世界の法は、戦争を防ぐことができないのか?国際法の観点から日本近代を問いなおす『帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望』12月23日発売!

株式会社NHK出版

平和構築に腐心した、知られざる近代日本の姿を描いた『帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望』(NHKブックス)がNHK出版より2022年12月23日に発売になります。戦間期、日本が当事国としてその構築に密接に関わった国際法秩序(国際連盟・国際裁判所の設立、不戦条約の締結など)からの逸脱をどう捉えるか、またその逸脱の過程で当時の関係者は何を考えていたかを明らかにする一冊です。

自衛とは、戦争とは何か。

柳原正治『帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望』2022年12月23日発売柳原正治『帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望』2022年12月23日発売

明治維新後、世界の「一等国」となるべく急速に国際法を受け入れた日本は、第一次世界大戦後の国際法秩序の構築に密接に関わりました。そこで重要な役割を果たしたのが、外交官であり、アジア初の常設国際司法裁判所所長を務めた安達峰一郎(1869年~1934年)です。現在この人物に関する情報を一般書で得ることはほとんど叶いませんが、パリ講和会議の委員を務め、国際連盟の発足に携わり、死後オランダで国葬がなされたほど極めて国際的評価の高い人物として、いま安達峰一郎の業績を再評価する機運が高まっています。本書はそんな安達の足跡を手がかりに、戦間期の1920年代から満州事変に始まる日本の戦時過程で、国際法の観点から「戦争」と不戦条約との関係をいかに説明できるか、当時の関係者がいかに説明しようとしてきたかを問いなおす労作です。

稀代の外交官・安達峰一郎の軌跡から解く、国家自存と平和構築の狭間の苦闘稀代の外交官・安達峰一郎の軌跡から解く、国家自存と平和構築の狭間の苦闘

戦後国際法秩序を根本から揺るがすロシアによるウクライナ軍事侵攻や、日本の「反撃能力」の保有をめぐる論争など、世界情勢をめぐって多くの情報が飛び交うなかで、たちどまって戦争や自衛について根本から考えたい方過去の日本が味わった経験や苦悩から現在の国際情勢を捉えたい方、また、戦火が近づく時代に優れた先見性をもって世界から深い信頼を得ていた安達峰一郎について知りたい方におすすめの一冊です。
 
  • 内容
【目次】
はじめに
序章 満州事変の勃発と安達峰一郎の苦悩
第一章 「強大なる国」を目指して――近代国際法の受容
第二章 新しい国際法秩序構築に向けて ―――集団安全保障体制と国際裁判
第三章 戦争違法化運動と日本の対応
第四章 不戦条約はなぜ「戦争」を防げなかったのか
第五章 世界万国の平和を期して ―――安達峰一郎の遺したもの
 
  • 著者情報
柳原正治 (やなぎはら・まさはる)
1952年富山県生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。九州大学名誉教授、放送大学特任栄誉教授。専門は国際法、国際法史。
著書に『人と思想 グロティウス』(清水書院)、『国際法』『法学入門』(放送大学教育振興会)、共編著に『安達峰一郎――日本の外交官から世界の裁判官へ』『国際法からみた領土と日本』(東京大学出版会)などがある。
 
  • 商品情報

帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望

書名:帝国日本と不戦条約 外交官が見た国際法の限界と希望
著者:柳原正治 
出版社:NHK出版
発売日:2022年12月23日
定価:1,540円(税込)
判型:B6判並製
ページ数:256ページ
ISBN:978-4-14-091276-8
NHK出版→https://https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912762022.html
Amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/4140912766
楽天ブックス→https://books.rakuten.co.jp/rb/17331915/
 

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会社概要

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URL
https://www.nhk-book.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町10-3
電話番号
03-3464-7311
代表者名
江口貴之
上場
未上場
資本金
6480万円
設立
1931年04月