弁護士のためのデジタル文書活用ツール『弁護革命』、生成AIが事件記録を整理する「AI文書分析機能」をリリース
〜民事裁判のIT化に向けて、弁護士業務のDXを加速するAI機能を搭載〜
弁護士ドットコム株式会社(東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO・弁護士:元榮 太一郎、以下当社)が提供する弁護士のためのデジタル文書活用ツール『弁護革命』は事件記録をAIが分析し、年表や陳述書形式で文章を生成する「AI文書分析機能」をリリースしたことをお知らせします。

■ 開発の背景・意図
日本では、司法手続のデジタル化を推進するため、2026年6月までに「e提出」「e事件管理」「e法廷」の3つを柱とする民事裁判手続のIT化が本格的に施行される予定です。これにより、訴状や証拠のオンライン提出、裁判所による電子的な事件管理、Web会議を活用した法廷審理が可能となり、従来の紙中心の手続きが大きく変革されることが期待されています。
しかし、裁判手続の電子化が進んでも、訴訟に必要な膨大な資料の整理・分析は依然として弁護士の大きな負担となっています。特に、証拠書類や関連資料の精査、陳述書の作成、時系列整理などは手作業が中心であり、デジタル化の恩恵を十分に受けられていないのが現状です。
こうした状況を踏まえ、当社は弁護士業務のさらなるDX推進のため、デジタル文書活用ツール『弁護革命』にAI機能を実装しました。この機能は、弁護士業務の効率化とDX推進に寄与するだけでなく、法曹界のデジタル化を促進し、迅速かつ効果的な法的サービスの提供を支援します。
■ 弁護革命の「AI文書分析機能」とは
「AI文書分析機能」とは、訴状や証拠文書などをはじめとするPDFの事件記録※1から年表の生成、陳述書の生成、要約の生成が可能となる生成AIを活用した機能です。サーバー上でのデータの保持を最小限にすることで、生成AIが学習することがなくセキュリティが担保され、弁護士業界特有のハイレベルなセキュリティニーズに対応しています。今後は、案件内の全資料をAIとの対話で分析する機能などの実装も予定しており、弁護士のニーズに合わせたアップデートを推進してまいります。

※1:事件記録とは、弁護士が担当している案件についての資料一式(紙やデータ)を言います。依頼者から受け取った資料や、裁判所への提出文書・証拠が含まれます。
<「AI文書分析機能」の主な機能>
1.事件記録から「要約」「年表」「陳述書」の生成が可能
弁護革命上に登録したPDFの事件記録や証拠書類を生成AIが分析し、「資料の要約」や「時系列での年表化」、「指定した人物視点での陳述書」の作成が弁護革命上で可能になります。コマンドを押すだけで文章が生成されるため、複雑なプロンプトがなくても直感的に利用することが可能です。

2.「AIとの対話」による情報の整理も可能に
事前に準備されたコマンドに加え、AIに自由に指示することもできます。ユーザーのニーズに合わせた情報の整理が可能です。

■弁護革命 開発者・弁護士 山本 了宣 コメント
「現代のAI技術は人間の知力・創造力を大幅に拡張する「翼」です。弁護革命は、弁護士業務とテクノロジーをつなぐ役割を追求し、弁護士の仕事のあり方を飛躍させていきます」
■デジタル文書活用ツール「弁護革命」とは
『弁護革命』は、弁護士が弁護士のために開発したデジタル文書活用ツールで、弁護士業務のDXを推進し、法的サービスの質と効率を高めるサービスです。このサービスを活用することで、事件記録や証拠書類をデジタル化し、弁護士は膨大な紙の記録に頼ることなく、迅速かつ正確に必要な情報へアクセスできるようになります。
◆弁護士ドットコム株式会社について: https://www.bengo4.com/corporate/
本社:東京都港区六本木四丁目1番4号 黒崎ビル
設立日:2005年7月4日
資本金:545百万円(2024年12月現在)
代表者: 代表取締役社長 兼 CEO・弁護士 元榮 太一郎
上場市場:東京証券取引所グロース市場
事業内容:「プロフェッショナル・テックで、次の常識をつくる。」をミッションとして、人々と専門家をつなぐポータルサイト「弁護士ドットコム」「税理士ドットコム」「BUSINESS LAWYERS」、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」を提供
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