【将来の介護に対する不安ランキング】男女500人アンケート調査

将来の介護に関する意識調査

株式会社AlbaLink

株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、30代以上の男女500人を対象に「将来の介護に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
詳細は訳あり物件買取プロにて公開。( 
https://wakearipro.com/anxiety-about-nursing-care/ )

親や自身が年齢を重ねてくると、気になってくる介護問題。周囲に介護を経験した人が増えてきたり、帰省時に親の老いを実感したりすると、自分事として考える人も多いのではないでしょうか。

今回、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/ )が運営する訳あり物件買取プロ( https://wakearipro.com/ )は、30代以上の男女500人を対象に「将来の介護」についてアンケート調査を実施しました。

【調査概要】

調査対象:30代以上の男女

調査期間:2025年1月28日~30日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性351人/男性149人)

回答者の年代:30代 48.0%/40代 31.6%/50代 14.6%/60代以上 5.8%

【調査結果サマリー】

家族や自分の介護に備えている人は18.4%

・介護の不安対象は「自分の親」が最多

・将来の介護に対する不安1位は「介護にかかる費用」

・介護について知りたい情報は「介護にかかる費用」

家族や自分の介護に備えている人は18.4%

30代以上の男女500人に「家族や自分の介護に備えているか」を聞いたところ、「十分備えている」「ある程度備えている」と回答した人は合わせて18.4%でした。

ただし50代以上では「備えている」と回答した人が27.5%と、全年代よりも10%近くアップしています。年齢を重ねて親や自分の衰えを実感すると、準備しようと思うのだと考えられます。

介護の不安対象は「自分の親」が最多

「誰の介護について不安があるか」という問いには、「自分の親」と答えた人が73.6%で圧倒的多数を占めました。自分の介護について強く心配している人には、独身だったりすでに親が亡くなっていたりする人がいました。

・自身の親。まだまだ元気だけどちょっとしたことで老化を感じて不安になる(30代 女性)

・独身なので自分自身(50代 女性)

・義母。歩行困難とまでは言いませんが、だんだんと歩けなくなってきているので、不安を感じています(40代 男性)

・昨年まで認知症の父を介護していました。現在入院している母も認知症の症状が出ています。退院して在宅で介護できるか不安です(60代以上 男性)

・夫は私に比べて体が大きいので、夫の介護に不安があります。介護する側とされる側の気持ちのすれ違いも不安です(60代以上 女性)

なお男女別で見ると、「配偶者の親」と答えた人の割合が、男女で大きく異なります。

女性のほうが「配偶者の親」の介護を心配している傾向にあるとわかりました。

また女性が挙げた「介護が心配な対象」は1人あたり平均1.39個なのに対し、男性は平均1.18個です。つまり女性は「心配する範囲」が広いこともわかりました。

将来の介護に対する不安1位は「介護にかかる費用」

「将来の介護について具体的に何が不安か」を聞いたところ、圧倒的1位は「介護にかかる費用(58.8%)」、2位は「仕事との両立(14.0%)」でした。

「金銭面」と「今の生活との両立」についての不安が多く寄せられました。仕事をしながら、あるいは遠方からの介護だと、仕事や生活に大きな影響が出ると予想されます。そして仕事に影響が出ると、金銭面での不安も大きくなるでしょう。

なお「介護スキル」「体力」「精神的負担」「バリアフリー」といった回答からは、在宅介護を念頭に置いている人が多いことも伺えます。

<1位 介護にかかる費用>

・現状でも経済的に厳しいのに、もし介護が始まってしまったら、経済状況がどうなるのか不安です(30代 女性)

・介護施設に入ってほしいが、本人の年金だけで足りるか不安がある(40代 女性)

・健康寿命が近づいたら、介護付き賃貸に移住しようと思っている。1人あたり500万円程度の初期費用と予想しているが、入居後の月額も気になる(50代 男性)

公的な介護サービスを利用する際には介護保険を使えますが、全額タダになるわけではありません。介護用品や介護用リフォームなどにもお金がかかり、介護が必要な状態で長生きするほど、介護関連のコストは積み重なっていきます。

また要介護になることを見越して「介護付きの賃貸物件」「シニア向けマンション」などに住み替えする場合にも、費用がかかります。そのため「本人の年金で賄えるのか」「子ども世代が援助する場合、いくらくらい必要なのか」などを心配している人も多くなりました。

<2位 仕事との両立>

・介護のため地元に帰る場合、地元で仕事があるのか(30代 女性)

