【日本橋高島屋】明治の風景が今、鮮やかに蘇る!「高野光正コレクション 発見された日本の風景」8月17日(木)から開催!

一人の個人コレクターが半生をかけて海外から探し出し、日本に里帰りさせた珠玉のコレクション。

株式会社髙島屋

【高野光正コレクション 発見された日本の風景】
●会期:2023年8月17日(木)→9月3日(日)
●会場:日本橋高島屋S.C.本館8階ホール

 

 

貴重なコレクションで巡る、明治の日本。
日本の近代の始まりである「明治」。日本は西洋諸国からさまざまな文物や人々を迎え入れ、一大変革を経験しました。それは美術の世界においても例外ではなく、日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や自然に興味を抱き、その様子を描きました。また日本人の画家たちは西洋人から学んだ新しい技法で、自分たちの国の風景や暮らしを描いたのです。これらの作品の多くは外国人に求められ海外に渡り、長年の間眠っていました。本展の出品作品はすべて、コレクターの高野光正氏が半生をかけて海外で収集し、日本へ里帰りを果たしたものです。この類を見ないコレクションには、今では失われてしまった明治の日本の貴重な姿が残されています。本展を通して西洋人たちが驚きとともに発見した日本、また日本人が再発見した美しい日本への旅に、
どうぞお出かけください。

●コレクターについて
高野光正氏は1939年、名古屋市生まれの実業家。父の時次氏は画家浅井忠の珠玉の水彩画73点を東京国立博物館へ一括寄贈したことで知られる。光正氏はニューヨークのクリスティーズで鹿子木孟郎の「上野不忍池」を落札したことをきっかけに、日本人作家の情報を現地の知人から入手しつつ作品を蒐集。アメリカで該当作品が少なくなると舞台を英国に移して蒐集を続けた。現在約700点にのぼるコレクションはほぼ全てロンドンまたはアメリカで入手し日本への里帰りを果たした作品である。

本展の見どころ
1.出かけよう。美しい明治への旅
明治の日本を舞台に、各地の風景や人々の暮らしぶりを描いた作品が集まる本展。日本を訪れた外国人、そして外国人たちから西洋画を学んだ日本人画家。それぞれが発見した「美しき日本」がつまった、目にも心にもやさしい風景を眺めて、時空を超えた旅へとお出かけください。

2.吉田博、五百城文哉(いおきぶんさい)、笠木治郎吉(かさぎじろきち)個性的な画家たち
近年、回顧展が繰り返し開催され、洋画のみならず版画も人気の吉田博。日光で活動し、外国人からの評価も高かった五百城文哉。本展をきっかけに注目が集まっている笠木治郎吉など。個性豊かな画家たちの筆あとにもご注目ください。

3.すべての作品が海外からの里帰り。一代で築いた貴重なコレクション
本展に並ぶ作品は、すべてロンドンやアメリカで購入され日本への里帰りを果たした作品です。めずらしい日本の風景や風俗を描いた絵画は、当時、外国人旅行者に求められるなどして海を渡っていきました。今では失われてしまった貴重な風景を発見し収集したコレクターの情熱とともに、展覧会をお楽しみください。

4. 技法とともに「眼」を学ぶ。洋画学習の成果
西洋から入ってきた新しい技法とともに、慣れ親しんだ風景を美しい絵画にすることを学んだ日本人たち。本展の出品作は、そんな洋画(水彩画)学習の成果でもあります。情熱を胸に、彼らが新しい「眼」で発見し、描こうとした明治日本がここにあります。

【展示構成】
序章 明治洋画史を眺める
日本の洋画は、日本人と西洋絵画との出会い、西洋の画家たちとの出会いによって発展を遂げました。浮世絵の一派だった五姓田派が横浜に住んだ英国人の報道画家ワーグマンと出会い、有力な洋画家集団に成長したのはその一例です。また、アルフレッド・イーストら英国人の水彩画家たちは、日本人に多大な影響を与えました。彼らが日本各地を旅しながら制作した水彩画は、日本でも直ちに展示され、何の変哲もない風景を生き生きと表現したその新鮮な表現は、日本人青年画家たちに衝撃を与えたのです。やがて明治後期の日本には、水彩画と風景画の大流行が起こりました。展覧会のはじめに、本展で紹介する作品がどのようにして描かれるようになったのか、主な作家とともに紹介します。

チャールズ・ワーグマン《見物する人々》チャールズ・ワーグマン《見物する人々》

五姓田義松《北陸・東海道御巡幸記録画  善光寺山門》五姓田義松《北陸・東海道御巡幸記録画 善光寺山門》


第一章 明治の日本を行く
西洋からの旅行者たちは、聖地となっていた日光や富士山だけでなく、訪れた各地の何気ない風景に魅了されました。日本人の画家たちも各地を旅して、見なれたはずの風景の美しさに気付き、絵を描きました。水彩画を中心とする洋画の隆盛は、それまでの名所とは異なった風景そのものの美の発見につながったといえるでしょう。貴重な作品を眺めながら、彼らが発見した明治の日本を巡る旅へと出かけましょう。

