【3月M&A統計】前年同月比13件増の131件、3月として最多の3.3兆円

大型の海外案件が増加

株式会社ストライク

2025年4月3日 10時30分

株式会社ストライクが運営するウェブメディア「M＆A Online」は、2025年3月のM&A件数（適時開示ベース）をまとめました。3月は前年同月比13件増の131件となり、2カ月連続の増加となりました。取引総額は3兆3399億円と、前年同月の6.4倍に増加しました。調査データのある2008年以来、3月として件数・金額ともに最多で、3兆円を超えたのは2023年12月（4.1兆円）以来15か月ぶりです。

上位１～８位が大型の海外案件

3月の特徴は、海外企業がからむ大型案件が相次いだことです。上位1位から8位まで海外企業が売り手、買い手、対象のいずれかに入るケースが並びました。国内市場が縮小に向かう中、海外の成長分野に積極的に投資する動きが活発化しています。一方で、セブン&アイ・ホールディングスが総合スーパー「イトーヨーカ堂」などを運営するヨーク・ホールディングスを米ベインキャピタルに売却するなど、かつて日本の小売業を代表する存在だった総合スーパーが再編の対象となりました。

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取引総額の大きい企業上位10社

ソフトバンクグループ：半導体設計の米アンペア・コンピューティングを子会社化（9730億円）
セブン&アイ・ホールディングス：スーパー事業を運営するヨーク・ホールディングスを米ベインキャピタルに売却（8147億円）
トライアルホールディングス：総合スーパーの西友の株式を米KKR、米ウォルマートが売却。トライアルの完全子会社に（3826億円）
トプコン：米投資ファンドのKKRと組み、MBOで株式を非公開化（3481億円）
商船三井：化学品などタンクターミナル大手のオランダLBCを子会社化（2605億円）
豊田通商：金属リサイクル大手の米ラディウス・リサイクリングを子会社化（1344億円）
日産自動車：仏ルノーとのインド合弁会社「ルノー日産オートモーティブインディア」をルノーに譲渡（617億円）
大塚ホールディングス：スイスの創薬ベンチャー「アラリス・バイオテック」を子会社化（594億円）
イオンフィナンシャルサービス：イオン・アリアンツ生命保険を明治安田生命保険に譲渡（494億円）
天馬：創業家の資産管理会社が、MBOで株式を非公開化（483億円）

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