山本文緒さんの『自転しながら公転する』が、第16回中央公論文芸賞を受賞しました!

株式会社新潮社

中央公論新社主催の令和3年(第16回)「中央公論文芸賞」の選考会が8月20日に行われ、浅田次郎、鹿島茂、林真理子、村山由佳の選考委員4氏による審査の結果、山本文緒さんの『自転しながら公転する』(新潮社)が受賞作に決定しました。
受賞作の選評は、10月12日発売の『婦人公論』10月26日号に掲載される予定です。贈賞式は10月22日、都内で関係者のみにて開催されます。
 

『自転しながら公転する』『自転しながら公転する』


山本文緒さんの7年ぶりの新作長編『自転しながら公転する』は、昨年9月28日発売されました。刊行後から等身大の主人公が大きな話題を呼び、第18回本屋大賞5位、第27回島清恋愛文学賞を受賞。その後も版を重ねています。
刊行にあたり、新海誠さんをはじめ、数々の著名人に推薦のことばをお寄せいただいたものを、あらためてご紹介します。人生に息苦しさを感じるすべての人に温かなエールを送る作品です。

 
【推薦のことば】
●「山本文緒の小説は、人の心をのぞく窓だ。誰かの心の秘密も、自分の心の謎も、
  僕は山本文緒から多くを学んだ。」新海誠さん
●「30歳になる今、読めて良かった。めまいがする程ぐるぐる思考を巡らせた先に、
  一筋の希望を見せてもらいました。」南沢奈央さん
●「悩んでもいい、立ち止まってもいい、回り道をしてもいい。
  圧倒的包容力を持った傑作長編。」窪美澄さん
●「すぐ周りの幸せを見てしまう私のような女性に読んで欲しい!」横澤夏子さん
●「迷ったり、泣いたり、遠回りしながら、自分の気持ちに気づいていく。
  主人公は私だ、と思った。」浅野真澄さん
●「最後の章を読み終えたとき喉を詰まらせて泣く自分自身に驚いた。
  恋愛結婚小説であり、仕事小説でもあり、親子問題小説でも、高齢化社会問題小説でもある本作は、
  エピローグでまた別のジャンル小説であることが判明し、さらに驚く。」枡野浩一さん

 
【あらすじ】
32歳の与野都は、2年前まで東京でアパレルの正社員として働いていたが、更年期障害を抱える母親の看病のため、茨城県の実家に戻ってきた。今は牛久大仏を望むアウトレットモールのショップで店員として契約で働いている。地元の友だちは次々結婚したり彼氏ができたりする中で、都もモール内の回転寿司店で働く貫一と出会いつき合い始めた。でも料理が上手で優しいけれど経済的に不安定な彼と結婚したいかどうか、都は自分の気持ちがわからない。実家では両親共に体調を崩し、気づいたら経済状態が悪化していた。さらに職場ではセクハラ、パワハラいろいろ起きて――。恋愛をして、家族の世話もしつつ、仕事も全開でがんばるなんて、そんな器用なことできそうもない。ぐるぐる悩む都に貫一の放った言葉は、「そうか、自転しながら公転してるんだな」。
 

山本文緒さん(C)新潮社山本文緒さん(C)新潮社


【著者について】
山本 文緒(やまもと・ふみお)1962年神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞した。著書に『あなたには帰る家がある』『眠れるラプンツェル』『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『落花流水』『そして私は一人になった』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』など多数。
著者公式note:https://note.com/fumiyama55

【書籍データ】『自転しながら公転する』(新潮社刊)
【発売日】2020年9月28日 
【造本】四六版ハードカバー 
【本体定価】1,800円(税別)

『自転しながら公転する』
特設サイト:
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Twitter:https://twitter.com/jiten_koten
Instagram:https://instagram.com/jiten_koten/

 

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
8000万円
設立
1896年07月