【訪日欧米人旅行者が訪れる人気急上昇エリアを分析】ジブリパーク、草津温泉が欧州人に人気。新しい人気エリアの発見も

訪日欧米人旅行者のバカンスで人気の市区町村が明らかに

株式会社ナビタイムジャパン

株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)の交通データ事業は、訪日外国人観光客向けのナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』の利用状況から、訪日外国人旅行者のなかでも欧米人に人気が急上昇している地域の分析結果を発表いたします。

 先般、訪日外国人観光客が日増しに増え、日本政府観光局(JNTO)の7月の統計では232万人と2019年同月比の8割まで回復している状況です。今後の更なる訪日数の回復に期待が寄せられる中、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人向けのナビゲーションアプリの利用状況からコロナ前とコロナ後を比較し、長期休暇を利用した滞在で今後さらに増加が期待される訪日欧米人旅行者(米国、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア欧州5か国)から人気急上昇している市区町村を分析いたしました。


<分析内容>
 米国および欧州5か国を対象に、コロナ前の2019年3月1日〜7月31日とコロナ後の2023年3月1日〜7月31日で欧米各国旅行者の滞在増加率を比較いたしました。

 本分析には、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションサービス(『Japan Travel by NAVITIME』)から同意を得て取得したインバウンドGPSデータと属性アンケートを用いています。


■分析結果

  • 1. 訪日欧米人旅行者、各国の人気急上昇トップ10

 各国の人気急上昇トップは下記の通りです。アメリカ人観光客では茨城県坂東市が2019年対比93.0倍、イギリス人観光客では秋田県小坂町が25.0倍、ドイツ人観光客では宮城県石巻市が14.0倍、フランス人観光客では愛知県長久手市が45.0倍、スペイン人観光客では新潟県長岡市が8.0倍、イタリア人観光客では群馬県草津町が9.0倍となっています。


・アメリカ

・イギリス

・ドイツ

・フランス

・スペイン

・イタリア



  • 2. 欧州人旅行者にもジブリパーク人気

 愛知県長久手市がイギリス、ドイツ、フランス、スペインの上昇率トップ10内にランクインしています。こちらは2022年11月にオープンしたジブリパークの影響かと推測されます。世界中で人気の高いジブリ作品ですが、欧州人への人気の様子がうかがえます。イギリスは2019年対比13.3倍、ドイツは8.0倍、フランスは45.0倍、スペインは5.2倍となっています。

(図)欧米各国の人気急上昇トップ10を比較、長久手市の上昇率に着目



  • 3. 温泉文化への関心

 外国人の方にとって温泉に入ることは文化の違いから躊躇をされる方も多いと聞きますが、フランス、スペイン、イタリアの3か国で草津市が急上昇しています。温泉に入ることそのものが受け入れられつつある可能性、もしくは古き日本が薫る佇まいや浴衣を着る非日常の体験などへの関心が広がっている可能性がうかがえます。フランスは2019年対比11.9倍、スペインは6.0倍、イタリアは9.0倍となっています。

(図)欧米各国の人気急上昇トップ10を比較、フランス、スペイン、イタリアで草津町が上位に



  • 4. 注目の観光資源、訪問エリアの拡大へ

 空港からの距離もあり交通利便性のあまり高くない、私たち日本人でもその特徴を知らないこともある地域への訪問がうかがえます。各地域の紹介サイトによると、刀匠の町である長野県坂城町、秋田犬で有名になった秋田県小坂市、日蓮宗の聖地であり身延山で宿坊もできる山梨県身延町、栄えた城下町を残し大洲城の宿泊を打ち出した愛媛県大洲市、世界最大級の釈迦涅槃像がある福岡県篠栗町、熊本県が人気漫画『ONE PIECE』と連携した復興プロジェクトの一環でサンジの像が設置されている熊本県益城町など魅力的な資源を持っている地域だとわかります。東京、京都など人気の高い地域への訪問だけでなく、そこから足を延ばして日本のローカルに興味を持つ旅行者が増えていることが今回のランキングでは特徴的です。
 長野県坂城町は2019年対比78.0倍、秋田県小坂町は25.0倍、山梨県身延町は14.0倍、愛媛県大洲市はフランス人が7.5倍、イタリア人が5.0倍、福岡県篠栗町は5.5倍、熊本県益城町は8.0倍となっています。

(図)欧米各国の人気急上昇トップ10を比較、ランキングに入った複数のローカルエリアに着目



 日本がこれまでに育んだ歴史と文化、また各地域で静かに伝承されている資源が、欧米諸国の観光客によって認知されています。交通データ事業では、訪日外国人の動態を明らかにする行動データ分析を通じて、日本全国各地域で様々な風習や伝統を持つ日本の魅力の発掘に貢献できればと考えています。



●交通データ事業について
ナビタイムジャパンの交通データ事業では、道路交通や公共交通、国内観光や訪日外国人について、移動に関する各種ビッグデータを活用した分析を行っています。
(HP:https://data.navitime.co.jp/


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交通データ事業お問い合わせフォーム
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●関連プレスリリース
・2023年1月12日:訪日外国人動態分析システム「インバウンドプロファイラー」 を全面リニューアル

https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202301/12_5552.html
・2023年5月25日:訪日外国人旅行者の変化をとらえる『NAVITIME インバウンドトレンド』を提供開始

https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202305/25_5591.html


●「インバウンドGPS」データについて
「インバウンドGPS」データとは、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人向けナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』(https://www.navitime.co.jp/pcstorage/html/japan_travel/english/)にてユーザーの同意を得て取得された、訪日外国人の移動実態データです。



※「NAVITIME」「インバウンドGPS」は、株式会社ナビタイムジャパンの商標または登録商標です。

 ※その他、記載されている会社名や商品名等は、各社の商標又は登録商標です。 

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会社概要

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山3-8-38
電話番号
-
代表者名
大西啓介
上場
未上場
資本金
-
設立
2000年03月