CO2冷媒冷凍冷蔵コンデンシングユニット「C-puzzle」に新たなラインアップを追加 三菱重工サーマルシステムズ、導入簡略化ニーズに対応

三菱重工業株式会社

◆ 独自のオイルマネジメントシステムM-DIOMACで、コンデンシングユニットの高い信頼性を確保
◆ コンデンシングユニットを複数台接続可能、現地で調整していた工程を簡略化

「C-puzzle」シリーズ「C-puzzle」シリーズ

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:佐々倉 正彦、本社:東京都千代田区、以下、三菱重工サーマルシステムズ)は、業務用CO2冷媒冷凍冷蔵コンデンシングユニット「C-puzzle(シーパズル)」シリーズに、三菱重工サーマルシステムズ独自の新システム「M-DIOMAC(エムディオマック)※1」に対応した10馬力の「HCCV1001C」と20馬力の「HCCV2001MC」を新たに追加し、2024年夏から販売を開始します。本製品は、冷凍冷蔵設備業者のニーズである導入簡略化に対応したものです。

C-puzzleシリーズは、2017年から販売している三菱重工サーマルシステムズ独自のニ段圧縮機スクロータリー※2を搭載したCO2冷媒冷凍冷蔵コンデンシングユニットです。新システムM-DIOMACでは、冷凍冷蔵システムの構築に求められるオイルマネジメントシステムをパッケージ化することで、冷凍冷蔵設備業者が現地で調整していた工程を簡略化し、導入を容易にしました。

M-DIOMACは、専用のシステムコントローラとリモートコントローラで構成され、冷却器膨張弁※3をダイレクトに制御し、効果的なオイルマネジメントを実現することで高い信頼性を確保します。室外機に当たるコンデンシングユニットは計3台まで接続でき、最大60馬力までの管理が可能です。一方、室内機に当たるショーケースやユニットクーラといった冷却器は、コンデンシングユニット10馬力の場合で最大8台、20馬力で最大16台まで接続できます。7インチのフルカラー液晶画面を採用したリモートコントローラにより、離れた場所でのモニタリングが可能で、庫内温度、設定温度、過熱度、膨張弁開度などの情報を冷却器8台分一括表示して確認できます。

使用するCO2冷媒はオゾン層破壊係数ゼロ、GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)1で、現在広く使われているフロン類(HCFC、HFC)に比べ、オゾン層保護と温暖化抑制に大きく寄与します。フロン排出抑制法により、圧縮機の定格出力1.5kW以上の業務用コンデンシングユニットは、2025年までに使用冷媒のGWPを1,500以下に抑えるよう定められています。これにより、2025年以降は低GWP冷媒化がさらに進む見込みで、修理時に冷媒の入れ替えが必要となった際にフロン類冷媒は入手しづらくなることが予想されます。一方、CO2冷媒を使用したコンデンシングユニットは冷媒規制の動向に左右されず、新たに導入しやすい環境であることから※4、今後の需要は新規、更新ともに高まることが予想されます。

三菱重工グループは、2040年のカーボンニュートラル達成を宣言し、生産活動に伴う自社工場などからのCO2排出量削減や、グループ製品の使用に伴う顧客側のCO2排出量削減などに取り組んでいます。三菱重工グループの一翼を担う三菱重工サーマルシステムズは、今後もCO2排出量削減のために自然冷媒や省エネ製品の開発に注力し、グローバル市場での地球環境保全に貢献していきます。

※1 M-DIOMACは「M-Direct Oil Management Control」の略です(商標登録出願中)。
※2 スクロール機構とロータリー機構を組み合わせた二段圧縮構造を採用した三菱重工サーマルシステムズ独自の圧縮機です。圧力の高い冷媒でも高効率を可能とする世界初の技術を採用しており、特許取得済みです。
※3 別途、三菱重工サーマルシステムズが指定するコントローラメーカ「CAREL INDUSTRIES S.p.A.(キャレル)社」からの製品購入が必要となります。
※4 2017年に高圧ガス保安法が変更され、不活性なフロン類冷媒と同等の扱いとなりました。

■C-puzzle「HCCV1001C」「HCCV2001MC」の主な仕様


■三菱重工サーマルシステムズ独自のダイレクトオイルマネジメントコントロールシステム 概要


■二段圧縮機スクロータリー


■三菱重工業株式会社

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会社概要

三菱重工業株式会社

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URL
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業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 丸の内二重橋ビル
電話番号
03-6275-6200
代表者名
泉澤 清次
上場
東証1部
資本金
2656億円
設立
1950年01月