オーストラリアで高品位銅鉱化帯の深部延長を捕捉
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州において、ピール・マイニング社(本社:オーストラリア・パース)と共同で実施しているコバースーパーベーズン地域のボーリング調査の結果、平成28年2月にニュースリリースした高品位銅鉱化帯の深部延長に相当する掘進区間長17m間で銅4.59%を含む、優勢な銅鉱化帯を捕捉しました。
コバースーパーベーズン地域はニューサウスウェールズ州の中央部に位置し、周辺には稼行中のエンデバー鉱山(鉛・亜鉛・銀;豪・CBHリソーシズ社操業)やCSA鉱山(銅・鉛・亜鉛・銀;スイス・グレンコア社操業)が所在し、平成23年8月にはマリーブル鉱床(銅・金・コバルト;現在、ピール・マイニング社とCBHリソーシズ社により共同探鉱中)が発見されるなど、鉱物資源ポテンシャルの高い地域に属します。
平成26年度から開始した本プロジェクトでは、土壌地化学探査、物理探査(空中磁気探査、地上重力探査、地上電磁探査、IP探査)により、順次鉱徴地を抽出し、ボーリング調査を実施してきました。今回、平成28年2月にニュースリリースした高品位銅鉱化帯の着鉱成果(WLDD001孔<掘進区間長2.82m、銅21.8%等>およびWLRCDD015孔<掘進区間長4.90m、銅4.3%等>)を踏まえ、その深部探鉱として実施したWLRCDD043孔において、738m–755m(掘進区間長17m)で銅4.59%、銀8g/t(地表下約600m)の優勢な銅鉱化帯を捕捉しました。
ボーリングコアの主な分析結果は以下のとおり。
■ 共同探鉱プロジェクトの概要
1)探鉱地域
コバースーパーベーズン(Cobar Superbasin)地域はニューサウスウェールズ州の州都シドニーの北西約600 kmに位置する。16の探査鉱区からなり、それらの総面積は約3,000平方kmである。
同地域では、堆積岩中に構造に規制されて胚胎するCSA鉱山やマリーブル鉱床等の銅・金・コバルト等を含有する多金属鉱床のほか、エンデバー鉱山に代表される大規模な鉛・亜鉛鉱床など、多数の金属鉱床の存在が知られている。コバースーパーベーズン地域においては、過去の探鉱により、土壌中の銅、鉛、亜鉛、金等の地化学異常、物理探査異常が捕捉されているほか、一部の地区ではボーリングにより銅・亜鉛・コバルト等の鉱化作用が捕捉されており、地質ポテンシャルの高い地域と評価される。
2)契約概要
JOGMECは3年間で400万豪ドルの探鉱費用を負担することにより、本プロジェクトの40%の権益を取得するオプション権を取得することができる(平成28年8月に取得済み)。また、その後2年間で300万豪ドルの探鉱費用を負担することを選択した場合、さらに10%(合計50%)の権益を取得するオプション権を取得することができる。
3)探鉱内容
既往探鉱およびこれまでの共同探鉱により、構造に規制される多金属鉱床の賦存可能性を示す探鉱結果が得られている。今後、物理探査およびボーリング調査等を実施することにより、既知鉱化帯の広がりを確認するとともに、新たな鉱床の発見を目指す。
(参考)
■ ピール・マイニング社(Peel Mining Limited)概要
オーストラリア・パースにオフィスを置くジュニア探鉱会社で、豪州証券取引所に上場している。コバースーパーベーズン地域近傍のマリーブル鉱床は、平成23年に同社が発見したものであり、現在、同鉱床が位置する鉱区の権益50%を有している。
■ 過去のニュースリリース
オーストラリアで高品位銅鉱化帯を捕捉 (平成28年2月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000091.html
オーストラリアで亜鉛・銅・コバルト等の共同探鉱契約を締結 (平成26年10月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000141.html
用語説明
コア:
掘削中のボーリング孔において地下の地層から採取される円柱状の岩石サンプル。通常、コア掘りにより採取される。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000261.html?mid=pr_170413
平成26年度から開始した本プロジェクトでは、土壌地化学探査、物理探査(空中磁気探査、地上重力探査、地上電磁探査、IP探査)により、順次鉱徴地を抽出し、ボーリング調査を実施してきました。今回、平成28年2月にニュースリリースした高品位銅鉱化帯の着鉱成果(WLDD001孔<掘進区間長2.82m、銅21.8%等>およびWLRCDD015孔<掘進区間長4.90m、銅4.3%等>)を踏まえ、その深部探鉱として実施したWLRCDD043孔において、738m–755m(掘進区間長17m)で銅4.59%、銀8g/t(地表下約600m)の優勢な銅鉱化帯を捕捉しました。
ボーリングコアの主な分析結果は以下のとおり。
現在、今回捕捉した銅鉱化帯のさらに深部延長を確認するボーリングを実施しています。また、これまでのボーリング調査では、この浅部でも銅鉱化帯を捕捉しており、引き続き、銅鉱化帯の全体像を把握するため、水平方向や深部方向への連続性、品位の増減、鉱体の形状等を解明していく予定です。
■ 共同探鉱プロジェクトの概要
1)探鉱地域
コバースーパーベーズン(Cobar Superbasin)地域はニューサウスウェールズ州の州都シドニーの北西約600 kmに位置する。16の探査鉱区からなり、それらの総面積は約3,000平方kmである。
同地域では、堆積岩中に構造に規制されて胚胎するCSA鉱山やマリーブル鉱床等の銅・金・コバルト等を含有する多金属鉱床のほか、エンデバー鉱山に代表される大規模な鉛・亜鉛鉱床など、多数の金属鉱床の存在が知られている。コバースーパーベーズン地域においては、過去の探鉱により、土壌中の銅、鉛、亜鉛、金等の地化学異常、物理探査異常が捕捉されているほか、一部の地区ではボーリングにより銅・亜鉛・コバルト等の鉱化作用が捕捉されており、地質ポテンシャルの高い地域と評価される。
2)契約概要
JOGMECは3年間で400万豪ドルの探鉱費用を負担することにより、本プロジェクトの40%の権益を取得するオプション権を取得することができる(平成28年8月に取得済み)。また、その後2年間で300万豪ドルの探鉱費用を負担することを選択した場合、さらに10%(合計50%)の権益を取得するオプション権を取得することができる。
3)探鉱内容
既往探鉱およびこれまでの共同探鉱により、構造に規制される多金属鉱床の賦存可能性を示す探鉱結果が得られている。今後、物理探査およびボーリング調査等を実施することにより、既知鉱化帯の広がりを確認するとともに、新たな鉱床の発見を目指す。
(参考)
■ ピール・マイニング社(Peel Mining Limited)概要
オーストラリア・パースにオフィスを置くジュニア探鉱会社で、豪州証券取引所に上場している。コバースーパーベーズン地域近傍のマリーブル鉱床は、平成23年に同社が発見したものであり、現在、同鉱床が位置する鉱区の権益50%を有している。
■ 過去のニュースリリース
オーストラリアで高品位銅鉱化帯を捕捉 (平成28年2月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000091.html
オーストラリアで亜鉛・銅・コバルト等の共同探鉱契約を締結 (平成26年10月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000141.html
用語説明
コア:
掘削中のボーリング孔において地下の地層から採取される円柱状の岩石サンプル。通常、コア掘りにより採取される。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000261.html?mid=pr_170413
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