待望の直木賞受賞第一作、佐藤究『幽玄F』が10月20日(金)ついに発売!
山本周五郎賞、直木賞をダブル受賞した『テスカトリポカ』から2年、構想5年
『幽玄F』は、少年期から航空機に魅了され、航空宇宙自衛隊入隊後、F-35B戦闘機とその超音速の世界に取り憑かれた天才パイロット・易永透(やすなが とおる)が辿った数奇な運命を描いた長編小説。
三島由紀夫が最後に遺した“究極の小説”『豊饒の海』、同時期に書かれた自伝的随筆『太陽と鉄』に通底する世界観、観念を素地としながら、多彩な登場人物たちの魅力あふれる個性、ミリタリー・航空用語が飛び交う空中場面の緊迫感、息をのむ圧巻の展開が読む手をとめさせない本作は、まさに“三島由紀夫×「トップガン」”ともいうべき至高のエンターテイメント、超弩級の著者最高傑作です。
ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、
その戦闘機の飛ぶ空が〈護国の空〉だったのです。
(本書「第二部 デッド・シックス」より)
「文藝」掲載時から話題沸騰! 絶賛の声が続々!
時間も忘れて一気読み。すごい。
空が透を惹きつけたように、この小説は読者の心を掴む。
何かを追い求める人間の在り方よ。
――逢坂冬馬さん(作家)
8ページの人名を見て「ひっ」と声が出た。
かの先行作の円環を、人間の肉体が耐え得る最高速度で、虚天に移し替える。
――飛浩隆さん(作家)
自由に空を飛べない国、日本の悲劇を機械の官能で描き出す。
ぼくらは蛇の呪いを解けるのか。
――東浩紀さん(批評家・作家)
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唸るほど面白い。もはや別格。この本を、物語の空を、ぜひ体感してほしい。
――福岡金文堂志摩店 伊賀理江子さん
エンターテイメントであり、宗教、戦争を複雑に編み上げた唯一無二の作品。
――ジュンク堂書店 三宮店 三瓶ひとみさん
自信を持って今年のNo.1に推します。
――Book Depot書楽 長谷川雅樹さん
だめだ。ものすごいものが襲ってくる予感。1ページ目からひきつけられる。
奇跡の瞬間が小説の中で輝いた。
――ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理さん
佐藤究他選『幽玄F』サウンドトラックをSpotifyプレイリストにて公開中!
小説執筆時には、その作品のテーマに合わせたプレイリストが欠かせないという佐藤究さん。
今回、佐藤さんが『幽玄F』のために選んだ楽曲に、本書のデザインを手がけた装丁家・川名潤さん、本書編集担当者、PR担当者の選曲を加えた『幽玄F』サウンドトラックをSpotifyにて公開中です。
『幽玄F』の世界を更に深化させる楽曲の数々。作品と併せて、ぜひお楽しみください。
・『幽玄F』soundtrack by 佐藤究 plus posse
https://open.spotify.com/playlist/3766LAoEfwnpGB3alfhMbg?si=984b9b163ab148aa
【作品紹介】
少年は、空を夢見、空へ羽ばたく――。
空を支配するG(重力)に取り憑かれ、Fを操る航空宇宙自衛隊員・易永透。
日本・タイ・バングラデシュを舞台に「護国」を問う、圧巻の直木賞受賞第一作。
【著者紹介】
佐藤究(さとう きわむ)
1977年、福岡県生まれ。2004年、佐藤憲胤名義で執筆した『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。16年、佐藤究名義の『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。18年『Ank: a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞と第39回吉川英治文学新人賞を、21年『テスカトリポカ』で第34回山本周五郎賞と第165回直木賞をそれぞれダブル受賞。
【書誌情報】
書名:幽玄F
著者:佐藤究
仕様:46変形判/上製/352ページ
発売⽇:2023年10⽉20⽇
税込定価:1,870円(本体1,700円)
ISBN:978-4-309-03138-5
装丁:川名潤
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