生成AIを業務に「導入」57%、ITエンジニアを対象に生成AIの業務利用についての調査を実施

ソフトウェアのテスト・品質向上トータルサポート企業のバルテス・ホールディングス株式会社(本社:大阪市西区、東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長:田中 真史)のグループ会社、バルテス株式会社は、同社の運営するメディア「Qbook」にて、ITエンジニアを対象に実施した「生成AIの業務利用に関する実態調査」の結果を発表しました。

【TOPICS】

  1. 「生成AIを業務に取り入れている・試しに使用したことがある」と回答した方は全体の57%

  2. 使用生成AIはChatGPTが圧倒的に多く、2番目に多いMicrosoft Bingの倍以上の利用者数

  3. 生成AIの業務利用について社内ルールを定めている企業が約5割。約4割の企業はルールがまだ決められていない状況。一方で、業務利用を禁止されている企業が8%、情報が意図しないかたちで利用されるなど、情報の取扱いに関する危険性を無視できない点が理由として挙げられている。


【調査背景】
近年、生成AI(人工知能)技術が急速に進歩しています。すでに多くの企業で業務において生成AIを取り込み始めており、今後もさまざまな分野で活用されることが期待されています。生成AIの可能性が注目される一方、セキュリティ上の問題や生成される内容の真偽の懸念など、業務での使用に関しては様々な意見があるのが現状です。今回Qbookでは、一般の方よりも生成AIに触れる機会が多いと考えられるITエンジニアの方を対象に、業務利用の実態について調査をしました。

【調査結果トピックス】
(1)ご自身における業務の中で、生成AIツールやアプリを使っていますか?

生成AIについて、回答者全体のうち13%が「業務に本格的に取り入れている」と回答。また、「試しに利用している」、「利用を検討している」と回答した方は全体の63%に上りました。


(2)業務において、生成AIツールをどの程度の頻度で利用していますか?

「毎日利用している」と回答した方が全体の12%、「週に数回程度」が36%。全体の約半数の方は業務において生成AIを日常的に使用していると言えます。

(3)どのような用途で生成AIを業務利用していますか?

生成AIの利用用途について、「文章作成」が最も多い46%、「文章要約」が31%、「文章校正」が26%と、主に文章生成をAIに任せることが多いことが見受けられました。また、簡単なコード作成やバグの検出、エクセル関数の作成といったプログラミング用途で利用している方も多くいることが分かりました。

(4)主に利用している生成AIをお答えください。

主に利用している生成AIは、OpenAIの人工知能チャットボット「ChatGPT」が圧倒的に多く75%、2番目に多いMicrosoft Bingの倍以上の利用者数でした。その他の回答として「Perplexity AI」「Teamsの自動文字起こし」などの回答も見られました。

(5-1)社内での生成AI利用時のルールについて制限やルールがありますか?

生成AIの業務利用について「社内ルールを定めている」と回答した方は全体の48%でした。また、全体の44%は「制限されていない」と回答しました。一方で、業務利用を禁止されている企業が8%でした。情報が意図しないかたちで利用されるなど、情報の取扱いに関する危険性を無視できない点が理由として挙げられています。


(5-2)生成AIの業務利用が禁止されている理由
生成AIの業務利用が禁止されている理由について、以下の回答がありました。

  • 入力した情報がこちらの意図していない使われ方をされる可能性について、危険性が少ない、確率は低い、といった曖昧な説明ばかりのため、会社としては許可できない

  • まだガイドラインができていないため

  • ハルシネーション、ディープフェイク、プライバシー、セキュリティ、著作権の問題を確実に解決できると言い切れないため

  • システム部門にてツールの統一化を図っており、決定するまでは業務利用が禁止されている


アンケートの最後に、生成AIの業務利用に対する意見を伺ったところ、ポジティブな意見としては次のような意見がありました。

  • 社内情報の流出防止、生成される情報の正確性・信頼性確保(学習対象データ源の限定)等の課題が適切に解消できれば、業務での使用範囲は広がり、業務の効率化も進むと考える。(60代、PM)

