「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」と実感する奈良市の子育て世帯の割合が増加!

令和5年度「奈良市子育てに関するニーズ調査」結果

奈良市役所

本市では、「奈良市子どもにやさしいまちづくり条例」「奈良市子ども・子育て支援事業計画(奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン)」に基づき、すべての子どもが今を幸せに生きることができ、将来に夢と希望をもって成長していけるよう、様々な施策に取り組んでいます。

「子育てしやすいまち」としての知名度の高まりは、年少人口(0~14歳)の転入超過数関西1位(令和4年)等として表れていましたが、今回のニーズ調査で、「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」と実感する子育て世帯の割合が、前回調査(平成30年度)と比べ増加したことで、奈良市の子育て世帯においても「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」との認識が高まっていることがわかりました。

今回の調査結果は、今年度策定予定の「奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン(計画期間:令和7~11年度)」に反映し、さらに「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」となることを目指します。

トピックス

  • 「奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン(計画期間:令和7~11年度)」に反映することを目的に、令和5年12月「奈良市子育てに関するニーズ調査」を実施。

  • 前回調査(平成30年度)に比べ、「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」と実感する子育て世帯の割合が、対象である「0~2歳」「3~5歳」「小学生」の保護者すべてで増加。

  • 「子育てにおいての環境や支援の満足度」についても、前回調査と比べ、満足度が高いと回答した人の割合が増加 ⇒ 奈良市の子育て施策等について一定の評価

  • 調査結果を踏まえ、「奈良市子ども・子育て会議」で審議、パブリックコメントを実施後、令和7年3月頃に「奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン」を策定予定。

 1.調査の概要

調査目的

「奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン(令和7~11年度)」の策定に当たり、子育て世帯の保護者の就労状況、子育て支援事業の利用実態やニーズ等について調査を行い、計画に反映することを目的に実施。

  • 調査対象(奈良市全域/標本数 4,057人)

  1. 奈良市在住の就学前0~2歳児、3~5歳児の保護者各1,000人

  2. 奈良市内の小学生(2年生・5年生)の保護者2,057人

  • 調査方法

  1. 0~2歳、3~5歳…郵送配布、回収

  2. 小学生…学校配布・郵送回収

  • 調査期間

令和5️年12月1日~22日

  • 回収状況

回収数…2,135人 回収率…52.6%

(1)就労について

問 母親の就労の有無について

母親の就労の有無について、「就労している(育休等含む)と答えた人の割合が、H30年度と比較して、「0~2歳」「3~5歳」「小学生」のすべてで増加しました。

なお、国勢調査において、既婚女性(30~40歳代)の就業率については、全国的に上昇傾向であるが、全国平均と本市との差が縮まってきている状態です。

奈良市の取組

保育定員の拡充

本市において、民間保育所を整備する等、計画的に保育の受け皿を整備し、平成30年4月には6,686名であった認可定員数は、令和5年4月には 7,348名となる等、662名の保育の受皿を拡充しました。仕事を辞めなくても、就労し続けられる環境整備が進んだことが「0~2歳」「3~5歳」において、「就労している(育休等含む)」と答えた人の割合の上昇幅が大きい要因の一つと考えられます。

女性の就業支援事業を実施

キャリアアップセミナーや合同企業説明会を開催し、女性と企業のマッチングや就労活動に向けたスキルアップを支援。

DX人材養成講座を開催

結婚や出産などで一旦離職した女性等を対象に、企業の即戦力としてのDX人材養成に焦点を当てたスキルアップを促進し、就職・定着に繋げるための講座を開催。

(2)育児休業について

問 お子さんが生まれた時、育児休業を取得しましたか。【父親】

父親の育児休業について、「取得した(取得中である)」と答えた人の割合が、H30年度と比較して、「0~2歳」「3~5歳」「小学生」のすべてで増加しました。

〈奈良市の取組〉

ワーク・ライフ・バランス推進事業を実施

奈良市内の企業を対象に、男性の育児休業取得の重要性や効果についての啓発プログラムを実施し、育児休業が企業にもたらす利益や生産性の向上、ダイバーシティ経営の重要性などを伝えるワーク・ライフ・バランス推進セミナーを実施。

また、男性の育児休業取得の機運を醸成するため、市内及び近隣企業の好事例をヒアリング調査し、先進的な取組を市ホームページやSNSで発信しました。

イクメンハンドブックを配布

産後育休の導入など、赤ちゃんの誕生直後から育児休業を取得奨励する国の制度など、パパの育児休業を後押しする流れが生まれていることから、男性育休についてのページを新たに設け、取得するためのヒントを盛り込んでリニューアルしました。