・現在の仕事を続けられるか(50代 男性)

「介護離職」という言葉があるように、介護と仕事の両立に苦しんで、仕事を辞めたり転職したりする人も多くいます。長く続けてきたやりがいある仕事を辞めるのは辛いことですし、離職後に条件の良い仕事がすぐ見つかるとも限りません。無職の状態だと経済的な不安も大きくなります。

そのため、できるだけ今の仕事を続けたいものの、介護と両立できるのか不安に感じている人も多いとわかりました。

<3位 施設に入所できるか>

・自分では絶対に家族の介護をしたくないので、介護が必要になったらすぐ施設に入れられるかが心配。希望者が多くなり、空きがなさそうなので(30代 女性)

・近くに介護施設がないので不安に思っています(40代 女性)

・独身なので、体が動かなくなったら介護施設に入れるかどうか不安です(60代以上 男性)

比較的費用の安い特別養護老人ホームは、入居希望者が多く入居待ちになるケースも。親や自分が入居したいときにすぐ入れるのか、不安になるのも当然です。とくに「介護を頼める人がいない」「自分では親の介護をしたくない」と思っている人は、強い不安を感じるでしょう。

入居型の介護施設には特養だけではなくいろいろな種類がありますし、特養も地域によっては空きがあるので、範囲を広げて調べてみるのもいいでしょう。

<4位 遠方からの介護になる>

・実家が遠方のため、もし介護が必要な状況になってもすぐには手伝いに行けない。施設に入るにしても、手続きなどに対応する時間があるか心配(30代 男性)

・離れた場所に住んでいるし、母も地元を離れたくないと言っている。いざというときに、どこでどのように面倒を見ればいいのかわからなくて不安(30代 女性)

・自身の親が遠方で暮らしているため、自分の生活と介護をどのように両立させるべきか、方法がわからず不安です(50代 女性)

親と離れて暮らしている場合、親の介護が必要になった際にどうしたらいいのか不安ですね。自分で日常的に介護する場合は、一般的に「親の近くに引っ越す」「親を近くに呼び寄せる」の二択になります。

自分が引っ越すなら仕事や家庭との兼ね合いが心配ですし、親が転居したがらないことを心配している人もいました。

<5位 介護スキルがない>

・介護の経験がないので、自分でできるのかがわからない(30代 女性)

・介護スキルがないので、入浴や排せつの世話などをどうしたらいいか不安です(30代 男性)

介護の経験がないと、要介護者の身体を支えたり移動させたりする動作をどうやればいいのか不安になります。家族が認知症になってしまった場合には、声のかけ方などにも戸惑うでしょう。

ただ介護スキルに関してはYouTubeの動画などでも学べますし、実践で学びたいなら介護系のスクールで「介護職員初任者研修」を受講する方法もあります。認知症の家族をもつ人向けのオンラインセミナーなども開催されていますので、調べてみるのもおすすめです。

<6位 体力がない>

・夫と同い年なので、夫が要介護になるときはたぶん私自身も相当な年齢になると思う。今でも体力があるほうではないので、実際に介護するにしても施設に任せるにしても、対応できる体力が自分にあるかわからない(30代 女性)

・腰の状態が悪いので、親の介護が必要になったときに、自分の腰をかばいながら介護ができるのかが不安(40代 男性)

とくに女性が男性を介護する場合には、体格差があるため体力面でしんどい思いをすることもあります。男性でも病気や怪我の影響で不安がある場合、実際に介護を担うことになると不安を感じるでしょう。

また要介護度の高い人を在宅で介護していると、1日中つきっきりになるケースも。このような場合は、介護者が健康で若くても「介護疲れ」を感じやすくなります。

<7位 精神的負担が大きい>

・自分が介護するとなった場合、温かく根気よく介護ができるのか(30代 女性)

・自分自身の生活が不自由になり、ストレスがたまることです。関わりたくない分野です(50代 女性)

介護の体力的な負担が大きくなったり、介護している期間が長くなったりすると、精神的な負担にもつながります。「いつまで続くかわからない介護に、自分の自由やお金を奪われている」と感じてしまう人もいるでしょう。

また責任感の強い人ほど一人で抱え込んでしまい、誰にも相談できずに孤立感を深めてしまうことも。認知症の介護では、コミュニケーションがうまく取れないことに悩むケースもあります。

<8位 家がバリアフリーでない>

・家が古く、小さな段差が多いため介護に適さない(30代 女性)

