ACCESS、組み込みLinux上で動作するFlutter向けChromium ベースのWebViewプラグインを開発し、オープンソース化

― 業界初(※1)のプラグインにより、IVI向けWebアプリケーション開発を加速 ―

ACCESS

株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大石 清恭、以下ACCESS)は、車載インフォテインメント(IVI)向けサービス開発の活性化を目指し、組み込みLinux(※2)上で動作するFlutter(※3)向けのChromiumベースの WebView(※4)プラグインを開発し、「flutter_linux_webview」としてOSS(オープンソースソフトウェア)化し、開発コミュニティ向けに公開いたしました。

「flutter_linux_webview」は、オープンソースのモバイルアプリケーション向けUIフレームワークとして世界的に注目されているFlutterにChromiumベースのWebView機能(アプリ内でWebを閲覧するための機能)の拡張を組み込みLinux機器で可能とする、業界初のプラグインです。IVI向けサービスを効率的に拡充するには、Web技術を用いて多彩な機能を機器に組み込む必要があります。自動車業界では、組み込みLinuxを利用してスマホアプリと同等のUIの実現を目指す取り組みが進んでいますが、FlutterはモダンなUIアプリを簡単に作成できるクロスプラットフォーム対応フレームワークとして、次世代IVIのUI開発向けに採用が見込まれています。


ACCESSは、組み込み機器向けChromium Blinkブラウザ「NetFront® Browser BE」をはじめとする先進のWeb技術と豊富なノウハウを活かし、Flutter向けのChromiumベースの WebViewプラグインをいち早く開発、「flutter_linux_webview」としてオープンソース化することで、IVI向けサービス開発コミュニティの活性化を目指してまいります。本プラグインを利用することで、自動車メーカー(OEM)や車載メーカーは、Webアプリケーションの開発にかかる負荷を低減し、市場投入時間(タイム・ツー・マーケット)を短縮することが可能となります。


「flutter_linux_webview」の特長は以下のとおりです。

  • 組み込みLinux向けWebViewプラグインとして下記の機能に対応

    ○  戻る、進む、任意のURLの読み込み、ローカルファイルの読み込み、アセットの読み込み等のナビゲーション(ページ遷移)

    ○   ナビゲーション状況の通知、読み込みエラーの通知の受け取り

    ○   複数のWebView widgetの作成

    ○   任意のJavaScriptの実行

    ○   Cookieの管理

    ○   Webコンテンツへのマウス・キーボード入力

  • モバイル版webview_flutter(Flutter公式プラグイン)と共通のAPIを提供

    ○   モバイル版(Android/iOS)と共通のコードベースを利用してWebViewを制御可能

  • x86-64、arm64アーキテクチャで動作

「flutter_linux_webview 」は、 https://pub.dev/packages/flutter_linux_webview にて BSD-3-Clauseライセンスのオープンソースソフトウェアとして無料公開中です。


ACCESS 最高技術責任者(CTO) 植松 理昌は

「自動車メーカー(OEM)にとって、車載向けサービスの充実度は顧客獲得の重要なファクターです。魅力的なサービスの開発を簡素化するためにも、当社の強みである組み込み向けWeb技術を駆使し、オープンソースのプラグイン『flutter_linux_webview』を開発し、公開しました。これにより、サードパーティによる開発が簡素化され、自動車メーカー(OEM)はユーザーが、いま現在、また将来にわたり求めるサービスを提供できるようになります」と述べています。


※1 開発コミュニティ「pub.dev」に公開されている組み込みLinux向けFlutterで動作するChromiumベースのWebViewプラグインとして、業界初となります。(「flutter_linux_webview」を公開しました、2023年12月19日時点での自社調べ)

※2  組み込みLinuxとは、組み込みシステムに特化したLinuxカーネルやLinuxオペレーティングシステム。

※3 Flutter(フラッター)とは、Googleが開発した、フリーかつオープンソースのモバイルアプリケーション向けUIのSDK。クロスプラットフォーム対応であるため、Android、iOS、Windows、macOS、 Linux、Webと6つのアプリを全く同じソースコードで開発が可能。

※4 WebViewとは、アプリ上にブラウザのような機能を埋め込み、アプリの中でWebサイトを表示可能にする機能。


 ■株式会社ACCESSについて

ACCESS(東証プライム:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、放送、自動車、家電、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび数百社を超える企業への豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したDX/IoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。

https://www.access-company.com/

  ※ACCESS、ACCESSロゴ、NetFrontは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。

※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社 ACCESS

28フォロワー

RSS
URL
https://www.access-company.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都 千代田区神田練塀町3番地 大東ビル
電話番号
03-6853-9088
代表者名
大石 清恭
上場
東証プライム
資本金
170億7200万円
設立
1984年02月