ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン 飼養豚の咳音検知および豚舎環境のモニタリングシステム「SoundTalks™」を全国で発売開始

- 24時間365日、どこからでも飼養豚の咳音と豚舎の温湿度をリアルタイムでモニタリングできる日本初(1)のシステム
- SoundTalks™のAIアルゴリズムにより、咳音データから緑・黄・赤の3色で豚群の咳の状態を可視化
- 異常の早期発見・早期対応により、豚の健康管理をサポート

2022年8月29日 日本/東京
ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:長谷部裕之)は、8月より、離乳舎・肥育舎での豚群の咳音検知および豚舎環境のモニタリングシステム「SoundTalks™」(2)の全国展開を開始しました(図1、2)。「SoundTalks™」は、豚舎に設置したモニター機によって24時間365日集音された咳音データと豚舎内の温湿度データをクラウド上のサーバーに蓄積し、「SoundTalks™」のAIアルゴリズムにより、農場独自の咳の発生状況に基づいて飼養豚群の咳の状態を、緑・黄・赤の3色で可視化して示すモニタリングシステムです(図3)。養豚生産者のユーザーは、スマートフォンアプリまたはコンピューターのWebサイトを介して、そのデータをいつでも、どこからでも参照することができ(図4、5)、豚舎内ではモニター機自体に搭載されているLEDが豚群の咳の状態に応じて緑・黄・赤に点灯しますので、タイムリーで適切な飼養豚の健康管理が可能になります。

ICT(情報通信技術)を活用したSoundTalks™により、養豚生産者は、リアルタイムで対象豚群の咳の状況や飼養環境(温度・湿度)を農場内外の関係者とで即時に共有できます。また豚群の咳の状態は、農場独自の咳音データに基づいて緑・黄・赤で視覚化されるため、一目でわかり、全員が同じ解釈を即時に共有できます。変化が生じた場合には、農場の現場スタッフ、そして管理獣医師との早期連携により、豚の健康に影響を及ぼす豚舎環境変化への早期発見・早期対応が可能になり、飼養豚の健康維持につながります。結果として、少ない損失で継続的に健康で美味しい豚肉の生産・提供が可能となり、養豚生産者の生産性向上にも寄与します。

ベーリンガーインゲルハイムでは、グローバル規模で「SoundTalks™」を広く展開し、米国、オランダ、ドイツ、ベルギー、中国、韓国など主要な養豚生産国15か国において、養豚生産者の飼養豚の健康維持管理 を支援してきた経験と知見があります。日本においては、昨年11月から日本で初となる「SoundTalks™」の実証実験を開始し、現在、養豚におけるデジタル化を推進している有限会社 臼井農産様(本社・神奈川県)、東日本電信電話株式会社(NTT東日本、本社・東京都)神奈川事業部様、および株式会社ビオストック様(本社・北海道)とともに実地運用しています。その経過を踏まえ、今回、日本全国での本格展開を始めるに至りました。

ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン 代表取締役社長の長谷部裕之は、「SoundTalks™の全国導入により、健康で安全な豚肉の提供に寄与することはもちろん、農林水産省が推奨するスマート農業(3)の概念にのっとり、養豚生産者の作業の省力化・効率化をお手伝いし、少ない損失で継続的に健康で美味しい豚肉を生産するご支援ができることを嬉しく思います。これからも、このようなサービスを通じ、日本の養豚産業の関係者の方々や獣医師の先生方をさらにご支援してまいります」と述べています。



※「SoundTalk™」は遠隔で診断を行う医療機器ではありません。
 

図1 SoundTalksモニター図1 SoundTalksモニター

図2 SoundTalks 豚舎内設置イメージ図2 SoundTalks 豚舎内設置イメージ

図3 SoundTalks 機能イメージ図3 SoundTalks 機能イメージ

図4 SoundTalks データの可視化(イメージ)図4 SoundTalks データの可視化(イメージ)

(図4)

横軸はいずれも時間(日時)
上のグラフの縦軸:集音データに基づく飼育豚の呼吸器の健康状態指数 

下のグラフの縦軸:温度・湿度の推移
 

図5 SoundTalks スマホでの参照データ(イメージ)図5 SoundTalks スマホでの参照データ(イメージ)

 


(1) 2022年8月現在自社調べ: 農林水産省 「畜産クラスター関連事業 対象機器一覧」「スマート農業技術カタログより畜産にかかる技術カタログ」における確認および公益社団法人 中央畜産会への確認による
(1)SoundTalks™はベルギーのSoundTalks社により開発され、ベーリンガーインゲルハイムが販売権を所有
(2)  農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/


ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスについて
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスは、動物の疾患の予測、予防、そして治療において、ファースト・イン・クラスのイノベーションをもたらす医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。世界150か国以上において、獣医師、ペットオーナー、畜産家、そして政府当局に対し、幅広い革新的な製品ポートフォリオとサービスを提供し、コンパニオンアニマルと産業動物の健康と幸福の向上に寄与しています。
私たちはアニマルヘルス業界のグローバルリーダーとして、株式を公開しないベーリンガーインゲルハイムの独立した企業形態により、長期的視野を維持しています。
動物と人の命は、深く複雑に結びついており、動物が健康であれば、人間も健康でいられると信じています。アニマルヘルス事業とヒト用医療用医薬品事業におけるシナジーにより、イノベーションを通じて価値を提供し、動物と人の健康と幸福に寄与すべく邁進しています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスの詳細:
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/biahj
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、今日そして次世代にわたり、暮らしを変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的視野を維持しています。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、52,000人以上の社員が世界130ヵ国以上の市場で事業を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)

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会社概要

URL
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区大崎2-1-1 ThinkParkTower(17階)
電話番号
03-6417-2200
代表者名
ヤンシュテファン・ シェルド
上場
未上場
資本金
-
設立
1961年06月