  • 生成AIツールの回答は『総和』になりがちと思っているので、それが課題に対する最善の解なのかを判断したり、生成AIツールから得られた回答をさらに尖らせていくようなスキルが必要になったりすると考えています。(40代、システム企画・設計・開発)


一方、次のような意見もありました。

  • 社内の機密事項等(検討段階の企画など)がAIを通じて社外に漏洩しないかを懸念しており、またAIに精通している技術者がまだそこまで多くないため、それらが業務への本格的なAI導入のボトルネックとなっている。(20代、システム企画・設計・開発)

  • 便利でかつ結果が最もらしいが、情報が偏った画一的な方向にあると感じます。気づかず間違った方向に走るなどありそうだとも感じる。(50代、システム企画・設計・開発)


このように、生成AIの業務での利用はまだ懸念があり、手探りの現状となっていることが伺えます。

今後も企業だけでなく様々な場所で生成AIの利用が進んでいくことが考えられる中、生成AIを正しく使うためのルールや知識を把握することが重要です。
当社はIT業界全体の現状を把握するため、今後も継続的にアンケート調査を行い、生成AIの利用や導入を含めたソフトウェア品質向上の提案を行ってまいります。

なお、バルテスは、AI・自然言語処理の各種テクノロジーを提供する株式会社pluszero様と共催で、AI活用についてのWebセミナーを2023年11月9日(木)に開催します。AIが進む中で今後システム開発は、そしてソフトウェアテストはどう変わるのか、また、AIをテストするにはどのようなアプローチがあるのかを議論していきます。イベントの詳細は下記をご覧ください。


  • AIに関するセミナー概要

名称:生成AI時代にテストはどう変わるのか?AI活用の今と未来を探る
詳細・お申込:https://www.qbook.jp/event/20231005_1728.html
開催日時:2023年11月9日(木)15:00~16:30
費用:無料



■調査概要
調査方法    :「Qbook」でのWEBアンケート
調査対象者   :事業所及び企業に所属されているITエンジニア方
調査機関    :自社調査
有効回答数   :123名
調査日     :2023年8月29日~2023年9月15日

・引用・転載時のクレジット表記のお願い
本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「バルテス株式会社が運営するメディアQbookで実施した調査結果によると……」



  • バルテス・ホールディングス株式会社とバルテス株式会社について

バルテスグループは、ソフトウェアテストをメインとした品質向上支援サービスを提供しており、年間3,000件以上のプロジェクトを手掛けている本業界のリーディングカンパニーです。特に上流工程における品質コンサルティング及び体系的なテストエンジニアの教育プログラムを強みとしております。また、バルテス株式会社は、ソフトウェアテストに関する国際的な資格認定機関である「ISTQB」の最高位ランクである「Global Partner」に日本で初めて認定された企業です。

企業名:バルテス・ホールディングス株式会社 
証券コード:4442(東京証券取引所グロース市場)
代表者:代表取締役会長 兼 社長 田中 真史
本社所在地:(大阪本社)大阪市西区阿波座1-3-15 関電不動産西本町ビル8F
       (東京本社)東京都千代田区麹町1-6-4 住友不動産半蔵門駅前ビル11F
設立:2004年4月19日(2023年10月より持株会社体制に移行)
資本金:9,000万円
従業員数:888名(2023年6月末 グループ7社計)
ホームページ:https://www.valtes-hd.co.jp/

【バルテス株式会社】
企業名:バルテス株式会社 
代表者:代表取締役会長 兼 社長 田中 真史
本社所在地:(大阪本社)大阪市西区阿波座1-3-15 関電不動産西本町ビル8F
       (東京本社)東京都千代田区麹町1-6-4 住友不動産半蔵門駅前ビル11F
設立:2023年4月6日(2023年10月にバルテス分割準備株式会社から商号変更)
ホームページ:https://www.valtes.co.jp/

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会社概要

URL
https://www.valtes-hd.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
大阪市西区阿波座1-3-15 関電不動産西本町ビル8F
電話番号
06-6534-6570
代表者名
田中 真史
上場
東証グロース
資本金
9000万円
設立
2004年04月