10年分のデータ分析で見えた「フリーフロム」関連技術の将来予測 ~食品&飲料領域で高まる健康・環境志向と市場の成長性~
アスタミューゼ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 永井歩)は、フリーフロム食品&飲食領域において、弊社の所有するイノベーションデータベース(論文・特許・スタートアップ・グラントなどのイノベーション・研究開発情報)を網羅的に分析し、フリーフロム食品/飲料の領域ごとの技術およびビジネスの動向と本質的な共通点をレポートとしてまとめました。
フリーフロム(Free From)食品(飲料)とは、特定の原材料や成分が入っていない食品のことを指します。フリーフロムは何からフリーにするか課題ごとに異なっており、一見すると名前が同じだけで別々の領域のように見えますが、フリーフロムの名前で語られる様々な食品分野を整理したところ、全体として健康や環境など社会課題に結びついたものであり、本質的な部分では共通するものであることが判明しました。
フリーフロムの領域には、アレルギー対応としての「アレルゲンフリー・グルテンフリー」、生理学的もしくは心情・心理に基づいた「健康のためのフリーフロム」、SDGsや環境問題を意識した「アニマルフリー・環境のためのフリーフロム」、健康に有害とされる成分を避ける「ポイズンフリー」といった領域があります。
どの領域も大きな意味ではLOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability;健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル)の流れを汲んだものです。
その観点から近年のフードテックについて分析すると、例えば話題の代替肉分野では、添加物やGMO、成長ホルモンなどを含んだ、テクノロジー食も含まれます。代替肉自体はフリーフロムとして扱われているにもかかわらず、必ずしも環境に良いといえないことには違和感があります。自然で健康的な食生活がフリーフロムであるとするならば、現在のフードテックの流れは必ずしもこれに寄り添っていないと言うことができます。
アスタミューゼは、 フリーフロム領域における最新の研究開発・商品・サービス事例から、未来の食とテクノロジーの在り方を考察しました。
▼フリーフロム食品の技術動向分析
2011年以降の10年間以上に渡る技術関連の指標(特許数、ベンチャー設立件数・投資額、グラント(研究機関・大学の研究テーマ・投資額情報)件数・金額、論文数)から各領域を定量的に評価すると、アニマルーフリー・環境のためのフリーフロムは特に成長が期待されていることが判明しました。
▼フリーフロム食品のビジネス動向分析
元々はアレルギーのある方や特定成分の耐性が弱い人のために作られた加工食品でしたが、近年では健康志向や環境意識の高まりから欧米を中心にフリーフロム食品市場は急速に成長しております。
各領域の市場成長ドライバーを分析したところ、アレルギー・病の認知度向上・増加や食の多様化、コロナによる健康志向の更なる高まり、環境意識の更なる高まり等が主な要因で今後も成長が期待されております。
▼レポート料金/コンテンツ例
アスタミューゼでは今回とりまとめたフリーフロム食品領域の詳細分析をレポートという形で販売することになりました。
各々の領域に関連する情報は、アスタミューゼが有する膨大なイノベーションデータベースから俯瞰的かつ網羅性高く抽出することができます。この領域を手がかりとして、フリーフロム領域に関する技術がどのような未来を描くのか、また競争力のある技術/ビジネス、それを有するプレイヤーは誰なのか、といったことを捉えることが可能となっています。
フリーフロム食品に取り組む事業会社、研究開発組織、またそれを評価・支援する立場にある金融機関にご活用いただけるレポートとして、300万円(税抜)~で販売いたします。
(1)フリーフロム領域の定義及び対策・技術の概要
- フリーフロム領域の定義・詳細分類
- 領域毎の対策及び技術の概要
- フリーフロム領域の技術動向(特許数、ベンチャー企業件数・調達金額、グラント(研究機関・大学の研究テーマ・投資額情報)件数・投資金額等の推移及び分析)
- 技術リスト(特許、ベンチャー企業、グラントデータ(研究機関・大学の研究テーマ・投資額)
- 着目すべき技術事例
- フリーフロム領域毎の市場規模推移予測・分析
- 領域毎の市場成長に係るドライバー・有識者コメント
- 領域毎の先進ビジネス例
アスタミューゼでは、フリーフロム食品を含む様々な新規成長領域の技術分析を通して、イノベーションに繋がるR&D・事業企画のご支援と、企業価値向上・発掘の支援をして参ります。
▼アスタミューゼについて
https://www.astamuse.co.jp/
世界193ヵ国、39言語、7億件を超える世界最大級の無形資産/イノベーションデータベースを構築し、独自に定義した136の“成長領域”とSDGsに対応した人類が解決すべき105の“社会課題”に分類・分析。領域・企業・人の観点から高解像度な予測を機械的に導出するアルゴリズムを開発している。事業会社、金融機関/投資家、公的機関に対し、データを活用した新規事業やオープンイノベーション/M&A支援、無形資産/非財務に関するデータやスコアの販売、インパクト評価、技術分析/DD、未来推定、企業価値可視化などのサービスを提供している。社内専門家チームを有し、サステナビリティや脱炭素、中長期の未来予測や先端技術に関するプロジェクトを多数手がける。
▼本件に対する問い合わせ
アスタミューゼ株式会社 広報担当
E-Mail: press@astamuse.co.jp
https://www.astamuse.co.jp/contact/
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