玉川学園 中学部と貝印による特別授業開催“カミソリから学ぼう”
プラスチック資源循環法と紙カミソリ®︎から考えるものづくり
創業114周年を迎えるグローバル刃物メーカーの貝印株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼COO:遠藤浩彰)は、2022年3月11日(金)に、“カミソリから学ぼう”をテーマに「プラスチック資源循環法と紙カミソリ®︎から考えるものづくり」特別授業を玉川学園 中学部にて開催しました。
今回の特別授業では、玉川学園 中学部 技術・家庭科 技術分野担当 山田真也先生による、“カミソリから学ぼう”というテーマにおいて、昨年12月に事前授業を行い課題が出題されました。
「紙カミソリ®」に触れて、感じて、表現しよう!というテーマにおいて、生徒がそれぞれチームを作り、 “環境” “プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(以下、プラスチック資源循環促進法)” “SDGs”について学び、“紙カミソリ”を使ってどう環境問題に対する活動を広めていくのかを課題に話し合いました。
本日の決勝戦では8つのチームがそれぞれのテーマを持って発表し、優勝チームには、貝印株式会社マーケティング本部 広報宣伝部 齊藤淳一より振り返りと総括を行い、中・高校生から使い始める機会が増えるカミソリの正しい使い方について、貝印より説明いたしました。
「紙カミソリ®」は昨年よりテスト販売を行い、新たにアップデートしたものを2022年3月22日(火)より順次、全国発売いたします。 「紙カミソリ®」は、貝印の従来品と比べプラスチック使用量を98%削減することに成功したカミソリで、使い捨てカミソリ市場シェアNo.1※1である貝印から提案する、新しい選択肢です。
貝印は今後も、環境に配慮した商品開発やデザインを追求することで、カミソリの新しい選択肢を提案してまいります。
※1 インテージSRI+データ 使い捨てカミソリ市場2020年6月~2021年5月 累計販売金額
- 授業概要
〈場所〉〒194-0041 東京都町田市玉川学園6丁目1-1 玉川学園 中学部 K-12東山校舎 講堂
〈登壇者〉玉川学園 中学部 技術・家庭科 技術分野担当 山田真也氏
貝印株式会社 マーケティング本部 広報宣伝部 次長 齊藤淳一
〈内 容〉
・特別授業 “カミソリから学ぼう” カミソリのこと知ってる?
新商品「紙カミソリ®︎」に触れて・感じて・表現しよう
・先生、貝印による発表内容についての総括
- 玉川学園 中学部 技術・家庭科 技術分野担当 山田真也先生による授業
特別授業のきっかけ〜事前授業
今回の特別授業は、山田先生が紙カミソリの情報をインターネットで見つけ、非常に興味をお持ちいただき、貝印にお問い合わせいただいたことから実現することになりました。
玉川学園中学部の生徒には山田先生によるカミソリについての課題が昨年12月に出題され、「紙カミソリ®」に触れて、感じて、表現しようというテーマにおいて、生徒がそれぞれチームを作り“環境” “プラスチック資源循環促進法” “SDGs”について学び、“紙カミソリ”を使ってどう環境問題に対する活動を広めていくのかを課題に話し合いました。
当日授業〜成果発表
当日授業でのスタートは山田先生による、ご挨拶から始まりました。脱プラスチックの意識が高まる中、紙カミソリ®を見つけて貝印との特別授業が本日叶いましたと、今回の特別授業が実現したいきさつをお話いただきました。
また、本日は東日本大震災の日ということもあり、命の大切さや、持続可能な社会を作っていく、豊かな社会を作っていくことがとても大切であると生徒のみなさんへお話をされ、発表を楽しんでもらおうと、「今日はぜひ輝いてください!」と、大きな声で発表会が始まりました。
今回は数あるチームの中から予選を突破した計8組のチームが決勝戦に残り、プレゼンテーションが実施されました。
8班による成果発表の内容
◎A班:「貝印 世界のお手本 紙カミソリ®」
使用場所についてはホテルを選定し、ホテルでのアメニティにすればホテルの好感度あがり、SDGsを考えるきっかけになるのではないかと発表。さらに男性トイレや、無人販売機で販売するアイデアもありました。
また、プラスチック製のカミソリと紙カミソリ®の価格を比較すると紙カミソリのほうが高価なため、自宅で使うよりはホテルのアメニティとしての提供をメインに行い、よりSDGsについて考えてもらうきっかけにしたいという結論を発表しました。
◎B班:「未来の幸せ あなたならどっちをとる?」
未来を考える手段として紙カミソリ®を使うことで、一人一人の行動が未来につながっていくのではないか、ということを伝えました。
特に先進国において「環境問題に対して興味関心があるが何からはじめていいかわからない人」に紙カミソリを知ってもらい、プラスチック製のカミソリよりは高価ではあるが、その一本の選択肢を考えること、行動に移すことが未来を明るくし、環境活動へ繋がることを発表しました。
