『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリが描く、初の本格オールカラー漫画『リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝』、ついに単行本化!

ルネサンスの工房システムは日本のマンガ業界に激似!?  ルネサンス美術を支えたのは”職人(アルティジャーニ)”としての画家たちだった……

株式会社新潮社


 5年以上にわたる「芸術新潮」の好評連載が、ついに単行本化されました!

  15世紀半ばのイタリアを舞台に、当時、まだ「職人(アルティジャーニ)」という立場で絵筆をふるっていた画家たちの青春時代から老境までを、美麗に活写する群像劇です。

 主な登場人物はメディチ家の庇護のもと、《春》や《ヴィーナスの誕生》など華やかでセンセーショナルな神話画を描いたサンドロ・ボッティチェリ、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ、油彩をイタリアに広めたアントネッロ・ダ・メッシーナ、華麗な色彩で知られる「ヴェネツィア派」のジョヴァンニ・ベッリーニら4人。彼らのほかにも、同時代の有名芸術家たちが綺羅星のごとく登場します。

 著者ヤマザキマリさんは10代で欧州ひとり旅に出た後、イタリアに留学。フィレンツェのアカデミア美術学院で美術を学びました。その体験を十二分に活かした美麗な作画に加え、随所にアッと驚く「美術トリビア」をちりばめたオールカラー漫画です。とり・みき氏の全面協力による、こだわりの背景画にもご注目ください。

 マリさんによると、ルネサンス期の画家の工房は師匠と弟子の分業制で、現代日本のマンガ業界におけるマンガ家とアシスタントの作業スタイルと、とてもよく似ているのだそうです。そうした発見が、このマンガを描く動機にもなったとのこと。

 さらに、美術史家・池上英洋氏との特別対談も収録。当時の時代背景や、本書の見どころ、読みどころを存分に語り合っていただきました。

 マンガ・ファンだけでなく、イタリア美術好き、歴史好きの方々にもお勧めの1冊です。


■目次
登場人物相関図
Ⅰ.フィレンツェ篇
1 売れっ子画家ボッティチェリ
2 若き天才レオナルド
3 工房への弟子入り
4 破戒僧フィリッポ・リッピ
5  良き絵師の条件
6 師匠の修業時代①
7 師匠の修業時代②
8 里帰りでの出会い
9 奇人画家ウッチェロ
10 繁栄するフィレンツェ
11 彫刻家ドナテッロの追想
12 ジョットの「青」

II ナポリ篇
13 メッシーナから来た少年
14 コラントニオ師匠のもとで
15 アントネッロの意欲
16 北の画家クリストゥス
17 油彩に目覚める

III ヴェネツィア篇
18 低迷するヴェネツィア絵画
19 ベッリーニの苦悩
20 南北の才能が出会う時
21 油彩という魔術
22  それぞれの理想
23 若き未来の巨匠たち
24 レオナルドの来訪
25 ある聖母像の衝撃
26 革新者アントネッロ

エピローグ
27 レオナルドの懊悩
28 フィリッピーノが見たもの
29 画家たちの時は流れて

特別対談 ヤマザキマリ×池上英洋
画家たちが”職人(アルティジャーニ)”だった時代
本書に登場する画家たち
関連年表 リ・アルティジャーニの時代


■著者紹介:ヤマザキマリ(やまざき・まり)
1967年、東京都生まれ。漫画家、文筆家、東京造形大学客員教授。84年に渡伊、フィレンツェ・国立アカデミア美術学院で美術史、油絵を専攻。2015年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章。著書に『テルマエ・ロマエ』(2010年、第3回マンガ大賞・第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞)、『ヴィオラ母さん』など、とり・みきとの共著に『プリニウス』など。趣味は昆虫採集・飼育、南米文学と南米音楽、温泉巡り。


■書籍データ
【タイトル】リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝(とんぼの本)
【発売日】6月30日
【体裁】128頁、 B5変型、ソフトカバー
【本体定価】2000円(税別)
【ISBN】978-4-10-602301-9

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
8000万円
設立
1896年07月