オンセミのDSPベースのオーディオプロセッサ・ソリューション「EZAIRO®」ファミリが、補聴器やヒアラブル製品の品質向上に貢献
インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(onsemi、本社 米国アリゾナ州フェニックス、Nasdaq: ON)は、同社のDSPベースのオーディオプロセッサ・ソリューションであるEZAIRO®ファミリが、最新のオーディオ製品の品質向上に貢献していると発表しました。同ファミリの最新デバイスEzairo 8300は、補聴器などヒアラブル製品に特化して設計・開発されており、このアプリケーション分野での性能にそれぞれ最適化された6つのプロセッシングコアを搭載しています。これには、3つのDSPコア、マイクロコントローラ、2つのハードウェアアクセラレータが含まれ、そのうち1つは、AIおよび機械学習機能をエネルギー効率の高い方法で、追加のプロセッサ機能を必要とせずに実行するように設計された、ニューラル・ネットワーク・アクセラレータです。
10年ほど前の補聴器は大きく、電池交換を必要し、音質も悪く、ユーザに多大な不満を抱かせていました。しかし、比較的短期間の間の技術進歩により、これらの機器は不満の種から、最新のIoTベースのエコシステムに接続される高度なオーディオ機器となり、その優れたオーディオ性能だけでなく、ユーザにさまざまなメリットを提供することができるようになりました。
最初の進化は、周波数ベースの非線形増幅の実装でした。これは、各周波数帯が、そこに含まれるエネルギーのレベルに基づいて増幅されるものです。その結果、大きな音は減衰し、小さな音は増幅され、補聴器ユーザの体験を著しく向上させることができます。
この進歩は、主にデジタル信号処理(DSP)の登場によってもたらされました。DSPは、異なる周波数にカスタマイズされた増幅を適用する粒度を補聴器に与え、特に時間の経過とともに低下する聴力に合わせ、補聴器を調整し最適化することを可能にしました。DSPでは、周波数を分離する高度に選択的なデジタルフィルタを使って、音声信号を全く新しい方法で操作でき、その結果、処理する音の種類を特定することができるようになりました。
また、DSPによって補聴器の知能が向上し、環境に適応することができるようになりました。例えば、補聴器は、装用者が人ごみや移動中の車、広い公共の場など、騒がしい環境にいることを推測できるようになりました。補聴器は、デジタルフィルタをリアルタイムで制御し、適応させるアルゴリズムに基づいて、オーディオ環境に応じて再構成され、それによって、あらゆるシナリオで最高のオーディオ体験を提供できます。
Bluetooth® Low Energy接続によるパーソナルエリアネットワーキングのような無線通信も、補聴器技術にプラスの影響を与えました。最新のコネクテッド補聴器はスマートフォンのアプリでコントロールでき、電話やビデオ通話、スマートフォンやタブレット、音声アシスタントなどのBluetooth LE対応デバイスの音声を聞くことができるようになりました。人工知能(AI)や機械学習などの技術が補聴器に搭載され、補聴器の機能や性能をさらに向上させ始めています。この技術は、これまで以上に大きなインパクトを与えるだろうと多くの人が期待しています。
人間の耳は相当数のセンシングの機会を提供しています。近い将来、多くの補聴器に、心拍数モニタ、血中酸素濃度、グルコース測定、転倒検知などの医療用センサが搭載されると予想されます。さらに、同じセンサが、歩数カウントなど民生向けの健康機能にも使われる可能性があります。補聴器がパーソナルデバイスからのストリーミングオーディオなど、より付加価値の高い機能を提供するにつれ、ヒアラブルと呼ばれる新しい製品群(処方箋不要の補聴器、イヤホンなど)との差別化が薄れてきました。
ヒアラブル技術は、ライブ翻訳、口述筆記、ナビゲーションサービスなど、多くの収益源の可能性を広げるものです。実際に、Bluetooth LE接続で音声配信が可能なものであれば、最新の補聴器を含むヒアラブルソリューションを通じて(定額制で)提供できると考えられます
先進のオーディオプロセッサ「Ezairo 8300」の詳細はこちら(https://www.onsemi.jp/products/custom-assp/audio-video-assp/audiology-dsp-systems/ezairo-8300?_ga=2.241818433.2119704090.1655170536-1584065304.1655170536)をご参照ください。
オンセミ (onsemi) について
オンセミ (Nasdaq: ON) は、より良い未来を築くために、破壊的なイノベーションを推進しています。オンセミは、自動車と産業用エンドマーケットに注力し、自動車の電動化と安全性、持続可能なエネル ギーグリッド、産業オートメーション、5G およびクラウドインフラなどのメガトレンドにおける変化を加速させています。オンセミは、高度に差別化された革新的な製品ポートフォリオにより、世界の最も複雑な課題を 解決するインテリジェントなパワーおよびセンシングのテクノロジを創出し、より安全でクリーンでスマートな世界を 実現する方法をリードしています。オンセミの詳細については、www.onsemi.jpをご覧ください。Twitterで@onsemi_jpのフォローお願いします。
