アクセンチュア最新調査――デジタルコアへの投資が企業全体の再創造とイノベーションを加速 先進企業はその他の企業と比べて収益成長率が最大60%、利益が40%高いことが判明

デジタルコアへの投資が、変化の中でもビジネスを成功させ、生成AIのポテンシャルを最大化

アクセンチュア株式会社

【ニューヨーク発:2024年7月16日】 - アクセンチュア(NYSE:ACN)の最新レポート「Reinventing with a Digital Core(邦題:デジタルコアによる再創造の推進)」によると、先進的なデジタルコアを備え、戦略的なイノベーションへの投資、および技術的負債に対する適切なアプローチを行う企業は、その他の企業に比べて収益成長率が60%、収益性が40%高いことが明らかになりました。

日本を含む世界10カ国、19業種にわたるIT部門の経営幹部1,500人への調査結果を分析した本レポートでは、企業全体の再創造を支えるテクノロジー能力の構築には、先進的なデジタルコアが重要な役割を果たすことが明らかになりました。デジタルコアには、俊敏性とイノベーションを生み出すクラウドを前提としたインフラストラクチャと、それに対応する業務を適切に組み合わせることが肝要です。また、差別化を図るためのデータとAI、成長を加速させるアプリケーションとプラットフォーム、次世代エクスペリエンスと最適化されたオペレーション、そしてあらゆる領域における高いセキュリティが求められます。


加えて本レポートでは、技術的負債が増加する要因の一つはAIであることも明らかになりました。技術的負債とは、ITシステムを最新の状態に保ち、ビジネスニーズに即応するために要するコストと労力のことであり、長期的なメンテナンス性よりも導入のスピードを優先したことで蓄積されてしまったものです。AIは技術的負債の管理・軽減や新しいシステム設計にも活用できる一方で、経営幹部の41%がアプリケーションやプラットフォームと並び、AIを技術的負債が増加させる要因として挙げています。従来、技術的負債は、主にレガシーコードや古いテクノロジー、文書化の不足から生じていましたが、最近ではAIの急速な浸透により新たな技術的負債が増加しています。一例として、当時いち早く導入されたものの、その後、複雑な問い合わせに対応できなくなったAIチャットボットなどが挙げられます。


企業全体の再創造を支えるデジタルコアの実現に向けて、アクセンチュアでは以下3点を基本理念として提唱しています。企業は、これらの基本理念を同時に推進することにより、収益成長率を60%向上、利益を40%増加させるなど、大きな成果創出が可能になります。


1. 業界ニーズに合致した先進的なデジタルコアの構築: 本調査では、企業全体の再創造には、「業界トップレベル」のデジタルコアを具備する必要性が示されました。また、1つの能力向上が、他の能力向上につながることも明らかになりました。このため、企業はまず自社のデジタルコアの現状を把握し、必要な領域に基づき「No Regret : 先手必勝で取り組む領域」を優先すべきです。これにより、デジタルコア全体で継続的改善の好循環が生まれます。


2. AIオペレーションに向けたシステム再構築を含む、戦略的イノベーションへの投資強化: 企業は、IT予算をシステム運用よりもイノベーション創出に振り分け、主要業績評価指標として、その増加割合を計測すべきです。アクセンチュアの調査では、企業全体の再創造に向けて、少なくとも対前年比6%の増加が必要であることが分かっています。必要となる追加予算は、クラウドのコスト最適化や、運用プロセスの自動化などの施策によって捻出できるでしょう。企業は、そこで得られた資金をビジネスプロセスの再設計、新製品やサービスの投入、新市場への参入などの活動に投資することが望まれます。すでに自社の製品・サービスをまたいだソリューションがあれば、この活動の出発点となり得るでしょう。最終的に企業は、ビジネスプロセスで定義されたワークフローに従ったオペレーションから脱却し、人間とAIの最適な協働環境生み出すべきです。これには、人間の意思決定とAIによる価値創造の両輪を支えるデジタルコアが必須です。まず取り組むべきことは、AIオペレーションに向けたシステムを再構築することです。

 
3. 計画的かつ自律的な手法により、技術的負債と将来への投資のバランスを確保: アクセンチュアの分析では、IT予算の約15%は技術的負債の解消に割り当て、安定したIT能力を維持すべきだということが分かりました。これは、技術的負債の削減と将来的な投資をバランスよく両立するために適した配分です。常に最新のITを維持するには、ソフトウエア、ハードウエア、サービスの更新、アップグレード、管理が不可欠です。自動化されたバージョン管理システムを活用することで、コード変更に伴うインフラストラクチャのコンフィギュレーション設定の更新も可能です。この方法は、企業ITシステムのさらなる自動化や柔軟性をもたらし、システム構築力の向上につながり、将来の技術的負債の削減に貢献します。


アクセンチュア テクノロジー 最高責任者 カーティク・ナライン(Karthik Narain)のコメント

急速なビジネス環境の変化により、企業全体の継続的な再創造は、もはや定石の戦略です。企業は生成AIのような技術が浸透する中で、テクノロジーが業務に与える影響を把握に努めています。業界先駆的なデジタルコアによってテクノロジーから価値を得ることは、企業が競争を勝ち抜き、事業を成長させるため必須であり、強力なデジタルコアは、事業の再創造に向けた新たな機会を迅速に捉えるために不可欠です。


最新調査レポート「Reinventing with a Digital Core(邦題:デジタルコアによる再創造の推進)」についてはこちら をご覧ください。

https://www.accenture.com/jp-ja/insights/technology/reinventing-digital-core


調査方法

「Reinventing with a Digital Core」は、日本を含む世界10カ国、19業界にわたるIT部門の経営幹部1,500人からの回答に基づいています。IT部門の経営幹部に対して、自社のテクノロジー資産の状況、ビジネス環境、財務および業務パフォーマンスについて質問し、定量的な結果と、20件の詳細なインタビュー、26件のケーススタディの定性的な結果を分析しました。


アクセンチュアについて

アクセンチュアは、世界有数のプロフェッショナル サービス企業です。アクセンチュアは、世界をリードする企業や、行政機関をはじめとするさまざまな組織の中核にデジタル技術を実装することで、組織運営を最適化し、収益を拡大させ、また市民サービスの向上にも貢献するなど、お客様に対して目に見える成果を圧倒的な規模とスピードで創出しています。 アクセンチュアでは、優れた才能でイノベーションを主導する約750,000人もの社員が120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。 また、テクノロジーが変革の成否を分ける時代において、世界中のエコシステム・パートナーとの緊密な連携を図りつつ、クラウド、データ、AIおよび業界ごとの比類のなき知見、専門知識や、グローバル規模のデリバリー能力を最適に組み合わせながらお客様の変革を支えています。アクセンチュアは、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズ、インダストリーX、ソングの領域をまたぐ、幅広いサービス、ソリューションやアセットを活用して成果につなげています。アクセンチュアでは、成功を分かち合う文化や、360度でお客様の価値創造を図ることで、長期にわたる信頼関係を構築しています。またアクセンチュアは、お客様、社員、株主、パートナー企業、社会へ提供している360度での価値創造を、自らの成功の指標としています。

アクセンチュアの詳細は www.accenture.com/us-en を、

アクセンチュア株式会社の詳細は www.accenture.com/jp-ja をご覧ください。 


Copyright © 2024 Accenture. All rights reserved. Accenture and its logo are registered trademarks of Accenture.

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

アクセンチュア株式会社

76フォロワー

RSS
URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
電話番号
-
代表者名
江川昌史
上場
海外市場
資本金
-
設立
-