【木更津高専】KOSENセキュリティコンテスト2024で優勝の情報工学科3年生チーム「m01nm01n」にインタビュー!
木更津工業高等専門学校(千葉県木更津市 校長:先村 律雄 以下「木更津高専」)の情報工学科3年生チーム「m01nm01n」(モインモイン)が、KOSENセキュリティコンテスト2024(2024年12月7日)で見事優勝を果たしたことを受け、2024年12月12日(木)に、チームメンバーにインタビューを行いました。
「KOSEN セキュリティコンテスト」は、高専生がこれまで身につけたサイバーセキュリティ技術を試す場として、独立行政法人国立高等専門学校機構 サイバーセキュリティ事業(K-SEC)が、2016年から開催してきました。2023年12月に設立されたKOSENサイバーセキュリティ教育推進センター(K-SEC)がこの取り組みを引継ぎ、2024年12月7日(土)にKOSENセキュリティコンテスト2024を開催しました。これまでと同様、CTF(Capture the Flag)形式のコンテストで、全国の高等専門学校本科・専攻科在籍の同一校の学生からなる4名までのチーム(20高専38チーム130名)が、木更津高専を会場とした現地会場と、オンラインで参加しました。
「m01nm01n」は木更津高専情報工学科3年生の、常木丈鳳さん、川崎直紀さん、秋本蒼空さん、越智優真さんの4人チームです。常木さん、秋本さんは、昨年度のKOSENセキュリティコンテスト(以下「KOSENセキュコン」)に初参加で今回が2度目、川崎さんと越智さんは今回が初参加でした。優勝の感想やこれまでの取り組み、今後の目標について、チームメンバーに伺いました。
―優勝の率直な感想をきかせてください
常木:楽しかった。問題を解ける快感が、すばらしく楽しかったです。
川崎:僕も楽しかった。楽しかったし、前回出られなかったこともあって、優勝できて本当に嬉しいです。
秋本:メインは楽しかったな、というのがあって、でもみんなで分担して、チームとして優勝できたってことが嬉しかったですね。自分はCTFに興味があるけれど、そんなに何かできるわけじゃないというか、解けなかった問題もあったので、そういうところをみんなが補ってくれて、だからこそ優勝できたと思っています。みんなに助けられたというか、みんなでやれてよかったな、という感想が一番大きいです。
越智:優勝できて嬉しいというのと、自分のこれからの指針になったかな、と思います。タイミングもよかったと思いますが、このチームで最近コンテストに出られていなかったので、KOSENセキュコンがひとつの機会になりました。これを機に、この4人でまた他の大会に出よう!と思いました。
―チーム結成のきっかけとCTFへの普段の取り組みを教えてください
常木:僕がみんなに声をかけました。僕は普段、企業のチームに所属して、いろいろなCTFに参加しています。
越智: 2年生後期、3年生前期に常木君と一緒によくCTFの大会に出ていました。Global Cybersecurity Campなど、他のことにも参加していたので、KOSENセキュコンが久しぶりのCTFでした。
川崎:SECCON Beginnersや総務省のCTFコンテストには参加していましたが、間が空いてしまって、久しぶりに本気でやったのがKOSENセキュコンでした。Webは俺に任せろ!と言ってしまったので、後に引けなくなって。でも自分ひとりしか解けていない問題もあって、結果が出せたのでよかったです。
秋本:常木君と日・ウクライナCTFイベントや総務省のCTFコンテストに参加しました。自分はネットワーク系を全部解いてやろうという気概だったのですが、今回とても難しくて、実質解けたのが2、3問ぐらいしかなく、すごく圧倒された感じはありました。
―初めてCTFに参加してから1年でここまで強くなった秘訣は何だと思いますか
常木:解ける分野が増えたというのが大きいと思います。例えば、とりあえず暗号理論については暗号理論のことを学んで、“わかる”と“わからない”の状態の差をなくしたというのはあります。CTFのことはネットで調べれば情報があるので、そこから学んでいます。
―チーム名「m01nm01n」の由来を教えてください
常木:SECCON Beginnersという大会中に問題が解けなくて、何を思ったかチームの名前を考えよう!と思って、何故かわからないのですが、ドイツ語が頭に浮かんで出てきたのが、”Moin Moin.” (モイン・モイン)です。北ドイツの挨拶です。"Moin"(モイン)でもよいのですが、”Moin Moin.” (モイン・モイン)としてよく使われると、ドイツ語の先生が言っていました。
越智:今思い出しました。その時寮で一緒にいました。
川崎、秋本:知らなかったです。
―最後の方では上位のスコアがわからない仕組みになっていましたが、気づいていましたか
川崎:途中で、「あれ、解いたのにグラフ変わらないな」と思っていたら、3000点以上はグラフに表示されないと小さく書いてありました。
常木:4500点いけば優勝かなと思ったけど、それでも結果発表を聞いている間は緊張していました。
―m01nm01nのこれからの目標はありますか
常木:どこかの決勝には行ってみたい、というのはあります。それと、勝ち続ける、ということです。具体的にはあまり考えていなかったのですが、picoCTF※という、KOSENセキュコンと同じくらいのレベルの問題がたくさん出る大会があります。日本のリーダーボードもあるので、そこで上位をとれたらな、と思っています。
越智:強豪チームの一員としてコミュニティに名がとおって、「CTFで高専といえば木更津高専のm01nm01n」と言われるようになれば面白いなと思います。
※カーネギーメロン大学主催の中高生向けハッキングコンテスト。コグニティブリサーチラボ株式会社がカテゴリースポンサーとして、2021年3月に日本向けのチーム賞を設立した。
とてもチームワークのよい4人、これからも楽しみながら、活躍されることを願っています。
◆木更津工業高等専門学校について
木更津工業高等専門学校は、1967年に千葉県木更津市に創設された国立高等専門学校であり、これまでの約57年間で本科卒業生は8328名、専攻科修了生は735名に上り、国内外の様々な領域で幅広く活躍しています。本校の方針により、幅広い教養を基本とし、国際的視野を持ち、自ら考え決断する判断力、自ら工夫し新しいものを造り出す創造力、自らの信念に基づき困難にも屈せず遂行する実行力の三つの能力を備えた創造的エンジニアとしての人材の養成を目指します。あわせて、健康な身体と精神、豊かな情操を培い、各専門の科学技術発展と成果の基礎となる理論を十分に理解して、社会に貢献でき、広範囲に活躍する実践的技術者の育成教育に努めます。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校
所在地:千葉県木更津市清見台東2-11-1
校長:先村 律雄
設立:1967年6月
URL:https://www.kisarazu.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
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