服飾の専門学校生と伝統工芸の職人が共に西陣織の未来を考えるアップサイクルプロジェクトを開始。西陣織工業組合とサスティナブルブランド「RiFUKURU」が連携して取り組みます。

▼プロジェクト特設サイト  https://www.rifukuru.jp/column/category/bridge_project/kyoto_nishijin/2024/

 株式会社ニッセン(本社:京都市南区、代表取締役社長:羽渕淳)のサスティナブルブランド「RiFUKURU(リフクル、以下RiFUKURU)は、京都市、西陣織工業組合と連携し、伝統工芸品「西陣織」を活性化し、未来につなげるための活動『京都西陣 未来へつなぐ懸け橋プロジェクト』の取り組みを開始いたしました。
現役の服飾専門学校生が、西陣織の製造過程で発生する残反や残糸のアップサイクルを企画するこのプロジェクトは、2023年5月に始動。ファッションを学ぶ若い世代の作品を通じて、より多くの方が伝統工芸の未来を考えるきっかけになることを目指しています。このたび、本プロジェクトの2年目となる「京都西陣 未来へつなぐ架け橋プロジェクト2024」の開始をご連絡いたします。
進捗状況はブランドサイト内の特設ページで随時報告予定です。
  • 「京都西陣 未来へつなぐ架け橋プロジェクト」開催経緯

経済産業大臣の指定を受けている工芸品のうち、「織物」に分類されている38の工芸品(2022年11月時点)について認知度と保有率を調査したところ、いずれも「西陣織」が1位でした。じつに、回答者の7割以上が認知しており、48%の人が「西陣織」を持っていると回答。しかし「西陣織」の歴史や技など「詳細については知らない」という人が、保有者の8割以上を占める結果となり、認知されているのは、名称だけということが明らかになりました。

※【調査概要】ニッセンリサーチ会員の20代~90代の男女対象/2023年5月実施/自社調べ/インターネットによる任意回答/有効回答数:3,751人


「西陣」と呼ばれて500年以上の歴史がある「西陣織」ですが、「なんとなく知ってるけど、実際、どういうものか分からない」「そもそも西陣織を知らない」など、若い世代の多くは西陣織が身近ではないというのが現状です。

そこで、若い世代をはじめ多くの方に、西陣織を身近に感じてもらい、伝統工芸の未来を考えるきっかけになることを目指して、京都で創業した総合通販「ニッセン」のサスティナブルブランド「RiFUKURU」が、京都市、西陣織工業組合と協力して、2023年5月にプロジェクトを始動。

第1回目は、ファッション関連の専門学校生を対象にした西陣織の残反・残糸のアップサイクルプロジェクトを、コンテスト形式で開催。複数の学校から、100名以上の学生に参加いただきました。

11月には、多数の応募作品の中から選ばれた優秀賞の表彰式を西陣織会館で開催しました。


  • 「京都西陣 未来へつなぐ架け橋プロジェクト 2024」

2年目となる今年は、コンテスト形式ではなく、参加学生と西陣の職人や西陣織工業組合関係者との対話で作品を作り上げていくプロジェクトになります。約半年をかけて進行していく中で、関係者全員がより深く結びつき、新たな気付きを得ることを目指します。そのため、西陣織の歴史や技を学ぶ座学にとどまらず、西陣織の工房で職人の技を間近に見て学んだり、学生によるプレゼンテーションを西陣織会館内で行う予定です。

学生との取り組みが多くなるため、今年は、学校法人上田学園 上田安子服飾専門学校(大阪市北区、校長:田島等)のみの参加となり、学校の正式なカリキュラムとして作品づくりに取り組んでいただきます。


実施期間 : 2024年6月~11月まで

参加学生 : 上田安子服飾専門学校

       ファッションクリエイター学科ファションクリエイターコース デザイン専攻に在学中の生徒

進行予定 : 2024年6月 プロジェクトのキックオフ。「西陣織」についての講演や工房見学を実施

       2024年7月 学生によるコンセプトプレゼンテーション会(西陣織会館で実施予定)

       2024年9月 制作サンプルを元にした、学生の最終プレゼンテーション会

             (西陣織会館で実施予定)

       2024年11月~ 作品展示


プロジェクトのキックオフとして、西陣織会館 館長を務める大槻ゆづるさんが、西陣織についての講演会を6月13日に実施。その後、工房の見学を行いました。学生の皆さんが西陣織を学び、触れる機会をつくることで、今までにない新しい発想の作品ができることを期待しています。



  • 西陣織工業組合

西陣織工業組合は、西陣織の製造に携わるメーカーと職人の団体で、昭和48年(1973年)に関係する3組合が合併し設立。西陣織の振興と発展のため、各種の事業を展開し、長年の歴史に培われた伝統の技術・技法を守り、西陣織の未来への継承と生活文化への貢献を推進しています。とくに若手技術者の育成と消費者本位の安心信頼の産地づくりに尽力しています。


西陣織工業組合直営の西陣織会館では、和装の美しさ楽しさをさまざまな視点から紹介しています。絢爛豪華な西陣織展示と制作実演、1000年の歴史史料の展示などを行っています。また、直接伝統に触れることのできる手織体験やおしゃれな着物の着付け体験などができます。

<見て・知って・着て・楽しんで>和装文化の伝統を五感で感じとっていただけます。


▼公式サイトはこちら : https://nishijin.or.jp/


  • 上田安子服飾専門学校

日本に初めてオートクチュールを紹介した「上田安子」が1941年に創設した伝統ある服飾専門学校です。

ファッション教育の理念として大切にしているのは、「技術」「感性」「知性」「時代性」の各々の要素のひとつひとつを丹念に培いながら、さらに4つの要素をバランス良く兼ね備えたファッションクリエイターを育てることです。

そして、この理念を礎に「オリジナリティあふれる独自性とビジネス感性をもった豊かな人間性の追及」をテーマに教育に励んでいます。


グローバルなビジネス展開ができるクリエイターの輩出をめざし、ファッションはもちろんファッショングッズ、靴、バッグ等の企画から生産、商品を販売するノウハウまでをトータルにプロデュースできるプロフェッショナルな人材を育成しています。


▼公式サイトはこちら : https://www.ucf.jp/


  • サスティナブルブランド「RiFUKURU」

大量生産・大量消費が問題視される中、アパレルを取り巻く環境や、それを身につける人のために私たちに何ができるかを考え、誕生した「RiFUKURU」。

野菜くずを活かした食品や、壊れてしまった資材を使った家具など、捨てられてしまっていたものを活かした商品化の取り組みがヒントになりました。日本国内の生地メーカーや縫製工場に協力してもらい、少しのキズや汚れ、色ムラが理由で廃棄されてしまっているものを発掘。それは、生産者が想いを込めた「捨てたくないもの」。とても価値のある生地の原石でした。

私たちは、そんな「生地の原石」を生まれ変わらせる取り組みをしていきます。


たくさん作ることはできないけど、一期一会の楽しさがある。

B品になってしまったキズはあるけど、世界に一つだけの味があって、愛着が持てる。

そんな風に、ひとつひとつの生地のストーリーを、一緒に楽しめるような商品を目指していきます。


▼ブランド特設サイトはこちら  https://www.nissen.co.jp/s/rifukuru/


▼プレスリリースはこちら 

https://prtimes.jp/a/?f=d1066-530-349e77801dd6b7133855637de8337333.pdf

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会社概要

URL
http://www.nissen.info/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
京都府京都市南区西九条院町26番地
電話番号
075-682-2010
代表者名
羽渕 淳
上場
未上場
資本金
118億7300万円
設立
1970年04月