◎C班:「世界初※2の紙カミソリ®」
出張や旅行でカミソリをつかうかどうかを調査したアンケートを分析し、紙カミソリ®の魅力については、耐久性にも優れていて清潔に使える、持ち運びしやすい、自然や環境にやさしいことなどを挙げ、結論として「持ち運びしやすい」「自然や環境にやさしい」「耐久性がある」カミソリであると発表しました。
◎D班:「世界初!※2身近なところから地球を守ろう!」
紙カミソリの魅力として使い捨てで衛生的に使える、一気にたくさん運べるので輸送時のCO2排出を抑えられる、持ち運びが便利ということに着目し、運送時のCO2を抑えることが地球全体のCO2削減に有効であることを説明しました。また海のゴミの種類はプラスチックが大半であることに触れ、紙カミソリ®が地球環境を守るきっかけとなっていくのではないかとまとめました。
◎E班:「今の地球を救うのは紙」
紙カミソリ®を世界中に広めるための方法を提案しました。SNSを活用して外国の方や若い世代に認知を広げていくこと、また、出張などでカミソリを忘れ、購入するケースもあるとし、コンビニや空港に置くことが好ましいのではないかと発表。さらに「ご当地限定デザインの紙カミソリ®の発売」や目につく場所での広告の掲示、有名人を起用したSNSでの発信など、紙カミソリ®の注目度を上げるための方法について具体的なアイデアが発表されました。
◎F班:「環境にやさしい コンパクトで荷物にならない 水に濡れても大丈夫」
紙カミソリ®は旅行時や、災害時もかさばらず避難先にもっていけるため便利だとし、紙カミソリの多岐に渡る使用方法を提案しました。さらにカミソリはいつ、どこで、どのような種類が使われることが多いのかという調査や、実際に紙カミソリ®を水に濡らし、水に濡れても紙部分が曲がりにくく丈夫であることを体験結果として発表しました。さらにプラスチック消費量増加による問題の解決策として、宿泊業などで使われているプラスチック製のカミソリを紙カミソリ®にすることを提案しました。
◎G班:「環境問題があなたのすぐうしr」 (※”r”は誤字ではありません)
このキャッチコピーの背景として、Z世代を含む若い世代の方が環境問題への危機感が薄いという分析を行ったことを伝えました。こうしたZ世代へのアプローチ方法として、環境問題がまるで幽霊のように、気づかないうちに後ろに忍びより……というイメージを抱かせる「環境問題があなたのすぐうしr」という独特なキャッチコピーを提案しました。
◎H班:「あなたの暮らしに紙カミソリ」
「安全で健康的な毎日を紙カミソリ®と一緒に過ごしてほしい」という思いを込めたことを発表しました。調査データより、持ち帰ったことのあるアメニティは「歯ブラシ」に次ぎ「カミソリ」が多いこと、また、持ち帰ったカミソリを複数回使用する人が多いことから、アメニティに紙カミソリ®を取り入れてはどうかと提案を行いました。またコロナ禍で環境問題を意識する人が増えたという調査結果や、「環境問題の取り組みが進んでいる国のイメージ」調査において日本が一位であったことを伝え、その理由としては無駄な車移動を避ける、プラスチックごみの削減、ビニール袋やアメニティの有料化、ストローなどの紙化、などの取り組みが挙げられると発表しました。
※2 金属だけでできたヘッドと紙ハンドルからなるカミソリ(特許第6894054号)
振り返り・総括
◉中学部長 中西郭弘先生より
「今日の貝印さんとの特別授業がとても楽しみでした」と笑顔で登壇された中西先生は環境問題について考え、紙カミソリのキャッチコピー、テーマを発表するこの特別授業において、最初はみんな緊張していた様子だったが、とても素晴らしい発表だったと生徒のみなさんに労いの言葉をかけられました。
また、山田先生が紙カミソリ®を見つけてすぐに貝印へ連絡し今回の授業が実現したことに触れ、生徒のためにすぐに行動に起こし、常にわくわくする機会を作ってくれていることは非常に素晴らしいとお話をされました。
玉川学園では生徒のみなさんに、常にいろいろなものに触れて感じて表現すること、五感をつかって学んでほしいという思いをいつも話していることに触れ、今回のような学習が将来の力にもなるとお話をされました。
◉貝印 齊藤より振り返りと優勝チームの発表
開発に約2年がかかり、およそ100パターンの試作を経て完成した「紙カミソリ®」、こんな素晴らしいプレゼンをしていただけて、開発チームも喜んでいる、とても素晴らしい機会をいただき本当にありがとうございます、と挨拶。発表については、素晴らしかった、緊張しつつもみんなが楽しそうなのが印象的だった、いい思い出になってくれたら尚嬉しいと話しました。
どのチームも様々な観点からテーマを考えており、貝印としても気づかないような気づきをたくさんいただきました。その中で、どれだけ自分ごと化できているか(相手を思いやる心で使用者や環境について考えていたか)、また環境問題という大きなテーマに対して身近な視点で考えていたか、という点を今回の講評のポイントとして、優勝チームを発表しました。
