夢のコンビによる絵本に、世界からも続々と称賛の声! 湯本香樹実・文、酒井駒子・絵による名作絵本『くまとやまねこ』と『橋の上で』
『くまとやまねこ』がアメリカの有名書評誌によって、『橋の上で』が世界最大級の児童書図書館によって、“今年の本”の一冊として選定!
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309270074/
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309292083/
湯本香樹実さんと酒井駒子さん——この夢のコンビによる「いのち」をテーマにした名作絵本、『くまとやまねこ』(2008年刊)と『橋の上で』(2022年刊)は、日本はもとより世界でも広く読まれています。そしてこの度、世界を代表する書評誌「カーカス・レビュー」(アメリカ)と世界最大規模の児童図書館であるミュンヘン国際児童図書館より、それぞれ“今年の本”の一冊として選定されました。
紛争や軍事衝突、ショッキングな事件や報道、社会の急激な変化が続く中、あらためて「いのちのかけがえのなさ」に向き合うことができるこの2冊の絵本が、世界でも注目されています。
■『くまとやまねこ』の紹介について
アメリカの老舗有名書評誌「カーカス・レビュー」(Kirkus Reviews)は、2023年の「会話のきっかけ作りにうってつけな最高の絵本」(Best Picture-Book Conversation Starters of 2023)を公式サイトで発表し、そのひとつとして英語版の『くまとやまねこ』(湯本香樹実 文、酒井駒子 絵、キャシー・ヒラノ 訳)が選ばれました。全12作品選ばれたうち、日本人作家による作品は本書のみです。英語版の『くまとやまねこ』(“THE BEAR AND THE WILDCAT”)は、Gecko Pressより刊行中です。
公式サイトでは、『くまとやまねこ』について、「静かに瞑想的で、希望と癒しが織り交ぜられたこの絵本は、多くの人を慰めるだろう」、「たった一人の共感する心が、すべてを変えることができる」と高く評価しています。
https://twitter.com/KirkusReviews/status/1730632932346257533
「カーカス・レビュー」は1933年に創刊されたアメリカの書評誌で、アメリカの図書館員必読の雑誌とも言われるなど定評があります。小説や教養書、話題書も取り上げますが、絵本や児童書にも強いという特長があります。
https://www.kirkusreviews.com/
■『橋の上で』の紹介について
「ホワイト・レイブンズ」は、世界最大規模の児童図書館であるミュンヘン国際児童図書館による、特に優れた児童書を紹介する国際推薦児童図書目録です。その2023年版に『橋の上で』が選ばれました。2023年版には『橋の上で』を含む日本の8作品はじめ、57か国37言語の200作品が紹介されています。
https://www.ijb.de/fileadmin/Daten/The_White_Ravens/The_White_Ravens_2023.pdf
この図書目録では、『橋の上で』を以下のように紹介しています。
*
湯本香樹実と酒井駒子は、絵本『くまとやまねこ』で高い評価を得た「レジリエンス(回復する力)」について、『橋の上で』でも再びテーマとしています。
限られた色彩の中で、ふさぎこんで死に思いをめぐらす少年の姿を繊細に描いています。無実の罪を着せられ、他の子どもたちからいじめられた少年は、橋の上で、ここから飛び込んだらどうなるんだろうと想像します。ホームレスとおぼしき老人は、周りの音を遮断し、水の音に、すべての人のからだの中をくまなくめぐる水の音に耳を傾けるよう彼に言います。その老人は、すべての人が心の中に、暗い地下水路の向こうに自分だけの湖を持っていると確信しています。それが少年の辛い思いを和らげ、自分の内なる湖と大切な人々を思い出す手助けとなります。
日本の児童文学ではまだ珍しい自殺未遂を題材にした本書は、少年の葛藤を深くかつ、繊細に描いています。
*
「ホワイト・レイブンズ」(The White Ravens: A Selection of International Children’s and Youth Literature)は、世界最大級の児童図書館であるミュンヘン国際児童図書館が、世界の特に優れた児童書を紹介する国際推薦児童図書目録です。同館が所属する書籍の中から各言語別の児童文学の専門家などが注目すべき作品を選定し、これを毎年発表しています。選考基準は、テーマの普遍性、文学性、デザイン性に優れていることなどで、世界中の子供たちに積極的に紹介したいかどうかという観点で選ばれています。
https://www.ijb.de/en/home/the-white-ravens
■『くまとやまねこ』の紹介
だって、ぼくたちは ずっとずっといっしょなんだ
かなしみから光へ……感動の絵本
突然、最愛の友だち・ことりをなくしてしまった、くま。
くらくしめきった部屋に、ひとり閉じこもっていたくまが、やがて見つけた、あたらしい時のかがやき。
国内では20万部突破の名作絵本!
アメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、韓国、中国など海外10の国と地域でも刊行。
★講談社 出版文化賞絵本賞 受賞(第40 回)
★MOE絵本屋さん大賞 第1位(2008年第1回/総合部門、美術賞、文学賞、ともに第1位)
★「この絵本が好き!」第1位(2009年版国内絵本)
■『橋の上で』の紹介
「耳をぎゅうっとふさいでごらん」
学校帰り、ぼくはひとりで川の水を見ていた。
そこに雪柄のセーターのおじさんがあらわれて、ふしぎなことをおしえてくれた……
夢のコンビが贈る、いのちの物語
学校帰り、ひとりで川の水を見ていた「ぼく」。
誰もが子ども時代に一度は経験したことがあるように、「ぼく」も理不尽な目にあい、橋の上で思いをめぐらせます。
「いまここから川にとびこんだら、どうなるだろう」と。
するといつのまにかとなりに立っていた雪柄のセーターのおじさんが、「ぼく」にふしぎな話を語り始めます。
そのふしぎな話をきっかけに、「ぼく」は自分という存在に目を向け、やがて周囲の人たちとのかけがえのないつながりに気づいてゆく——
ふと孤独を感じた時、あなたにそっと寄り添う一冊。
★日本絵本賞受賞(第28回)
■書誌情報(日本語版・原書)
書名:くまとやまねこ
文:湯本香樹実 絵:酒井駒子
仕様:A4変形/上製/48ページ
初版発売日:2008年 4月18日
価格:定価1430円(本体1300円)
ブックデザイン:泉沢光雄
プリンティングディレクター:佐野正幸(図書印刷株式会社)
ISBN:978-4-309-27007-4
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309270074/
全国学校図書館協議会選定図書
書名:橋の上で
文:湯本香樹実 絵:酒井駒子
仕様:A4変形/上製/48ページ
初版発売日:2022年 9月15日
価格:定価1650円(本体1500円)
ブックデザイン:中嶋香織
プリンティングディレクター:栗原哲朗(図書印刷株式会社)、佐野正幸
ISBN:978-4-309-29208-3
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309292083/
全国学校図書館協議会選定図書
■著者紹介
湯本香樹実(ゆもと・かずみ)
1959年東京都生まれ。作家。
1993年『夏の庭 ―The Friends―』で、日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。本作品は10か国以上で翻訳され、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞などを受賞。2009年『くまとやまねこ』(酒井駒子 絵)で講談社出版文化賞 絵本賞を受賞。本作品はアメリカやフランスなど、10の国と地域で翻訳される。
他の作品に、小説『春のオルガン』『ポプラの秋』『西日の町』『岸辺の旅』『夜の木の下で』、絵本『おとうさんは、いま』(ささめやゆき 絵)、『あなたがおとなになったとき』(はたこうしろう 絵)、童話『くまって、いいにおい』(ほりかわりまこ 絵)など。絵本の翻訳も手がける。
酒井駒子(さかい・こまこ)
1966年兵庫県生まれ。絵本作家。
2004年『きつねのかみさま』(あまんきみこ 作)で日本絵本賞、2009年『くまとやまねこ』(湯本香樹実 文)で講談社出版文化賞 絵本賞を受賞。作品は海外でも高く評価され、2005年『金曜日の砂糖ちゃん』でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、『ぼく おかあさんのこと…』でフランスのPITCHOU 2006、オランダのZilveren Griffel 2006(銀の石筆賞)、『ロンパーちゃんとふうせん』でイタリアのNati per Leggere Italia 2015を受賞。他の作品に、『よるくま』『はんなちゃんがめをさましたら』、『こうちゃん』(須賀敦子 文)、『すやすや おやすみ』(石津ちひろ 文)など。本の装画・挿絵も手がける。
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