美術史における人間中心主義を脱し、人間と自然の関係を軸とした新たな芸術の歴史を世に問う『ポスト人新世(じんしんせい)の芸術』(著・山本浩貴)が6月28日(火)に発売
美術出版社(東京都品川区)は、まったく新しい⼈間と⾃然の美術史を論じた『ポスト⼈新世の芸術』を刊⾏いたします。著者は2019年に『現代美術史』(中公新書)をまとめ上げた、⼭本浩貴。⼈類の活動が地質学的なレベルでも重大な影響が出るようになり「⼈新世」とも称される現世代において、アーティストは⾃然をどう解釈してきたのか、そして未来に何を問うべきか。気鋭の美術評論家が語る、ポスト「⼈新世」の芸術論です。
- 本書概要
人文科学の領域において、しばしば「芸術」や「美」の観念はあたかも人間の専売特許のごとく扱われてきました。しかし、「何かを見たり聞いたりしたときに感じる経験」としての美意識には、動物や植物と共通の基底が存在することを、近年のいくつかの研究が明らかにしています。本書は、美術史や文化研究で支配的な「人間を中心に据えた視点」を脱却し、人類という種を相対化した目線から、芸術の歴史を捉え直すことに挑戦しています。
人類の活動が地質学的にも重大な影響をもつようになった「人新世」とも称される現世代。アーティストは自然をどう解釈し、次世代に何を問うのか。気鋭の美術評論家が「ポスト人新世」を語ります。
- 著者プロフィール
1986 年生まれ。文化研究者、アーティスト。一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。2013〜2018 年、ロンドン芸術大学トランスナショナルアート研究センター博士研究員。韓国・光州のアジアカルチャーセンター研究員、香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教を経て、2021年より金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師。著書に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年) 、『トランスナショナルなアジアにおけるメディアと文化 発散と収束』( 共著、ラトガース大学出版、2020年)など。
- 書籍情報
『ポスト人新世の芸術』
発売|美術出版社
発行|カルチュア・コンビニエンス・クラブ
価格|2,500 円+税
発売日|2022年6月28日
仕様|320ページ、 四六判
ISBN|978-4-568-20281-6 C0070
ご購入はこちら|https://www.amazon.co.jp/dp/4568202817
- 美術出版社
『美術手帖』『ワイナート』などの定期雑誌、『カラー版美術史シリーズ』をはじめとする美術・デザイン・建築などの芸術全般にわたる書籍の出版、美術展のカタログ制作、「美術検定」事業のほか、アートと人々をつなぐ多彩な事業を行っています。
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