「本当にいた怖い上司」に対する本音 “昭和上司の精神論” ハラスメントの定義に20代で賛否
〜根性は成長に必要7割 背景に令和の成長意欲~
転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社運営の『JobQ Town (※1)』は『ココだけの本音 (※2)』を通じて、社会人生活で出会った、今では考えられない”本当にいた怖い上司”の体験談やそれに対する意見を、匿名社会人男女を対象に募集及び調査した結果、総投稿数568件が集まりました。

【”昭和上司”に対する”令和部下”の価値観】
過去、昭和文化のエピソード(※3)を募集した際、”早朝の準備や雑務を新人が担当すること”に対して20代の9割が「古い」と考えているものの、”体調より仕事優先”という、ひと昔前の考え方と捉えられる体験談に対して20代が共感するなど、仕事への価値観に変化が見られています。ハラスメントの風潮を背景に上司部下の関係性やコミュニケーションにも変化が見える中、30代~50代が実際に出会った上司のエピソードに対する、20代の印象や価値観はどのようなものになっているのでしょうか。
JobQ Townでは『ココだけの本音』を通じて、社会人生活で出会った、今では考えられない”本当にいた怖い上司”の体験談やそれに対する意見を、匿名社会人男女を対象に募集及び調査した結果、総投稿数568件が集まりました。
【調査概要】
参加対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 :全国/男女/20~50代
実施期間 :2025年2月14日〜2月25日
総投稿数 :568件
調査方法 :インターネット調査
【TOPICS】
・30代~50代の100.0%が今では考えられない上司が「いた」と回答
・20代の71.8%が「”根性”は、成果や成長に繋がりやすいと思う」と回答
・20代の50.3%が、ノルマ未達で帰ろうとした際上司に呼び止められるのは「ハラスメントだと思う」と回答
【30~50代の”本当にいた怖い上司”の体験談】
30代~50代が経験した“昭和あるある”や、他の世代が知ったら驚きそうな苦労話として、”本当にいた怖い上司”の体験談を募集し、その体験談に対する20代の価値観や意見を収集しました。
30代~50代ユーザーに、社会人生活の中で”本当にいた怖い上司”がいたかを聞くと、「いた」が100.0%、「いない」が0%となり、以下の体験談やコメントが集まりました。
・帰宅しようとしたら、ノルマクリアしてないのに帰るのか!と上司に怒られた
・"やる気がないようだから別の人に任せる"と言われ業務を外されかけた
・毎晩、上司の昔の武勇伝や根性論に付き合わされていた
・コストダウンの折衝の際に根性論で何とかしろと言われた
※その他回答コメントは「JobQ Town」にて確認いただけます。https://job-q.me/28941


【30代以上のエピソードに対する20代の価値観】
1. 根性論に関するエピソード
30代以降が疑問に思っていた「根性は、成果や成長に繋がりやすいと思うか」に対する20代の意見を聞くと、成長に「繋がりやすいと思う派」は71.8%、「繋がりやすいと思わない派」が28.2%となり、令和における根性論に対する20代のコメントが多く集まりました。
・粘り強さが求められる場面では、根性が突破口となり成功を引き寄せる原動力になる
・上司から信頼を得るためには下積みも必要だと思う。望まない仕事もこなせる根性がないと成果が出ない
・もちろん根性だけではないが、同じ能力で根性がある人とない人ではある人の方が成果を出せる
・根性がある事で、壁にぶつかった時にも乗り越えようとする力があるので、成長に繋がると思う
・根性がないと大事な場面で力を発揮できない。大きな仕事を任せてもらえないイメージがある
※その他回答コメントは、「JobQ Town」にて確認いただけます。https://job-q.me/28951


2. ハラスメントに関するエピソード
30代以降が体験した「帰宅しようとしたらノルマをクリアしてないのに帰るのか、と上司に怒られた」エピソードが、ハラスメントに該当するかについて20代の意見を聞くと、「ハラスメントだと思う派」は50.3%、「ハラスメントだと思わない派」が49.7%と意見が割れる結果となり、20代が考えるハラスメントの境界線について多くのコメントが集まりました。
◾️ハラスメントだと思う派
・定時に帰らせない、つまり業務時間外に仕事を「強制」していたらハラスメントだと思う
・追い詰められて私生活に影響してしまうのであればそれはハラスメント
・言い方や伝えるタイミングを見分けないとハラスメントと言われてしまうと思う
◾️ハラスメントだと思わない派
・若手が成長するには上司の厳しい姿勢も大切。成果を約束する場合上司として必要な声かけだと思う
・普段の態度にもよるが、会社に貢献する一員として仕事を成してないため指摘されるのも無理はない
・上司も目標達成させるために色々考えていると思う。最低限の会話は必要だと思う
※その他回答コメントは、「JobQ Town」にて確認いただけます。https://job-q.me/28950


【調査まとめ】
今回「ココだけの本音」を通じて実施した調査では、30代〜50代の10割が今では考えられない”上司”がいたと回答する結果となっています。中でも、20代の過半数が「ノルマ未達で帰ろうとしたら呼び止められる」ことをハラスメントと受け取るものの、「伝え方・業務時間外による」という意見も挙がるなど、ハラスメントの境界線に対して賛否が分かれました。ハラスメント認定をしない/受けないためにも、企業に属す一個人としての受け取り方・伝え方への配慮が求められていると考えられます。
昨今、20代には昭和の価値観が通用しないと考えられている風潮がありますが、昭和の代名詞の一つとされる「根性論」については、20代の7割が「成長に繋がる」と前向きな意見を示しています。コミュニケーションやはたらき方に対しては、現代の風潮に沿う価値観傾向が見られる一方で、仕事への向き合い方については、ひと時代前と似通った価値観を持つ20代が多数であることがわかります。ハラスメントの定義も揺らぐ結果が出ているように、20代の大半が昭和の考え方を持たないであろうという、昨今の観念を見直す必要性も見える調査結果となりました。
■(※3)2024年12月実施 「本当にあった怖い時代」
https://jobsoken.jp/info/20241209/
■(※2)ココだけの本音について
『ココだけの本音』は、本音を「言える・知れる・気付ける」特徴があります。自分の本音を打ち明けるだけでなく、他の人の本音を知ることで、新たな本音に気づくことができる場を提供しています。『ココだけの本音』を通じて、家族や友人、職場の人には言えない”はたらく”にまつわる本音を収集・蓄積してまいります。そして今後もリアルな本音を拾い上げることではたらく個人の明日に貢献してまいります。
■(※1)JobQ Townについて< https://job-q.me/ >
「あなたが知りたい”はたらく”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQ Townの累計登録者数は40万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。
■JobQ Town”はたらき方のギモン・悩み”に関するQ&A
https://job-q.me/categories/career/questions-and-concerns-about-workstyle
■パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/ >
パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス転職サービス「doda X」を通じて人材紹介、求人広告、新卒採用支援などを提供しています。2022年5月にはプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro」を立ち上げ、副業・フリーランス領域にも本格参入。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。
当社のミッションについて:https://www.persol-career.co.jp/mission_value/
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