
(ゆうひがおかさんごうかん)
著 者:有吉佐和子
判 型:文庫判
初 版:1975年06⽉25日
※文庫新装版は2012年02月10日発売。
定 価:1,177円(税込)
ISBN:978-4-16-713711-3


累計75万部突破の大ヒット作『青い壺』
<書誌情報>
書 名:『青い壺』
著 者:有吉佐和子
判 型:文庫判
新装版発売⽇:2011年7⽉8日
定 価:781円(税込)
ISBN:978-4-16-713710-6
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