第4回八重洲本大賞を受賞!異色の物理学者カルロ・ロヴェッリによる独創的な科学エッセイ『時間は存在しない』
全世界で著書累計250万部超! 最新作『世界は「関係」でできている』も10月29日に発売です。
株式会社NHK出版より2019年8月に刊行した単行本『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ著、冨永星 訳)が、「第4回八重洲本大賞」を受賞いたしました。
従来の書籍のジャンルにとらわれず、情報があふれる今だからこそもっと読まれるべき「すごい本」を選びだし、多くの方に読んでいただくことを目的とする「八重洲本大賞」。
第4回となる今回のテーマは、「refining/洗練し続ける」。日常が大きく変わる中、未来への活路を切り開くための新たな知識と思考を与えてくれる一冊として、カルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』が、大賞を受賞しました。
八重洲本大賞についてはこちらをご覧ください。
https://www.yaesu-book.co.jp/topics/21130/
「ホーキングの再来」とも評される天才物理学者カルロ・ロヴェッリ。独創的な理論、鋭い洞察やその詩的で美しい文章から、小説家やアーティストなど、幅広い層から支持を得る異色の物理学者としての一面も持ち合わせます。
本書で彼は「物理的に時間は存在しない」という驚くべき考察を展開します。さらに、それにもかかわらず私たちはなぜ時間が存在するように感じるのかを、哲学や脳科学などの知見を援用して論じます。物理学の本としては異例の累計7万部を突破した本書は、まるで文学を読んでいるような洗練された筆致で、「新しい世界」を存分に見せてくれるのです。
10月29日発売の著者最新作『世界は「関係」でできている』も含めると、全世界で著書累計250万部超を記録していることも、その人気の証左となっています。
- 訳者あとがきより(抜粋)
(中略)
理論物理学者であるロヴェッリは、まず物理学がいかにして「時の流れは存在しない」という結論に至ったのかを平易かつダイナミックに紹介する。現代物理学だけに閉じていれば、以上終わり!でなんの不思議もないのだが、著者はそこで幕を引かずに、「存在しないといわれても、現に流れを感じるんだけど……」という個人の実感に寄り添い続ける。つまり、物理以外の手法に訴えてでも、なぜ「時の流れが感じられるのか」を追究し、ついには時を感じる「自分」へと迫るのだ。これはおそらく、著者自身が自分を取り囲む自然の成り立ちを知りたいという純粋な気持ちで物理学に取り組んできたことの表れなのだろう。科学技術や工学の礎たる有用な物理学ではなく、世界観に直結する文化としての物理学と向き合ってきたのだ。
▼あとがき全文は、以下の記事よりお読みいただけます
NHK出版WEBマガジン「本がひらく」
https://nhkbook-hiraku.com/n/nf7672e4538f2
- 著者
カルロ・ロヴェッリ Carlo Rovelli
理論物理学者。1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学卒業後、パドヴァ大学大学院で博士号取得。イタリアやアメリカの大学勤務を経て、現在はフランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。「ループ量子重力理論」の提唱者の一人。『すごい物理学講義』『世の中ががらりと変わって見える物理の本』(ともに河出書房新社)など著書多数。『時間は存在しない』(NHK出版)はタイム誌の「ベスト10ノンフィクション(2018年)」に選ばれた。
- 商品情報
『時間は存在しない』
著者:カルロ・ロヴェッリ
訳:冨永 星
価格:2,200円(税込)
仕様:四六判上製 240ページ
発売日:2019年8月29日
ISBN:978-4-14-081790-2
出版社:NHK出版
https://www.amazon.co.jp/dp/4140817909/
- 新刊情報
『世界は「関係」でできている ~美しくも過激な量子論』
著者:カルロ・ロヴェッリ
訳者:冨永 星
価格:2,200円(税込)
仕様:四六判上製 240ページ
発売日:2021年10月29日
ISBN:9-78-4-14-081881-7
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140818816
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