◉貝印 竜崎・吉田よりカミソリの正しい使い方について説明
カミソリを使うと肌がかゆくなる、痛い、などのイメージを持っている人は、もしかすると間違った剃り方が原因かもしれません。正しい剃り方を4つのポイントにまとめてお話ししました。
①切れ味のいい自分専用のカミソリを使う
貝印調査では、初めてのカミソリは家族のものを借りた人が半分以上!それは衛生面でも危険なので「自分専用」のものを使いましょう。
また、カミソリは繰り返しつかうと切れ味が悪くなるので、剃り残しが増えたり、引っ掛かりを感じたら交換のサイン。毎日剃った場合、2週間に1回が交換の目安です。
②泡立てたせっけんやシェービング剤を塗る
泡立てた石鹸やシェービングクリーム、シェービングジェルを使い、剃った後はしっかり洗い流しましょう。何も塗らずに剃ると、肌を傷つける恐れがあります。
③毛の流れに沿って剃る
剃る方向は毛の流れにそって上から下へ(順剃り)が基本です。自分の毛をよく観察して剃りましょう。わき、ひざ、顔回りなどの凸凹が多い部分は、カミソリを持っていない方の手で肌を引っ張ると剃りやすいです。
④剃った後はしっかり保湿する
剃った後の肌はデリケートな状態なので、化粧水や乳液などを使って保湿をしましょう。
カミソリを使う時には、今日の話を思い出して使っていただけたら嬉しいと伝えました。
登壇者プロフィール
玉川学園 中学部 技術・家庭科 技術分野担当
山田 真也
2003年より、横浜市立中学校で技術や数学を専門に教職に従事。2010年にはロンドン日本人学校に3年間赴任し、国際的な視野を広げる。帰国後、2016年からは企業とのコラボレーション授業を展開するようになる。
現在は、本学園の中学生の目標である『触れて・感じて・表現する』を体現すべく、予測困難な未来を担う子どもたちが自ら課題を見付け、考え、判断できるよう「キャリア教育」と「PBL」という2つの視点から授業を展開する。
貝印株式会社 マーケティング本部 広報宣伝部 次長
齊藤 淳一
20世紀FOX映画(現20世紀スタジオ)にてインターネットマーケティングを担当。その後、スウェーデン発のクリエイティブエージェンシーGREAT WORKS上海支社にてCOOなどを経て現職。現在は、グローバル刃物メーカー貝印のマーケティング本部広報宣伝部にて宣伝次長を務める。
- 「紙カミソリ®」商品概要
製品名 :紙カミソリ®
価格 :138円(税別)/152円(税込)
本体サイズ : <組立前>縦131.5mmx横59.7mmx厚さ3.1mm
<組立後>縦96mmx横41.6mmx厚さ17mm
本体重量 :約4g
- 「紙カミソリ®」 3つの製品特長
<Sustainable>
環境にやさしい PLASTIC-FREE※3
・ハンドルに紙、刃体(ヘッド全体含む)に金属を使用することで、
カミソリを脱プラスチック※3なアイテムへ。
・軽量・薄型・コンパクト!重さは、わずか約4g。
ハンドル部分は板状からの組み立て式で、かさばらない約5mmの薄型
パッケージなので、携帯にも便利。
<Clean>
“1Day カミソリ” 使い切りでいつでも清潔で快適
・細菌の繁殖やサビの心配がなく、常に清潔に使用できます。
・耐水性に優れた仕様のため、水やお湯(約40℃)に濡れても使用可能。
<Fashionable>
グラフィックの自由度が高い
・紙製のハンドルを生かし、好きな色やデザインを自由にレイアウトした、オリジナルカミソリの製作が可能。
・企業のロゴを入れた記念品や、オリジナルグッズとしての活用もおすすめです。
※3 従来比98%のプラスチック部分を削減
- 「紙カミソリ®」 受賞歴
「2021年度グッドデザイン賞」にて「グッドデザイン・ベスト100」受賞。
・公益社団法人日本包装技術協会主催
「2021日本パッケージングコンテスト(第43回)」最高賞の「経済産業省産業技術環境局長賞」受賞。
・公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会主催
「第23回JIDAデザインミュージアムセレクション」に選定。「ゴールドセレクション賞」受賞。
・日経クロストレンド主催「マーケター・オブ・ザ・イヤー2021」受賞。
・株式会社プレイド主催「CX AWARD 2021」に選定、「J-WAVE CX VOX AWARD」受賞。
【貝印株式会社】
1908年、刃物の町として有名な岐阜県関市に創業。現在、生活に密着した刃物を中心とするカミソリ、メンズグルーミング、ツメキリなどの身だしなみやビューティーケア、包丁をはじめとする調理・製菓、医療用など1万アイテムにもおよぶ商品を展開し、商品の企画開発から生産、販売、物流までの一連を行っているグローバル刃物メーカー。
本社:東京都千代田区岩本町3-9-5 代表取締役社長兼COO:遠藤浩彰 https://www.kai-group.com/
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