日経CNBC「GINZA CROSSING Talk」、ソニーの平井一夫さん(後編)を8月18日から放送
日本経済新聞社グループのマーケット・経済専門チャンネルである日経CNBC(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹之内源市)は現在好評放送中「GINZA CROSSING Talk~時代の開拓者たち~ 8月ゲスト:平井一夫(後編)」を8月18日22時から放送いたします。
毎回、時代を切り拓くリーダーを迎え、多彩な視点で議論を深める「GINZA CROSSING Talk」。8月のゲストはソニー再生の立役者で、ソニーグループ シニアアドバイザー、プロジェクト希望 代表理事の平井一夫さん。3度にわたるターン・アラウンド(事業再生)の詳細をまとめた著書『ソニー再生〜変革を成し遂げた異端のリーダーシップ』(日本経済新聞出版)が話題を呼んだ平井さんに、ソニーフィナンシャルグループ執行役員兼金融市場調査部長の尾河眞樹が現代のリーダーシップ論を交えて伺いました。
■後編テーマ:新たな夢-「感動体験」を子どもたちに〈予告〉
(初回放送:2022/8/18(木) 22:00~22:30)
(再放送=8/19(金)11:40~12:10、8/20(土) 10:00~10:30、8/21(日) 23:00~23:30ほか)
○こだわりの一品は?
平井さんにお持ちいただいたこだわりの一品は、愛用歴40年を超える腕時計、SEIKO「スピードマスター」。
株主総会や取締役会など、ここぞという時に身に着けてきたこだわりとは?
○もし、平井さんが総理大臣になったら!?
先行きが不透明さを増す世界経済。多くの課題を抱え、ターン・アラウンドを求められている日本で、もし平井さんが首相を任されたら、どんなビジョンを国民に示すのか……その難問に、平井さんが導き出した答えは?
■前編(2022/8/4放送)を見逃した方へ…
好きな音楽を仕事にしたい思いから、CBS・ソニーレコード(現ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ))に入社した平井さん。30代でSMEのアメリカ法人に異動した際も、経営に対する興味はほとんどなかったといいます。
転機となったのは、ゲーム事業を担うソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(SCEA)の社長を任されたこと。当時のSCEAは指揮命令系統がバラバラで、誰もがストレスを抱えて働くような組織でした。その再建にあたり、平井さんがまず着手したのは「社員との対話」でした。一人ずつ面接を行い、問題点は何か、どうすれば解決に向かうのかをヒアリングし、風通しを良くした上で必要な構造改革を断行したのです。そうした対話を重視する姿勢は、のちにソニー本体の社長になったときも変わることはありませんでした。
○「プレステ3はゲーム機だ」と再定義
時を経て40代を迎えた平井さんは、日本に帰国すると、全世界のゲーム事業を統括するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の社長に就任。今回も経営状況は崖っぷちでした。主力商品の「プレイステーション3(プレステ3)」の販売不振による赤字が、ソニーグループ全体を揺るがす規模に膨れ上がっていたのです。
このときも、会社が置かれた状況を正確に把握するため社員との対話を敢行。その際、エンジニアから「プレステ3は何なのか、定義し直してくれ」と指摘された平井さんは、当時最先端の様々な機能を満載したプレステ3を、改めて「ゲーム機だ」と定義。コストカットの方向性を打ち出し、数年がかりで危機を脱したのです。
2度のターン・アラウンドを果たした平井さんでしたが、グループ会社出身の自分が50代でソニー本体の社長に抜擢されたことは驚きだったようです。そして、またしても経営状況は崖っぷち。当時のソニーは業績不振が長く続いて株価も低迷。ヒット商品も出せず、社内は自信を失った空気に覆われていたといいます。
それでも社長という大役を引き受けたのは、特に若い世代の中に「ソニーはこんな会社じゃない」「もっとできるはずだ」という情熱を感じていたからでした。彼らと対話を深めながらチームとして進むことが出来れば、ソニーは必ず再生すると平井さんは確信していたのです。その対話を通じて「KANDO(感動)」というキーワードも生まれました。エレクトロニクスからエンターテインメント、ゲーム、金融・保険と、ソニーが扱う様々な事業に共通するものは「KANDO」である……そのコンセプトが社長を退いた今も受け継がれていることは嬉しいと、平井さんは語ります。
ここでMCの尾河眞樹から、対話の重視は他者の意見に左右されることにもなりかねないが、その「ブレない姿勢」はどうすれば保てるのかと質問が。すると、平井さんは「大事なのは間違ったと気づいたときに軌道修正する勇気だ」と述べた上で、「確信を持てたあとは誰に何を言われてもブレない」と明快に答えたのでした。
○3度のターン・アラウンドを経て得られたリーダーシップ論
前編の最後に、著書から抜粋したリーダーシップ論に込めた思いを、平井さんご自身に解説していただきました。
『自分が選挙で選ばれるのか』を常に問いかけよ……議員の選挙とは逆に、上司は先に当選してあとから部下の前に現れる。そこで肩書きだけで仕事をしていては、部下の票(信頼)は得られない。
『IQ』ではなく『EQ(心の知能指数)』が高くなければならない……社員がIQを使い成績を上げて上司の立場になると、今度は人間としてリスペクトされるEQが求められる。ステップアップには人格や人間力が欠かせない。
『異見』を言ってくれるプロをそばに置け……ここで大切なのは、「異見」を採用したリーダーは失敗したら自分で責任を取ること。上手くいかなかったことを誰かのせいにするようでは、誰も異見を言わなくなる。
前編をもう一度視聴したい方は、日経CNBC公式Youtubeよりご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/channel/UClVsQnfs-jKkjKmUKUHnT2g
リリースに関するお問合せ先 日経CNBC視聴者センター
電話:03-6636-7908(月~金 9:00~17:00 土日祝日は除く)
Mail:business@nikkei-cnbc.co.jp
■後編テーマ:新たな夢-「感動体験」を子どもたちに〈予告〉
(初回放送:2022/8/18(木) 22:00~22:30)
(再放送=8/19(金)11:40~12:10、8/20(土) 10:00~10:30、8/21(日) 23:00~23:30ほか)
○こだわりの一品は?
