インテルとIBM 、IBM Cloud上で「インテルGaudi 3 AIアクセラレーター」の提供開始を発表

AIイノベーションの費用対効果の向上を目指し協業

日本IBM

クラウド・インフラストラクチャー・サービス担当ゼネラル・マネージャー サチンダー・セチ(Satinder Sethi) 著

 

IBMは、2025年3月31日から4月1日まで米国ラスベガスで開催された「Intel Vision 2025」において、インテル® Gaudi® 3 AI アクセラレーターがIBM Cloud上で利用可能になったことを発表しました。これにより、パブリッククラウドの本番環境のワークロード向けにインテル Gaudi 3を利用できるようになります。今回のインテルとの協業を通じて、企業がIBM Cloud上でエンタープライズAIをよりコスト効率よく導入および拡張できるよう支援します。現在、インテル Gaudi AI アクセラレーターは、IBM Cloudのフランクフルト(eu-de)およびワシントンD.C.(us-east)リージョンで利用可能で、2025年第2四半期には、ダラス(us-south)リージョンでも提供開始する予定です。

 

IBMが発表した「AI in Action 2024」レポートによると、経営層の67%が、AIを業務に取り入れたことで収益が25%以上増加したと回答しています。AIが収益向上に貢献する可能性が明らかになった一方で、パフォーマンスを最大限に引き出すためのインフラストラクチャー関連コストへの対応が企業にとって重要な課題となっています。IBMとインテルは、IBM Cloud上のインテル Gaudi 3の活用を通じて、お客様が生成AIの検証・革新・導入をコスト効率高く実現できるよう支援していきます。

 

インテルのデータセンター向けAI戦略および製品管理担当バイス・プレジデントのソウラブ・カルカーニ(Saurabh Kulkarni)氏は次のように述べています。「インテル Gaudi 3 AI アクセラレーターをIBM Cloud上で提供することで、推論やファインチューニングに最適化されたパフォーマンスを活かして、企業が生成AIワークロードを拡張できるよう支援します。今回の協業は、より多くの企業がAIを利用しやすく、費用対効果の高いものにするという、両社の共通の取り組み姿勢を明確に示すものです」

 

IBM Cloudとインテルは、長年にわたり、お客様が必要に応じてコンピューティング・リソースを柔軟に調整できるよう、スケーラブルかつ柔軟なソリューションを共同で提供してきました。この協業モデルは、お客様が柔軟にワークロードを配置できるようにするだけではなく、運用コストの削減や業務効率の向上にも貢献します。IBM Cloud上で利用可能なインテル Gaudi 3も同様に高い柔軟性を備えており、さまざまな導入および展開方法を通じて、以下のようなお客様の多様なニーズに応えることができます。

 

  • IBM Cloudの仮想プライベートクラウド(VPC)上でスタンドアロン・サーバーを提供 – インテル Gaudi 3は、IBM Cloud Virtual Server for VPCのクラウド・インスタンスを通じてデプロイ可能です。IBM Cloud VPC環境においてIntel Gaudi 3を活用したスタンドアロン・サーバーの提供を開始しました。IBM Cloud VPCは、高い堅牢性とセキュリティーを備えており、パブリッククラウドの利点を損なうことなく隔離されたプライベートクラウドを構築できます。お客様はコンピュート、ストレージ、ネットワーク・リソースを自由に選択でき、IBMは最適な可用性とスケーラビリティーを提供することを目指しています。特にインテル Gaudi 3インスタンスは、Red Hat Enterprise Linux AIのイメージ・オプションにも対応しており、特定の目的や用途に向けて設計・最適化されたソフトウェア・スタックを利用するお客様や、基盤となるサーバーの制御を強化したいお客様に最適です。

  • コンテナ・ワーカー・ノードとして提供 – マネージド型のコンテナ基盤を活用したいお客様向けに、2025年第2四半期より、インテル Gaudi 3をRed Hat OpenShift AIクラスターおよびRed Hat OpenShift on IBM Cloudのワーカー・ノードとして提供開始予定です。

  • watsonxソフトウェア・ライセンスの持ち込み –  インフラストラクチャーからワークロードまで、AIスタック全体に対してより高い管理性を求めるお客様は、IBM Cloud VPC上で稼働するインテル Gaudi 3ベースの仮想サーバーに、IBM watsonx.aiソフトウェアを導入することができます(2025年第2四半期予定)。IBM watsonx.aiは、AI開発に必要なツールキットとAIライフサイクル全体を管理できる機能を備えた、統合型のエンドツーエンドのAI開発スタジオです。開発したAIサービスは、さまざまなアプリケーションへ柔軟に展開できます。

  • デプロイ可能なアーキテクチャー(DA)による導入の促進 – IBM Cloudでは、新機能やシステム・アップデートを迅速に展開したい開発チームや運用チーム向けに、「デプロイ可能なアーキテクチャー(DA)」と呼ばれる設計モジュールを提供しています。これによりIBM Cloudユーザーは、複数のDAを通じてインテル Gaudi 3の機能を迅速に活用できるようになります。これら機能には、watsonxソフトウェア用のDA、IBM Cloud Virtual Server for VPC用のDA、Red Hat OpenShift on IBM Cloud用のDAが含まれます。DAは2025年下半期に提供開始予定です。

 

Red Hat AIエンジニアリング担当バイス・プレジデントのスティーブン・ヒューズ(Steven Huels)氏は次のように述べています。「IBM Cloud上で稼働するインテル Gaudi 3 AIアクセラレーターとRed Hat AIの強みを組み合わせることで、企業はAI活用を加速するための具体的な方向性を見いだすことができます。オープンソースによるエンドツーエンドのAIソリューションを提供するにあたり、IBMおよびインテルとの長年の協業関係をさらに深めることができることを非常に嬉しく思います。今後も、企業がAIや生成AIの価値をいち早く実現できるよう支援していきます」

 

Wipro社シニア・バイス・プレジデント兼 クラウド&インフラストラクチャー・サービス部門責任者のヴィカス・グプタ(Vikas Gupta)氏は次のように述べています。「IBMとインテルの今回の発表に、Wiproは大きな期待を寄せています。この取り組みは、当社の生成AIセンター・オブ・エクセレンス(CoE)や、IBM TechHubと強く関わっています。今後、このソリューションの価値を顧客と共創していくことを心より楽しみにしています」

 

IBMとインテルの協業は、引き続きIBM Cloud VPCインスタンスを最適化して安全性の高いデプロイ環境を実現することで、企業がさまざまな高性能ワークロードを採用できるよう支援します。最近では、両社の協業により、「Intel® Trust Domain Extensions(TDX)」がIBM Cloud Virtual Server for VPCで利用可能となりました。この機能は、IBMとインテルの共通のお客様に対して、仮想サーバーレベルでのデータの分離、機密性、整合性を確保する「コンフィデンシャル・コンピューティング」ポートフォリオの強化を目的としています。

 

IBM Cloud上で提供されるインテル Gaudi 3 AIアクセラレーターの詳細については、こちらをご覧ください。

 

IBMのAIソリューションに関する詳細はこちらを、AIインフラストラクチャー・ソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。

 

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当報道資料は、2025年3月31日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

 

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会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月