「Adobe AIR for TV」の承認を獲得し、次世代インターネットTV開発の可能性を拡大

STマイクロエレクトロニクス

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STi7108ベースのSTB用プラットフォームにAdobe AIR(R)を移植し、
主要コンスーマ機器メーカーにおける
豊富なインターネット・アプリケーション開発環境を実現
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エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーで、セット・トップ・ボックス(STB)/統合型TV用ICの
主要メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は
Adobe(R) AIR(R)ベースのゲームやその他アプリケーションの実行可能な
次世代インターネットTV向けの最新技術開発に正面から取り組んでおり、
その先進的なHDTV用システム・オン・チップ(SoC)プラットフォームを
大きく前進させました。

STは、先進的な双方向型HD STB向け第3世代SoCプラットフォームへ、
TV向けAdobe AIR(R) 2.5を移植し、認定を受けたことを発表しました。Adobe
Flashプラットフォームの主要コンポーネントであるAdobe AIRソフトウェア
により、OEM・ODM各社、アプリケーションおよびサービス開発者は、豊富な
インターネット・アプリケーションやゲームを開発・構築し、組込み機器および
システム(特にSTBおよびTV)向けに双方向HDビデオの導入が可能になります。

STのSTi7108をベースとした最新のSTB向けリファレンス設計が、Adobe社の認定
を取得することに成功しました。また、Adobe AIRに加え、Digital Home用
Adobe Flash技術を低・中価格のHDTVを対象としたデコーダIC STi7105を
ベースとしたSTBプラットフォームに移植することにも成功しました。

Adobe社の認定取得済みのSTi7108をベースとした 新しいリファレンス設計では、
ユーザがAdobeソフトウェア・ツールを使用することで、先進的なユーザ・
インタフェース、ゲームおよび高解像度オーディオ/ビデオ・ストリーミング・
アプリケーションといったActionScript(R) 3ベースのTV向けアプリケーション
を上記プラットフォーム上に最小の開発コストで構築することが可能です。
Adobe Flashプラットフォームは、STi7108で使用可能なハードウェアを活用し、
最大1080pのHDオーディオ/ビデオを提供します。これにより、サービス事業者は、
Dolby AACオーディオやH.264ビデオ等の業界標準コーデックを使用し、
HDストリーミング・サービスを提供できます。

STのホーム・エンターテインメント・ディスプレイ・グループ、ネットワーク・
ホーム製品事業部 ジェネラル・マネージャであるLaurent Remontは、次の様に
コメントしています。「STは、次世代のインターネット接続型STBおよび統合型
TV向けの先進的ハードウェアと極めて堅牢なプラットフォームに対応したTV用
ソフトウェア技術であるAdobe Flash/AIR をサポートすることにより、進行中の
ホーム・エンターテインメントの進化をリードします。STi7108をベースとした
STB用プラットフォームやFreemanをベースとしたTV用プラットフォームは、
世界クラスのスマート・コンスーマ機器に高い性能と低消費電力性を提供します。
これらの機器は、先進的なユーザ・インタフェースを内蔵しており、多くの
マルチメディア・コンテンツに高速アクセスする豊富なインターネット・
アプリケーションに対する消費者の期待に応えます。」

Adobe社のビジネス開発担当上級ディレクターであるJennifer Carr氏は、
次の様にコメントしています。「ST製品への対応は、消費者が普段のTV番組を
超えた豊富なプレミアム・コンテンツをTVで楽しむきっかけとなる、拡張性の
高いソリューションを実現します。Flash Accessを主要なコンテンツ保護
ソリューションとしてサポートしているため、コンテンツ所有者・配信者は
顧客にプレミアム・コンテンツを安全に配信するための別の手段を手に入れた
ことになります。」

現在、STi7108をベースとしたSTB用リファレンス設計向けAdobe AIRは、
評価および開発用として世界の大手コンスーマ機器メーカー各社に提供中です。

技術情報: STi7108
STi7108は、デュアルCPUホスト・プロセッサおよびL2キャッシュ(256K)を内蔵
しており、最大3000 DMIPSの性能を発揮します。また、3Dグラフィックス・
エンジンが、3D EPG(Electronic Program Guide)等の革新をサポートする
新たなユーザ・インタフェースを実現すると同時に、STB上で先進的な
インターネット・コンテンツや高性能なゲーム機能の利用を可能にします。
3Dグラフィックス、イーサネット、USB、PCIeおよびe-SATAインタフェースを
搭載したSTi7108は、インターネット機器、DVRストレージ、外付けFlashメモリ
およびHDDを接続することができる市場初のSTB用ICです。

STi7108は、ARM(R) Mali-400(TM)グラフィックス・プロセッサを内蔵したことで、
HD対応の強力な3D体験を提供します。同製品は、H.264、MVC、MPEG2、VC-1、
WMV9インターネット・ビデオおよびMPEG4 part 2を含む業界標準フォーマットに
基づいたビデオのデコードが可能です。最大解像度は1080p 50/60で、
1080i/720pのピクチャ・イン・ピクチャまたはモザイク・フォーマットを同時に
処理します。また、1066MHzの32/16bitデュアルLMI DDR2/DDR3に対応する柔軟な
メモリ・インタフェース・オプションも備えています。

STi7108は、最大6本のトランスポート・ストリームへの入力に対応すると共に、
HDCPコピー・プロテクションを備えたHDMI 1.4を通して、最大解像度のHD 3DTV
コンテンツを供給します。さらに、従来のCA技術と組み合わせることができる
DRMもサポートしています。DLNA(Digital Living Network Alliance)仕様に
準拠したコンテンツ共有をサポートするため、次世代HDメディア・プレーヤ
およびOTT(Over-The-Top)STBで使用することも可能です。

オーディオ処理サブシステムや2Dグラフィックス処理等の他の統合プロセッサに
加え、STi7108は現在量産されている製品に性能面で大きな差をつけています。
そのため、STB設計者のマルチメディアに関する付加価値機能・サービス開発の
幅が広がり、市場での製品差別化に役立ちます。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使すること
により、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションに
おいて他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2010年の売上は103.5億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
コンスーマ セグメント
TEL:03-5783-8340 FAX:03-5783-8216

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会社概要

STマイクロエレクトロニクス

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URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
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設立
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