平井さんにお持ちいただいたこだわりの一品は、愛用歴40年を超える腕時計、SEIKO「スピードマスター」。
株主総会や取締役会など、ここぞという時に身に着けてきたこだわりとは?
○もし、平井さんが総理大臣になったら!?
先行きが不透明さを増す世界経済。多くの課題を抱え、ターン・アラウンドを求められている日本で、もし平井さんが首相を任されたら、どんなビジョンを国民に示すのか……その難問に、平井さんが導き出した答えは?
○わずか6年で退任、そして新たな夢
56歳の若さで、なぜソニー社長の座を降りる決断をしたのか。そして今、平井さんが情熱を傾ける新たな夢とは…。感動体験を通じて次世代の育成に貢献する「プロジェクト希望」の活動についても大いに語っていただきます。
■前編(2022/8/4放送)を見逃した方へ…
○最初に行ったのは「社員との対話」
好きな音楽を仕事にしたい思いから、CBS・ソニーレコード(現ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ))に入社した平井さん。30代でSMEのアメリカ法人に異動した際も、経営に対する興味はほとんどなかったといいます。
転機となったのは、ゲーム事業を担うソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(SCEA)の社長を任されたこと。当時のSCEAは指揮命令系統がバラバラで、誰もがストレスを抱えて働くような組織でした。その再建にあたり、平井さんがまず着手したのは「社員との対話」でした。一人ずつ面接を行い、問題点は何か、どうすれば解決に向かうのかをヒアリングし、風通しを良くした上で必要な構造改革を断行したのです。そうした対話を重視する姿勢は、のちにソニー本体の社長になったときも変わることはありませんでした。
○「プレステ3はゲーム機だ」と再定義
時を経て40代を迎えた平井さんは、日本に帰国すると、全世界のゲーム事業を統括するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の社長に就任。今回も経営状況は崖っぷちでした。主力商品の「プレイステーション3(プレステ3)」の販売不振による赤字が、ソニーグループ全体を揺るがす規模に膨れ上がっていたのです。
このときも、会社が置かれた状況を正確に把握するため社員との対話を敢行。その際、エンジニアから「プレステ3は何なのか、定義し直してくれ」と指摘された平井さんは、当時最先端の様々な機能を満載したプレステ3を、改めて「ゲーム機だ」と定義。コストカットの方向性を打ち出し、数年がかりで危機を脱したのです。
○ブレない姿勢と軌道修正する勇気
2度のターン・アラウンドを果たした平井さんでしたが、グループ会社出身の自分が50代でソニー本体の社長に抜擢されたことは驚きだったようです。そして、またしても経営状況は崖っぷち。当時のソニーは業績不振が長く続いて株価も低迷。ヒット商品も出せず、社内は自信を失った空気に覆われていたといいます。
それでも社長という大役を引き受けたのは、特に若い世代の中に「ソニーはこんな会社じゃない」「もっとできるはずだ」という情熱を感じていたからでした。彼らと対話を深めながらチームとして進むことが出来れば、ソニーは必ず再生すると平井さんは確信していたのです。その対話を通じて「KANDO(感動)」というキーワードも生まれました。エレクトロニクスからエンターテインメント、ゲーム、金融・保険と、ソニーが扱う様々な事業に共通するものは「KANDO」である……そのコンセプトが社長を退いた今も受け継がれていることは嬉しいと、平井さんは語ります。
ここでMCの尾河眞樹から、対話の重視は他者の意見に左右されることにもなりかねないが、その「ブレない姿勢」はどうすれば保てるのかと質問が。すると、平井さんは「大事なのは間違ったと気づいたときに軌道修正する勇気だ」と述べた上で、「確信を持てたあとは誰に何を言われてもブレない」と明快に答えたのでした。
○3度のターン・アラウンドを経て得られたリーダーシップ論
前編の最後に、著書から抜粋したリーダーシップ論に込めた思いを、平井さんご自身に解説していただきました。
『自分が選挙で選ばれるのか』を常に問いかけよ……議員の選挙とは逆に、上司は先に当選してあとから部下の前に現れる。そこで肩書きだけで仕事をしていては、部下の票(信頼)は得られない。
『IQ』ではなく『EQ(心の知能指数)』が高くなければならない……社員がIQを使い成績を上げて上司の立場になると、今度は人間としてリスペクトされるEQが求められる。ステップアップには人格や人間力が欠かせない。
『異見』を言ってくれるプロをそばに置け……ここで大切なのは、「異見」を採用したリーダーは失敗したら自分で責任を取ること。上手くいかなかったことを誰かのせいにするようでは、誰も異見を言わなくなる。
前編をもう一度視聴したい方は、日経CNBC公式Youtubeよりご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/channel/UClVsQnfs-jKkjKmUKUHnT2g
リリースに関するお問合せ先 日経CNBC視聴者センター
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