訪日外国人旅行者が訪れる冬の人気急上昇エリアを分析

増加率ランキング1位は愛知県犬山市。スキー、カニ、温泉など冬季ならではの体験に興味

株式会社ナビタイムジャパン

株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)の交通データ事業は、訪日外国人観光客向けのナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』の利用状況から、今冬に訪日外国人旅行者に人気が急上昇している地域の分析結果を発表いたします。

 訪日外国人観光客が急速に回復して動向に注目が集まっている中、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けのナビゲーションアプリの利用状況から、冬季に人気が急上昇している市区町村を分析いたしました。


  • <分析内容>
    1.2023年7月〜8月と2023年12月〜2024年1月を比較し、夏に比べて冬に訪日外国人観光客の滞在が増えたエリアを分析
    2.1で増加率が2倍以上の自治体を抽出し、2022年12月〜2023年1月と2023年12月〜2024年1月で滞在増加率を比較
    3.2で抽出した内容に対し、該当の市区町村へ訪問した前後に、どのエリアを訪問しているかを分析

※本分析には、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションサービス(『Japan Travel by NAVITIME』)から同意を得て取得した「インバウンドGPS」データと属性アンケートを用いています。
※「滞在」の定義は、30分以上同一1kmメッシュ内で測位が確認された状態です。



■分析結果

1.訪日外国人旅行者の冬季人気急上昇トップ10

 冬季の人気急上昇ランキングは下記の通りです。トップの愛知県犬山市は4倍、2位以降も増加率2.6倍以上の滞在数増加となっています。傾向としては、スキーをはじめとした冬季ならではのアクティビティに対する興味関心がうかがえる結果となっています。


2.昇龍道、京都とスキー、カニと妖怪、九州巡り
 次に、ランキングした市区町村で滞在数の増加理由を分析いたしました。このうち1位の愛知県犬山市、7位の鳥取県境港市、8位の滋賀県高島市、9位の熊本県南小国町の分析結果を紹介いたします。


■犬山城から高山へ、昇龍道での移動(愛知県犬山市)


犬山市での滞在エリアを確認すると国宝犬山城周辺での滞在が多いことが確認できました。


犬山市へ訪問した人がその前後に訪問した市区町村を確認すると、東京、大阪、京都および岐阜県高山市で滞在が確認でき、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港(セントレア)より入国して、犬山市から昇龍道を北上し、高山市や白川村へ訪問し、古い町並みや合掌造りを観光している様子がうかがえます。国籍別に確認すると香港、台湾からの訪問者が多く見受けられました。



■京都観光とスキーを同時に楽しむ旅も人気(滋賀県高島市)


高島市での滞在エリアを確認すると、函館山スキー場での滞在が多いことが確認できました。


また高島市への訪問の前後関係を確認すると、関西空港から大阪、京都を経由して高島市へ移動している様子が表れており、大阪や京都での観光だけでなく、滋賀県まで足を延ばしてスキーも楽しんでいる方がいることがわかりました。国籍別ではアジア各国から幅広く来訪されており、アジア圏の方が雪やスキーに関心の高いことがうかがえます。


■カニや妖怪、日本ならではの食やコンテンツを求める傾向(鳥取県境港市)


境港市での滞在エリアを確認すると、水木しげるロード周辺や漁港周辺での滞在が多いことが確認できました。


来訪した旅行者の目的は、水揚げ量日本一の鳥取県のカニか日本が誇る妖怪コンテンツ、ゲゲゲの鬼太郎と推測されます。滞在データからはその両方を楽しまれた様子がうかがえます。
また、境港市の訪問前後では米子市、鳥取市への訪問も表れています。国籍別では香港からの訪問者が増加しており、米子空港から2023年12月18日~2024年2月26まで季節定期便で就航していた米子-香港便の影響も考えられます。


■温泉も旅の目的の1つ(熊本県南小国町)


南小国町での滞在エリアを確認すると、温泉地である黒川温泉での滞在が多いことが確認できました。


南小国町へ訪問した人がその前後に訪問した市区町村を確認すると、熊本県阿蘇市、大分県由布市、福岡県、長崎県、鹿児島県への移動が表れており、福岡などの主要な観光地への訪問だけでなく、黒川温泉をはじめ多くの温泉地のある九州の温泉を訪れようと九州内を移動している様子がうかがえます。本事例では九州内で長距離の移動が多いことを確認できたことは特筆すべきことかと考えます。国籍別ではアジア各国から幅広く来訪されており、九州の人気の高さやがうかがえます。

 交通データ事業では、訪日外国人観光客の動態を明らかにする行動データ分析を通じて、日本全国の各地域で様々な風習や伝統を持つ日本の魅力の発掘に貢献できればと考えています。



●交通データ事業について

ナビタイムジャパンの交通データ事業では、道路交通や公共交通、国内観光や訪日外国人について、移動に関する各種ビッグデータを活用した分析を行っています。

(HP:https://data.navitime.co.jp/


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●関連プレスリリース

・訪日外国人動態分析システム「インバウンドプロファイラー」 を全面リニューアル

https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202301/12_5552.html

・訪日外国人旅行者の変化をとらえる『NAVITIME インバウンドトレンド』を提供開始

https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202305/25_5591.html



●「インバウンドGPS」データについて

「インバウンドGPS」データとは、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』(https://www.navitime.co.jp/pcstorage/html/japan_travel/english/)にてユーザーの同意を得て取得された、訪日外国人観光客の移動に関するデータです。






※「NAVITIME」「インバウンドGPS」は、株式会社ナビタイムジャパンの商標または登録商標です。

※その他、記載されている会社名や商品名等は、各社の商標又は登録商標です。

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会社概要

株式会社ナビタイムジャパン

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URL
https://corporate.navitime.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山3-8-38
電話番号
-
代表者名
大西啓介
上場
未上場
資本金
-
設立
2000年03月