・自宅の生活スペースが2階(40代 女性)

・家がバリアフリーでないため、住環境をどう整えるか悩んでいます(50代 男性)

在宅介護する場合には、住環境を介護しやすいように整えたいものです。介護しにくい家だと、要介護者にも介護者にも負担になるからですね。

しかし、段差の多い家や水回りが狭くて車椅子で移動できない家などを介護向きの家にするためには、リフォームが必要になります。このような場合には「リフォームできるのだろうか」「リフォームにはいくら費用がかかるのだろうか」といった不安が生まれます。

介護について知りたい情報は「介護にかかる費用」

介護について知りたい情報で最も多かったのは「介護にかかる費用(49.2%)」でした。2位「利用できるサービス(30.4%)、3位「介護保険制度の詳細(16.2%)」、4位「介護施設の選び方(13.4%)」が続きます。

介護の費用について不安を抱えている人が多かったので、「費用の情報を知りたい」という回答が多くなるのも自然なことですね。介護保険制度についてよくわからないという人も多く、「制度の詳細」「手続き方法」「介護施設の種類や選び方」の情報を求める声も目立ちました。

わからないことが多いからこそ、気軽に相談できる場所の情報も必要とされているようです。

<1位 介護にかかる費用>

・家で介護した場合と施設にお願いした場合で、それぞれどれくらいの費用が必要になってくるか。実際に介護を体験した人の声も聞いてみたい(30代 女性)

・介護に必要な費用を試算できるアプリやサイトがあると便利です(50代 男性)

・かかる費用を正確に知りたいです。広告などで示される金額は介護度や負担限度額などにより大きく異なります。高い場合の提示を最初からしてくれないと検討の余地がないので、少なめではなく「本当はこのくらいかかる」と具体例も合わせて正しく提示してほしいです(50代 女性)

介護費用は一般的に月々83,000円程度と言われます。ただ「要介護度」「介護の期間」「利用するサービス」「在宅介護や施設介護か」によって実際の費用は変わるので、自分や親の場合は実際どうなのかを知りたい人が多いとわかりました。

また、費用をより安くする方法や介護費用が足りないときに使える制度なども合わせて知っておきたいという声も。

「介護にかかる費用の目安」「介護に関する助成金・慰労金制度」などについて知っておくことで、実際に介護が始まったときに金銭面で困らないための準備ができます。

<2位 利用できるサービス>

・要介護度が低くても利用できるサービス。送迎など交通手段についてのサービス(30代 女性)

・介護に関してどんなサービスがあるか知りたい(40代 男性)

・地域の支援サービス。「こんな場合にこんなサービスが役立つ」というような体験談(40代 女性)

介護保険を使ってどのようなサービスが受けられるのかや、民間の介護関連サービスについて知っておきたいという人も多くなりました。使えるサービスを知っておくと、いざ介護が必要となったときの心構えもしやすくなります。

一方で「国や地域の支援サービスを知りたいが、自分が助けてもらえる対象にはならないだろうと諦めている」という声も。財政悪化や介護職不足による介護サービスの縮小を危惧している人もいるとわかりました。

<3位 介護保険制度の詳細>

・まずは介護保険制度の詳細を知りたいです(30代 女性)

・介護保険の内容、利用できる範囲(50代 男性)

・介護保険制度のことがあまりわかっていないので、詳しく知りたい(50代 女性)

介護について不安がありながらも、「介護保険制度についてよくわかっていない」という人も多いとわかりました。介護に備えるにあたり、根幹となる制度について理解していないのは、確かに不安ですね。

仕事で介護に関わっている人以外は、実際に介護保険を利用する段階にならないと、なかなか介護保険について意識することがないのだろうと推測できます。

<4位 介護施設の選び方>

・とにかく施設に入ってもらいたいので、施設の選び方(30代 男性)

・介護施設の選び方が知りたいです。祖母のときにいくつか両親と一緒に見学して、施設ごとに方針が違うことを知りました。また今はネットでいろいろ調べられますが、しっかりした本当の情報を知りたいです(40代 女性)

・施設入居に必要な情報はケアマネさんから得られていますが、比較検討の情報も知りたいです(50代 男性)

「特別養護老人ホーム」「グループホーム」「介護付き有料老人ホーム」など、さまざまな形態の介護施設があります。雰囲気も施設の運用方針もさまざまなので、比較して良い施設を選びたいと考えている人が多いとわかりました。

