野村AM、クロスオーバー・インパクトファンドをUntroD Capital Japanと新設へ
日本政府の「資産運用立国実現プラン」のもと、資産運用ビジネス高度化の一環として、スタートアップ企業への成長資金の供給促進が望まれる中、上場前後で大きく変化する環境への対応を一貫して支援するクロスオーバー投資※1はその施策の一つとして重要です。特に日本政府が掲げる「新しい資本主義」の実現には、2027年までにスタートアップへの成長資金を10兆円・ユニコーン100社を生み出すことが具体的目標として設定されています※2。上場前から有望な企業に関わり、上場後もエンゲージメントを継続することによって、経済的価値に加え社会的価値も含めた企業価値の向上を後押しすることができます。
当社が長年培った上場企業との実効性のある対話手法と、UntroD Capital Japan社が有するディープテック領域でのVC投資に係る豊富な実績と強固な体制を組合せ、インパクト投資※3の要素を取り入れたクロスオーバー投資を行うファンドを新設します。当社とUntroD Capital Japan社は、各社における必要手続きを経た上で、共同GPを設立し、またLP投資家としても投資を行います。ファンドの設立は本年秋以降の予定です。
当社は、新たにスタートアップ投資室を設置※4して情報管理を徹底するとともに、ファンドの投資判断に関わるプロセスにも参画することでスタートアップ投資に関する運用ノウハウを蓄積していきます。
この取組みを通じて、両社は、社会課題の解決に結びつくインパクト志向の強いIPO(新規株式公開)を目指すレイト・ステージの有望な企業を対象に、上場後の持続的な成長を重視して企業価値の向上を支援します。また、新設ファンドの運用を通じて、対象企業への長期の資金供給を可能とすることで、日本のクロスオーバー投資におけるインパクト投資市場の育成を図ります。
当社では、パブリックに加え、プライベート領域におけるビジネスを拡大・強化する野村グループの戦略のもと、商品・サービスにおけるプライベート領域への投資機会を拡大しています。当該取組みを通じて当社は、プライベートアセット投資の専門性を高め、お客様のニーズに応じた運用戦略の拡充を図ります。今後も幅広い投資家の皆様に、拡大するプライベートアセット市場で創出される投資機会を提供することによって、投資の好循環(インベストメント・チェーン)の実現に貢献していきます。
※1 上場前後のスタートアップ企業が抱える成長資金の供給不足、時価総額の低迷、脆弱なガバナンス、上場による環境変化への対応不足などの課題解決のために、上場前のレイト・ステージから上場後の成長を一貫して支援するために資金を供給する投資。
※2 「スタートアップ育成5か年計画」(内閣官房ホームページ)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/pdf/sdfyplan2022.pdf
※3 社会課題を解決して社会に大きなインパクトを与える科学的な発見や革新的な技術、また、その取組み。
※4 2024年6月3日付ニュースリリース「組織の一部改正と役員・社員の異動について」をご参照ください。https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/etc/20240603/nam20240603_a.pdf
<UntroD Capital Japanについて>
2024年6月3日、リアルテックホールディングス株式会社から改称。地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテックスタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきた。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域(UntroD)への投資の経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す。
以上
当社について
商号:野村アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会/一般社団法人第二種金融商品取引業協会
ウェブサイト:https://www.nomura-am.co.jp/
X(旧Twitter):https://twitter.com/nomura_am_jp/
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