オンセミおよびオンセミのロゴは、Semiconductor Components Industries, LLC.の登録商標です。 本ドキュメントに掲載されているその他のブランド名および製品名は、それぞれの所有者の登録商標または商標です。
Ezario 8300システムブロック図
10年ほど前の補聴器は大きく、電池交換を必要し、音質も悪く、ユーザに多大な不満を抱かせていました。しかし、比較的短期間の間の技術進歩により、これらの機器は不満の種から、最新のIoTベースのエコシステムに接続される高度なオーディオ機器となり、その優れたオーディオ性能だけでなく、ユーザにさまざまなメリットを提供することができるようになりました。
最初の進化は、周波数ベースの非線形増幅の実装でした。これは、各周波数帯が、そこに含まれるエネルギーのレベルに基づいて増幅されるものです。その結果、大きな音は減衰し、小さな音は増幅され、補聴器ユーザの体験を著しく向上させることができます。
この進歩は、主にデジタル信号処理(DSP)の登場によってもたらされました。DSPは、異なる周波数にカスタマイズされた増幅を適用する粒度を補聴器に与え、特に時間の経過とともに低下する聴力に合わせ、補聴器を調整し最適化することを可能にしました。DSPでは、周波数を分離する高度に選択的なデジタルフィルタを使って、音声信号を全く新しい方法で操作でき、その結果、処理する音の種類を特定することができるようになりました。
また、DSPによって補聴器の知能が向上し、環境に適応することができるようになりました。例えば、補聴器は、装用者が人ごみや移動中の車、広い公共の場など、騒がしい環境にいることを推測できるようになりました。補聴器は、デジタルフィルタをリアルタイムで制御し、適応させるアルゴリズムに基づいて、オーディオ環境に応じて再構成され、それによって、あらゆるシナリオで最高のオーディオ体験を提供できます。
Bluetooth® Low Energy接続によるパーソナルエリアネットワーキングのような無線通信も、補聴器技術にプラスの影響を与えました。最新のコネクテッド補聴器はスマートフォンのアプリでコントロールでき、電話やビデオ通話、スマートフォンやタブレット、音声アシスタントなどのBluetooth LE対応デバイスの音声を聞くことができるようになりました。人工知能(AI)や機械学習などの技術が補聴器に搭載され、補聴器の機能や性能をさらに向上させ始めています。この技術は、これまで以上に大きなインパクトを与えるだろうと多くの人が期待しています。
人間の耳は相当数のセンシングの機会を提供しています。近い将来、多くの補聴器に、心拍数モニタ、血中酸素濃度、グルコース測定、転倒検知などの医療用センサが搭載されると予想されます。さらに、同じセンサが、歩数カウントなど民生向けの健康機能にも使われる可能性があります。補聴器がパーソナルデバイスからのストリーミングオーディオなど、より付加価値の高い機能を提供するにつれ、ヒアラブルと呼ばれる新しい製品群(処方箋不要の補聴器、イヤホンなど)との差別化が薄れてきました。
ヒアラブル技術は、ライブ翻訳、口述筆記、ナビゲーションサービスなど、多くの収益源の可能性を広げるものです。実際に、Bluetooth LE接続で音声配信が可能なものであれば、最新の補聴器を含むヒアラブルソリューションを通じて(定額制で)提供できると考えられます
先進のオーディオプロセッサ「Ezairo 8300」の詳細はこちら(https://www.onsemi.jp/products/custom-assp/audio-video-assp/audiology-dsp-systems/ezairo-8300?_ga=2.241818433.2119704090.1655170536-1584065304.1655170536)をご参照ください。
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オンセミ (Nasdaq: ON) は、より良い未来を築くために、破壊的なイノベーションを推進しています。オンセミは、自動車と産業用エンドマーケットに注力し、自動車の電動化と安全性、持続可能なエネル ギーグリッド、産業オートメーション、5G およびクラウドインフラなどのメガトレンドにおける変化を加速させています。オンセミは、高度に差別化された革新的な製品ポートフォリオにより、世界の最も複雑な課題を 解決するインテリジェントなパワーおよびセンシングのテクノロジを創出し、より安全でクリーンでスマートな世界を 実現する方法をリードしています。オンセミの詳細については、www.onsemi.jpをご覧ください。Twitterで@onsemi_jpのフォローお願いします。
オンセミおよびオンセミのロゴは、Semiconductor Components Industries, LLC.の登録商標です。 本ドキュメントに掲載されているその他のブランド名および製品名は、それぞれの所有者の登録商標または商標です。
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