(3)子育てしやすいまちについて

問 奈良市は子育てしやすいまちだと感じますか。

「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人の割合が、H30年度と比較して、「0~2歳」

「3~5歳」「小学生」のすべてで増加しました。

問 奈良市は子育てしやすいまちだと感じる条件は何ですか。

  • 「0~2歳」「小学生」では「経済的支援が充実している」と答えた人が47.2%、52.4%で最も多くなっています。

  • 「3~5歳」では「子どもにとって安全な環境がある」と答えた人が49.2%で最も多くなっています。

〈本ニーズに対する奈良市の取組〉

奈良市子どもセンター

子どもの安心・安全を守り、専門職等に子育て相談ができる等、子育てを総合的に支援します。

子ども医療費助成対象拡大

令和5年度より高校生世代まで対象に。令和6年8月診療分からは、窓口負担が一部負担金のみとなる現物給付の対象も高校生世代まで拡大。

第2子目以降保育料無償化

令和元年10月から始まった幼児教育・保育無償化に加え、令和5年度から第2子目以降の保育料を無償化しました。

(4)子どもにやさしいまちについて

問 奈良市は子どもにやさしいまちだと感じますか。

「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人の割合が、H30年度と比較して、「0~2歳」

「3~5歳」「小学生」のすべてで増加しました。

問 奈良市は子どもにやさしいまちだと感じる条件は何ですか。

・「0~2歳」「3~5歳」では「子どもが安心して過ごすことができる居場所や遊び場

がある」と答えた人が70.3%、65.6%で最も多く、「安心して子育てできる環境があ

る」と答えた人が67.7%、63.2%で続きます。

・「小学生」では「安心して子育てできる環境がある」と答えた人が64.2%、「子ども

が安心して過ごすことができる居場所や遊び場がある」と答えた人が62.6%です。

〈本ニーズに対する奈良市の取組〉

奈良市役所屋上こども広場
柏木公園 キッズパーク
ロートスケートボードパーク奈良

子どもたちが安心して過ごすことができる環境づくり

令和4年度に子どもセンター内に全天候型のキッズスペース及び屋外広場をオープン。

令和5年度には、市庁舎東棟の屋上にこども広場、ロート奈良鴻ノ池パークにロートスケートボードパーク奈良、柏木公園にキッズパーク第1弾をオープンしました。

(5)子育てにおいての環境や支援への満足度について

「0~2歳」「3~5歳」「小学生」を経年比較すると、満足度が高い4・5と回答した人が上昇する一方、満足度が低い1・2と回答した人は減少しています。

このことから、本市の子育て施策等について一定の評価が得られており、この結果、「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」と実感する子育て世帯の割合の増加につながっているものと考えられます。

調査の詳細は、「奈良市子育てに関するニーズ調査 調査結果報告書」をご覧ください。

https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/40/191532.html

 2. 計画策定に係る今後のスケジュール(予定)

今回の調査結果を踏まえた「奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン」の策定にあたり、下記のスケジュールで「奈良市子ども・子育て会議」に諮り、審議を行います。また、素案について、パブリックコメントを実施予定です。

また、7・8月に開催する「奈良市子ども会議」において「子どもにやさしいまちについて考えよう!」をテーマに議論してもらうとともに、子ども向けの素案を作成し、パブリックコメントでは広い世代から意見を募ることで、こども・若者の意見を取り入れます。

「奈良市子どもにやさしいまちづくりプラン」計画策定に係るスケジュール(予定)

  • 令和6年7月頃
    奈良市子ども・子育て支援推進本部で協議

  • 令和6年7月~10月頃
    奈良市子ども・子育て会議で骨子案、素案について審議

  • 令和6年12月頃
    素案についてパブリックコメントを実施

  • 令和7年3月頃
    奈良市子ども・子育て会議で計画(案)について審議

  • 令和7年3月頃
    奈良市子ども・子育て支援推進本部で協議、策定

 3. 新たな子育て応援事業

(1)産後ケア事業に訪問型を追加 (担当課:母子保健課)

産婦と子どもの心身の安定のため、産科医療機関等で体調管理や授乳・育児相談を行う「産後ケア事業」。人気の宿泊型と日帰り型に加え、訪問型(アウトリーチ)を追加しました。※1日2時間程度

〈対象〉産後1年未満の人と子ども

〈費用〉1日500円(生活保護世帯無料) 日帰り型と合わせて7日間利用可能

▼詳しくは奈良市ホームページ

https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/9071.html

(2)産婦健康診査費用を助成 (担当課:母子保健課)

産後の身体的機能の回復、授乳や精神状態の把握等のため、産婦健康診査費用を補助します。

〈対象〉産後2週間~1か月の産婦 ※対象者には受診券を発送

〈補助額〉1回目(産後2週間)・2回目(産後1か月)とも、上限5,000円

▼詳しくは奈良市ホームページ

https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/199126.html

(3)子育て広場が増えました (担当課:子ども育成課)

  • 子育て広場
    18か所

  • 子育てスポット
    22か所

おおむね0~3歳児とその保護者が気軽に集い、交流や情報交換、遊び・子育てに関する講習を受けられる「子育て広場・子育てスポット」。令和6年4月から新たに子育て広場3つを開設し、計40か所となりました。

関連リンク

▼「子どもにやさしいまち」「子育てしやすいまち」と実感する子育て世帯の割合が増加!【市長会見】(令和6年6月27日発表)
https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/210369.html

本件に関するお問い合わせ先

​奈良市 子ども未来部 子ども政策課
TEL:0742-34-4792

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代表者名
仲川げん
上場
未上場
資本金
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設立
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