五姓田義松《亀戸の藤浪》五姓田義松《亀戸の藤浪》

五百城文哉《日光東照宮陽明門》1898(明治31)年五百城文哉《日光東照宮陽明門》1898(明治31)年

 

アルフレッド・パーソンズ《富士山》アルフレッド・パーソンズ《富士山》

渡辺豊洲《山岳渓流図》渡辺豊洲《山岳渓流図》

第二章 人々の暮らしを見る
日本を訪れた外国人たちにとって、人々の暮らしも興味の対象でした。彼らの眼差しが当時の日本人青年画家たちに感化を与えたのでしょうか、日本の画家たちも、外国人に見せるかのように自国の風景や風俗を描くようになります。芝居小屋に集まる人々の賑わいや、提灯屋を営む一家の姿など、明治に生きた日本の人々の生き生きとした暮らしの様子をご覧ください。

チャールズ・エドウィン・フリップ《戎座》チャールズ・エドウィン・フリップ《戎座》

吉田博《夜の灯》吉田博《夜の灯》

 

笠木治郎吉《提灯屋の店先》笠木治郎吉《提灯屋の店先》

第三章 花に満たされる
西洋から日本へ来た旅行者たちを魅了したことのもう一つは、日本における花々の美しさと園芸趣味の広がりでした。花に満たされた屋敷や寺社、街道、農家の庭などの風景に加え、花とともに生きる人の姿も描かれています。ガーデニングの本場ともいえる英国人も驚いたガーデニング大国日本。展覧会の締めくくりとして、花にまつわる作品を紹介します。

大下藤次郎《竹林の白百合》1902(明治35)年大下藤次郎《竹林の白百合》1902(明治35)年

丸山晩霞《川辺の宿》丸山晩霞《川辺の宿》


特別展示 
幻の画家J. Kasagiこと笠木治郎吉とは高野コレクションの全作品11点が集結
横浜で土産物の水彩画を描いていた笠木治郎吉は、これまでほとんど知られていない画家でしたが、本コレクションが公開されると強烈な個性が話題になりました。油彩と見間違う濃厚な彩色、緻密な描き込み、映画の一場面のようなドラマティックな表現にご注目ください。

笠木治郎吉《漁網を編む男性》笠木治郎吉《漁網を編む男性》

笠木治郎吉《農家の少女たち》笠木治郎吉《農家の少女たち》

笠木治郎吉《花を持つ少女》笠木治郎吉《花を持つ少女》


【開催概要】
タイトル:高野光正コレクション 発見された日本の風景
会期:2023年8月17日(木)~ 9月3日(日)*18日間
会場:日本橋高島屋S.C.本館8階ホール
入場時間:午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)
※最終日9月3日(日)は午後5時30分(午後6時閉場)
入場料(税込):一般 1,200円(1,000円) 大学・高校生 1,000円(800円) 中学生以下無料
※( )内は前売り価格
※前売券はローソンチケット(Lコード36592)、 セブンチケット(セブンコード100-409)にて2023年5月17日(水)から 8月16日(水)までお求めいただけます。
※東京都中央区在住の方は日本橋高島屋の会場入口の入場券販売窓口にて当日券を200円割引でご購入いただけます。ご購入の際には中央区在住を証明するものをご提示ください。なお前売券は割引対象外となります。
※当催しについては、「障がい者手帳・デジタル障がい者手帳」をご提示いただいたご本人様、ならびに、ご同伴者1名様まで入場無料とさせていただきます。
 ※安全のため、小学生以下のお子さまは必ず保護者のご同伴でご入場ください
主催:毎日新聞社 
企画協力:京都国立近代美術館 
制作協力:NHK財団
後援:東京都中央区
特設サイト:https://www.takashimaya.co.jp/store/special/japan_landscape/index.html

【ギャラリートーク】
8月17日(木)講師:梶岡秀一(京都国立近代美術館 主任研究員)
8月19日(土)講師:田中正史(国立アートリサーチセンター 主任研究員)
8月26日(土)講師:山梨絵美子(千葉市美術館館長) 
各日14時~約30分(要入場券) 
会場入口付近にお集まりください。
※イベントは予告なく内容等が変更になる場合がございます

【巡回展】
会期:2023年9月6日(水)-9月25日(月) *20日間 
会場:大阪髙島屋7階グランドホール

お問合せ先 日本橋高島屋:03-3211-4111


 

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会社概要

株式会社髙島屋

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URL
https://www.takashimaya.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都中央区日本橋2-12-10 髙島屋グループ本社ビル
電話番号
-
代表者名
村田善郎
上場
東証1部
資本金
660億2500万円
設立
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