訪日外国人旅行者が訪れる 自然・景勝地を分析

上高地、紀伊山地、藻岩山のインバウンドの滞在状況を分析、国籍による傾向の違いも明らかに

株式会社ナビタイムジャパン

株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)の移動データ事業は、訪日外国人観光客向けのナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』の利用状況から、日本各地の自然・景勝地への来訪に関する分析結果を発表いたします。

 全国で訪日外国人旅行者が増加する中、各地の自然・景勝地を訪れる外国人登山者やハイカーも増えています。2023年の観光庁「インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)」によると、訪日前に最も期待することとして「自然・景勝地観光」が全体の11.5%※1を占めており、外国人旅行者の関心が高いことが伺えます。
 そこで、訪日外国人旅行者による日本各地の景勝地への関心・需要の高まりを踏まえ、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人向けの観光ナビゲーションアプリの利用状況から、日本人にも人気のある景勝地をピックアップし、外国人旅行者の利用状況を分析しました。

※1 観光庁「インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)2023年 年次」

https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001742979.pdf


  • <分析内容>

    2023年7月~10月に、下記の自然・景勝地への外国人旅行者来訪状況について、滞在エリアや国籍を分析
     -上高地及び周辺の山岳景勝地(長野県松本市)
     -紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)
     -藻岩山(北海道札幌市)

※本分析には、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションサービス(『Japan Travel by NAVITIME』)から同意を得て取得したインバウンドGPSデータ と属性アンケートを用いています。
※「滞在」の定義は、30分以上同一1kmメッシュ内で測位が確認された状態です。


■分析結果

  • ①上高地及び周辺の山岳景勝地(長野県松本市):

    大正池や河童橋はアジア人旅行者、周囲の焼岳や穂高連峰には欧米人旅行者の滞在が見られる 

 下図、上高地における外国人旅行者の滞在状況を確認すると、河童橋や大正池を中心に広く滞在していることがわかります。

 国籍別割合を見ると、アジア圏の旅行者は河童橋や大正池に集中していますが、欧米圏の旅行者は焼岳や穂高連峰(穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳)など3,000m級の山々が連なる上高地周辺の山岳で登山も楽しんでいる様子が見受けられます。

 国籍別に見ると、アジア圏は台湾やタイが多く、欧米圏はドイツ人やオーストラリア人、米国人が多く、上高地に来訪する旅行者の国籍に違いが見られます。


  • ②紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県):

    熊野那智大社には中国人旅行者、高野山周辺は米国人やフランス、イタリアなど欧米人旅行者の回遊が見られる

  紀伊山地の霊場と参詣道を含むエリアにおける外国人旅行者の滞在状況を確認すると、熊野本宮大社や熊野那智大社・青岸渡寺、高野山エリアで多く滞在していることがわかります。また、熊野古道中辺路沿線でも一部滞在が見られます。

 国籍別に見ると、熊野本宮大社はカナダやフランス、米国など欧米圏の旅行者が多い一方、熊野那智大社・青岸渡寺周辺には中国人旅行者が多く滞在しています。また、熊野古道の1つである中辺路沿線では米国人の他、台湾人やオーストラリア人旅行者が滞在しています。その他、高野山周辺は米国人やフランス人、イタリア人旅行者など、欧米圏の旅行者の滞在が見られ、エリアやスポットにより国籍による傾向の違いが見られます。

  • ③藻岩山(北海道札幌市):

    藻岩山には香港人やイギリス人旅行者が滞在。日中よりも夜間の夜景スポットとしても外国人旅行者に人気

 藻岩山における外国人旅行者の滞在状況について、国籍別に見ると香港人やイギリス人旅行者が多く滞在していることがわかります。また、時間帯別に見ると夜間(18時~22時)の滞在も多いことから、藻岩山からの夜景は外国人旅行者にも人気であることが示唆されます。



●移動データ事業について
ナビタイムジャパンの移動データ事業では、道路交通や公共交通、国内観光や訪日外国人について、移動に関する各種ビッグデータを活用した分析を行っています。
https://data.navitime.co.jp/


●お問い合わせ先
ナビタイムジャパン 移動データ事業 

https://data.navitime.co.jp/contact/


●関連プレスリリース
・(2024/6/25)訪日外国人旅行者が訪れる春の人気上昇エリアを分析

https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202406/25_5753.html
・(2024/7/4)訪日外国人動態分析サービス『インバウンドプロファイラー』、「市区町村サマリー」を提供開始

https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202407/04_5756.html


●「インバウンドGPS」データについて
「インバウンドGPS」データとは、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』(https://www.navitime.co.jp/pcstorage/html/japan_travel/english/)にてユーザーの同意を得て取得された、訪日外国人観光客の移動に関するデータです。



「NAVITIME」「インバウンドGPS」は、株式会社ナビタイムジャパンの商標または登録商標です。
その他、記載されている会社名や商品名等は、各社の商標又は登録商標です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社ナビタイムジャパン

24フォロワー

RSS
URL
https://corporate.navitime.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山3-8-38
電話番号
-
代表者名
大西啓介
上場
未上場
資本金
-
設立
2000年03月