施設入居する際はケアマネージャーから情報提供を受けられますが、ケアマネージャーがよく知っている施設に偏りがあることも。そのため、たくさんの情報を得て選びたいと考えている人もいました。

<5位 仕事との両立方法>

・自宅で介護が必要になった場合、私はどうやって働けばいいのか。他の人たちが具体的にどうやって介護しているのか(30代 女性)

・介護をしながらでもできる仕事の情報(40代 男性)

今の仕事を続けながら介護ができるのかという点を気にしている人が多数。

一方で「今の仕事を辞めたとき、介護と両立しやすい仕事はどう見つければいいのか」という視点で情報を探している人もいるとわかりました。物理的な距離や時間などの兼ね合いで今の仕事を続けられない場合は、新しい仕事を探す必要があるからですね。

具体的な情報としては、介護と仕事を両立している人の体験談などが求められているようです。例えば「どの介護サービスをどう有効活用すればいいのか」「介護との両立を支援するような会社の制度」「介護のために転職するときの注意点」などがあると、安心しやすいと推測できます。

<6位 相談できる場所>

・私には子どもがいないので、身寄りがいなくなったときに頼れる窓口をたくさん知っておきたい(30代 女性)

・介護で困ったときに、気軽に相談できる人や施設はどこなのか(50代 女性)

・まずどこに相談したらよいのか、相談窓口がどこなのか知りたい(60代以上 女性)

相談窓口を知っていれば、実際に介護で困ったときに連絡しやすくなるため、安心感を得られるでしょう。「介護保険の利用を考え始めたときの窓口」「介護中に困ったときの窓口」「緊急時の窓口」など、用途に合わせて複数の相談窓口を知っておくことも大切です。

また「気軽に相談したい」という声も複数あって、窓口の相談しやすさも重要だとわかりました。

<7位 具体的な手続き>

・介護施設の入れ方(30代 女性)

・介護制度の申請方法(30代 男性)

・介護サービス利用開始の手順(40代 女性)

「家族に介護が必要になったときや、介護施設への入所を希望するときの手続きについて知りたい」と考えている人も多いとわかりました。介護保険制度についての理解があいまいな人も多いことから、「入り口の部分がわからない」と感じる人が多いことにも納得できます。

介護サービスを利用したいときに本人や家族がまずすることは、「市区町村に要介護認定の申請を提出すること」です。介護が必要だと判断されたら、ケアマネージャーにケアプランの作成を依頼します。要支援と認定された場合には、保健師などによって介護予防ケアプランが作成されることになります。

まとめ

介護についての不安としては「費用」「仕事との両立」と答えた人が多くなりました。また知りたい情報としては「費用」「介護保険制度の詳細」が挙がっています。

介護保険制度についてよく理解しないまま不安を感じている人も多かったことから、「知らないことで不安が強くなっている」とも考えられます。利用できる介護サービスや費用感を把握しておけば、「自分で介護できないときは◯◯サービスを使おう」「介護に備えて◯◯円くらい準備したい。親に貯金や年金の額を聞いておこう」といった心構えができますよね。

またランキング上位には入りませんでしたが、「介護を受ける本人の意向がわからないので不安」という声もあり、こちらも「わからないこと」への不安です。

介護保険制度や近隣の介護施設の情報を調べるとともに、介護について家族と話し合うことでも、不安は軽くなるのではないでしょうか。身寄りがなくて不安な人は、成年後見人制度などについて調べておくのもおすすめです。

※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://wakearipro.com/anxiety-about-nursing-care/

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サイトURL:https://wakearipro.com/



【株式会社AlbaLinkについて】

AlbaLinkは、「事業を通じて未来をつなぐ」をコンセプトに、訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社です。事故物件、共有持分、空き家、底地借地など権利関係の難しい物件などをメインに取り扱い、不動産問題に悩むすべての方に手を差し伸べます。

【会社概要】

会社名:株式会社AlbaLink

代表者:代表取締役 河田 憲二

所在地:〒135-0047 東京都江東区富岡2-11-18 リードシー門前仲町ビル6F

設立:平成23年(2011年) 1月

資本金:2,400万円

URL:https://albalink.co.jp/company/

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業種
不動産業
本社所在地
東京都江東区木場二丁目17番16号 BESIDE KIBA 3階
電話番号
03-6458-8617
代表者名
河田憲二
上場
その他国内市場
資本金
2400万円
設立
2011年01月